第1問
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3d/02/ead3f172688cc14c21477021bef2fcaf.png)
手を作らねばなりません。
A 53金 B 36銀 C 44角
第2問
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6f/26/79a1687172ceab9f1b2859cb211b00fe.png)
うまい手がありました。
A 18歩 B 14飛 C 33歩
第3問
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2a/5e/03ed0e890be044486f476686de3c3702.png)
どの筋に目を向けますか?
A 85同歩 B 68成銀 C 41飛
20181220今日の一手
8月26日の名南将棋大会から、SさんとKさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。
一昨日の一手の回答
☆ 形勢判断をします。
飛歩と角桂の交換で持ち歩があり、馬と金VS成桂の作り合いです。終盤なので重視はしませんが、先手が少し駒得です。
玉の堅さは後手の32金42金のほうが連結が良いので少し堅いか。
先手の攻め駒は62馬を入れるかどうか、持ち駒角銀桂桂だけでも4枚あります。
後手の攻め駒は67成桂を入れるかどうか。持ち駒飛銀銀だけでは3枚です。
総合すれば互角か先手もちです。
☆ 大局観として
後手が▲34桂を受けて33歩を打ったところです。攻め続けるか、受けに回るか、駒得をねらうかの分かれ道ですね。
少し駒得ですし、さらに駒得を目標にするのは的外れです。他の目標のために駒得の変化を選ぶということはあります。
玉を固めておくのは良い選択でしょう。3つの要素でわずかですが上回ります。
攻め駒が多いので寄せ合いで最短の勝ちを考えるのもありそうです。
いずれにせよはっきり先手有利と言うわけでもないので、(広い意味での)好手が欲しいところです。
後手からは47飛の両取りが見えます。これを受けるか甘受するかというのも判断がわかれるところでしょう。
○ 実戦は34歩と合わせました。34同歩46桂
ならば先手の寄せ合い勝ちでしょう。銀を打って受けても駒得で攻められます。
実戦では47飛
この両取りでどうなっているか。でも38銀45飛成33歩成同金右46歩34竜95香
竜を追い返してから94飛を仕留めれば少し駒得なので悪いことはないです。先手玉が堅くなったのは大きいですから。
戻って49飛成とされても詰めろになりません。実戦は33歩成同金右34歩
「両取り逃げるべからず」で寄せ合いに出ました。49飛成33歩成同金
34歩では甘いから34桂同金、そこで23銀同玉34金以下追っていけばちょうど駒が足りていました。つまり2つ前の図で34歩のところで後手玉は詰めろだったというわけです。後手としても変化しにくいところです。
それを34桂同金同金
詰めろで迫ったために39銀以下詰まされて後手Kさんの勝ちに終わりました。
○ 手順を変えて46桂を先にすると
後からの34歩は同歩と取ってもらえないわけですが、後手の47飛が両取りになりません。攻防の桂打ちだということになります。99香成くらいならば34桂打
継桂のほうが厳しい寄せで、34同歩同桂の時にどこに玉を逃げても、ここでは21玉としてみますが、42桂成同金51馬
馬を切っても構いませんし、2手すき以上で迫ることができます。
47銀とされると
後手から36歩があるので少しややこしいのですが、一度38銀同銀成同金49銀としておいて34桂打
から攻めてしまえば寄せ合い勝ちです。
△ 26桂ならば47飛があるので
今度こそ手順前後です。今から34歩は同歩と取ってもらえるわけもないですし、34桂打同歩同桂13玉42桂成36歩
後手玉への詰めろは続かないですから、詰めろを先にかけられて寄せ合い負けです。(49飛成のほうは先手勝ちです。)
ただし47飛34桂打同歩同桂13玉のときに38銀45飛成42桂成
ならば先手有利です。
○ 55角は攻防の手で
47飛には34桂13玉42桂成
後手からの36歩が詰めろになりません。49飛成も詰めろではないですし、32成桂で後手玉は詰めろになります。
ということは後手は44銀と受けるくらい。
44同金同歩43歩同金直に41銀
か35桂か、先手の攻め駒がたくさんあるので寄せきれるはずです。
○ 95香は自然な手で
47飛には48香を用意していますから受けの手でもあります。
ただし飛車は捕獲できても95同飛同馬に98飛が両取り。38銀95飛成
までは想定しておかねばなりません。先手の駒得で玉が堅くなりました。34歩同歩46桂33香35歩
3筋を攻めれば先手有利がわかりやすいです。
後手としては王手馬取りをねらわずに、98飛38銀58成桂
と攻めるほうが優りますが、58同金同飛成36角59竜49歩
先手は金銀がないので受けにくそうですが、角を投入して受けることができます。飛車を取るのが楽しみなのでこういう展開もあり得ます。
△ 93と で飛車を捕獲すると
47飛38銀45飛成94と99香成
先手の駒得ですがまぎれてしまった感じがあります。形勢は悪くないです。
△ 93桂成
でも同じようなもの、93同飛が生じるかもしれないので93と よりも少し劣ります。
△ 他には51銀41金
を利かしと見るかどうか。34桂が金取りにならないというのがマイナスです。
○ じっと38銀と埋めておくのは
悪い手にはなりにくいです。47飛を避けて先手玉が堅くなりました。後手が99香成としても95歩91飛55角
飛車取りと34桂があるので後手の飛車を逃げ出されることはありません。
☆ まとめ
堂々と寄せ合いに行っても先手の一手勝ちです。ただし実戦では1手ひるんだので負けになりました。
広い意味での好手と書いたのは、この場合は後手47飛を受けている上のが前提で
攻防の手である46桂や55角が代表的。
香を取って(さらに飛車取りで)受けに使える95香です。
しっかり守る手(寄せ合いで先手玉の堅さが2手延びる感じ)の38銀も良い手です。
終盤では1手で2手の価値がある手を指せるとわかりやすくなります。