第1問
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/48/cb/d9ca799e0aa4839bb78db75423c46845.png)
どこから仕掛けますか?
A 35歩 B 45歩 C 55歩
第2問
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/21/75/d71435f63a39430dc3767216bfaf2dc5.png)
切れないように攻めます。
A 24歩 B 33歩 C 46銀
第3問
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/02/34/23b5bf47a98fa35a52ea1ce4ce9c59e4.png)
力をためます。
A 86桂 B 56桂 C 42歩
第4問
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/32/d5/5a448231731f9c0f718cd476946cd447.png)
これで寄っている(はずでした)。
A 43桂成 B 53金 C 75銀
20190224今日の一手
11月25日の名南将棋大会から、KさんとHさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。
一昨日の一手の回答
☆ 形勢判断をします。
銀得で馬を作っていますから先手の駒得です。
玉の堅さは先手のほうが堅いです。ただ上から(斜め上から)攻められたので薄さを感じます。同程度と見た方が良いのかも。
先手の攻め駒は37馬と持ち駒飛桂で3枚。
後手の攻め駒は持ち駒飛角金桂で4枚。十分です。
総合すれば先手有利です。
☆ 大局観として
先手が怪しいのは玉の堅さで、こびんを攻められて嫌な感じです。受けるべきか攻めるべきか。
駒得なので受けていても構いません。後手の攻め駒が多いので、食いつかれないように気をつけます。
攻めるには駒が足りないようですが、金銀2枚の穴熊は薄いので手段があります。
どちらを選びますか?
△ 受ける方から見てみます。75同歩が自然です。
でも角の王手がいつ来るかわかりません。玉が薄くなったと見れば自然な手ではないわけです。64桂68桂54角88玉86飛
87飛同飛成同銀86金同銀87飛
こうなるとまずいです。
64桂の時に55馬と使って
馬の利きで受ける方が良いです。76金88玉77歩同銀87飛78玉85飛成88歩
これくらいで悪くはないです。
× 77銀と守ると
76歩の時にどう応じるかが難しいです。76同銀64桂65銀75金
では危ないし
86銀65角
も危ないです。
66銀74桂75銀77金
というのを受けきるしかないですが、少し不安です。
○ 66歩とすると
柔らかい感じです。67金を見て、65角を消してもいます。76歩に75歩
75桂を避けていれば十分でしょう。(こういうところ75桂を打つのは攻防のようでも64桂と受けられて少し忙しくなります。)
× 攻めるとしたら実戦の84歩から考えますが
寄せのセオリーの一つ、小さい駒から使うです。64桂83歩成同銀31飛82金11飛成86歩
88玉87金同銀同歩成同玉86歩
先手玉が薄くなりました。86同玉88飛で敗勢です。
86同玉ではなく78玉87角79玉88銀68玉76桂57玉
怪しく後手に駒を使わせて、入玉を目指せばまだ勝ち筋はあったのですが、こういう順を考えるのは難しいです。
○ 次に小さい駒は桂で、74桂
空間があいたのでぴったりとした感じです。後手は駒損なので普通の受けではだめでしょう。64桂は攻防で、82桂成同金
飛銀の攻め駒だけでは足りません。強く64馬同歩74桂とお代わりすると72金打
位の受けです。82桂成同金71銀72金62金
(あるいは61飛か)後手は27角から粘れるとはいえ、先手玉が安全なので攻め切れるでしょう。
途中82桂成と清算せずに42飛
と打っておくのも良い手です。このほうが受けにくいのかも。
○ 82馬と切っても
ほとんど同じ局面になります。82同金74桂72金打82桂成同金71銀72金62金
というのは後手の歩が63か64かという違いだけです。このほうが27角の粘りがありません。
もちろん82桂成とせずに42飛
でもよいです。
○か△ 31飛とか一段目に打つのが普通の攻めで
71飛成をねらっています。64桂74桂76歩(75桂ねらい)75歩65金
75の地点をねらう攻防です。この辺で82桂成同金71銀72金61竜73飛62銀成
と攻めれば先手有利ですが、ちょっと複雑な手順です。
64桂に11飛成でも悪くはありませんが、74金
と攻防に打たれているとちょっと難しいです。
× 52飛など2段目だと
64桂74桂73銀75歩76金88玉75金
74桂を打ったのが良くないのですが、攻められないならば飛車を打った意味が薄いです。
× 74飛は変わった位置ですが
攻防に見えます。64金と打たれると71飛成同銀74金
飛車を切っても良いのですが、攻めは細くなります。73桂打75歩(64金~74歩ねらい)65角
これは後手もちです。
△ 43銀成はのんびりしていますが
4枚目の攻め駒にしようというわけです。76歩75歩64桂53成銀
まで使えればまずまずです。
☆ まとめ
天守閣美濃は手つかずだと堅いというか遠いです。横から攻めると88玉型よりもかなり遠く感じるのは、下の方から攻めることになるからでしょう。本局のような対穴熊でも有効なのですが、桂を攻めに使えないので88玉型や銀冠に比べて採用率は下がります。
さて75歩と突かれたところが問題図ですが、上から攻められるのは嫌な感じです。でもこの瞬間はまだ堅いので馬や飛を切ったり桂を渡したりしても大丈夫です。一気に後手玉に迫ることができました。74桂あるいは82馬から強襲して十分でした。
寄せのセオリーでは実戦の84歩を優先して考えるわけですが、85歩は大事な守りの駒でした。
ゆっくり指すならば66歩から守りを固める手、43銀成から攻め駒を増やす手が良さそうです。
元の形勢が良いので51飛~11飛成でも構いませんが、緩手になる可能性もあります。
20190222今日の一手
11月25日の名南将棋大会から、SさんとYさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。
一昨日の一手の回答
☆ 形勢判断をします。
角桂歩3と銀香の交換です。歩切れが痛いので先手の明らかな駒損です。
玉の堅さは先手のほうが堅いです。
先手の攻め駒は54銀と持ち駒銀香で3枚。
後手の攻め駒は持ち駒角桂桂で3枚。
総合すれば互角です。
☆ 大局観として
後手の穴熊に対して強攻した問題図ですが、駒損が大きいか玉の堅さが大きいかという評価の重みは棋風によって変わるでしょう。
先手の攻め駒が4枚だったら、あるいは攻め駒3枚でも持ち歩があれば有利なのですが、駒を取る=攻め駒を増やす という手は見つかりません。
駒損で持久戦ではだめですから、攻めの継続を考えねばなりません。幸いなのは後手の持ち駒は守りに向かないので、すごくあわてて攻めなくてもよいということです。とはいえ55銀は取られそうですから、逃げるか取らせるか捨てるかという三択を最初に考えるところでしょう。
× 66銀と引くと46桂
駒損が広がり先手玉が薄くなるのでは望み薄です。逃げる場合ではないようです。
× 銀を捨てて48飛は
55歩45飛54銀
15飛とできない(15同角同香16桂)ので失敗です。
× 1歩手に入れて14歩というのが見えますね。15香は
1歩手に入るし、15同角ならば19香を打てます。うまくいったようですが16桂39玉を決められてから15角とされます。例えば62銀と攻めたとして36桂
詰めろがあるので敗勢です。
15角の時に17銀と受けるのでは
駒を損して受けていることになります。55歩16銀33角14歩12歩
桂を取り返しても継続の攻めが難しいです。
× 18香打ちならば
後手から16桂を食らわないのですが、22玉15香55歩13香成33玉
端を破っても後手玉に逃げ出されると捕まえ切れません。
× 実戦は14香で
21桂54銀同銀43銀
と攻めました。46桂の両取りがあり、勢いで54飛同金同銀成
そんなに悪く見えないかもしれません。でも38桂成同金65角
穴熊的な手段で強攻されて
食いつかれた図は敗勢です。
△ それ以外に端を攻める手は14銀で22玉
普通は小さい駒(香、あれば歩)を14に打つのです。だめなようでも香を持っているので43歩成同金44香同金同銀
ならば戦えそうです。14銀22玉の利かしが得かどうか。(利かしを入れないのは後で書きます。)
△ 実戦の順は14香21桂を利かせてから54銀でしたが、単に54銀と捨てると
54同銀に14歩を打つことができます。
22玉13歩成同玉43桂62角57香
55歩同香同銀同飛22玉
駒損はかなり解消されました。角銀交換くらいです。ここから51銀71角62銀打36桂
駒を取りに行くと後手からも王手飛車の筋で反撃があります。飛車の取り合いで進行して(36同歩46角37桂55角73銀成)、形勢互角くらいです。
あるいは45飛から
35桂同飛同歩45桂24銀53桂成同飛14歩
こんな進行かもしれません。これも互角くらいです。
△ 64銀と捨てると
64同銀に14歩22玉13歩成同玉43銀
46桂34銀成58桂成同金左33歩25桂
22玉43歩成34歩14桂31玉に33桂成(33香もある)13銀44歩
小駒だけですが上から押さえている形なので攻めは切れなさそうです。でも後手から55角が攻防になる(詰めろで43金同歩成33角上をねらう)ので後手が勝ちみたいなのですが、実戦的には先手が勝ってしまうのかもしれません。
○ 単に43銀だと
銀を捨てるというか取らせることになります。55歩34銀成46桂
14歩58桂成同金左25桂26香
急いで13歩成は46角から取られそうです。少しゆっくり上から攻めれば先手もちです。13歩成や43歩成が残っています。
○ 43香は露骨ですが
後手は合駒を打つと51角の利きが止まってしまいます。31金に42銀同金同香成同角43金
かなり筋の悪い攻め方ですが、後手は受けにくいです。反撃を考えるしかなく、24角53金57桂39金69桂成
63金同飛54銀62飛63銀成
飛を成るか取り合いにできる(飛車をさばいた)のが大きくて、寄せ合いは先手有利です。
× 前に少し書きましたが、43歩成と捨てて
43同金44香同金同銀
というやり取りは少し駒得で、取られそうな銀を逃げています。66角43銀不成57桂
後手にも反撃があり、57同飛同角成32銀打16桂
16同香17香同桂16歩19香14香
後手から詰めろが続いて、先手の寄せ合い負けです。
☆ まとめ
銀を逃げるか取らせるか捨てる(刺し違える)かという選択では、取らせるのが良かったようです。相手に駒を取らせている間に手を稼ぐことができました。おとり作戦ですね。43銀55歩34銀成ならば1歩手に入れて43歩成が残ります。
寄せのセオリーで4筋を攻めようと思えば、43歩成(同金44香、書きませんでしたが43同金44銀打は少し損です)、43香、43銀の順番で考えていくものなのですが、この場合は44歩は貴重な攻めの拠点です。どこかで43歩成とする手を含みにしないと、相手に安心されてしまうのです。
43香でも手が続くとは思えませんでしたが、急いで攻めると5筋の銀飛を使えました。