それでは、連載第52回目は、EF70へと話を進めます。
ナンバープレートのみとなった、EF70 36号機と、18号機(写真)。EF70は、北陸本線の勾配の多い田村~敦賀~福井間用に設計された、初のF級交流電機です。電動機も直流機と同じMT52を装備し、また保守の容易なシリコン整流器も使用した機関車となりました。福井以北の区間には、同仕様のD級機ED74が製造されましたが、結局同系式に統一されることとなり、少数の製造となり、現存しません。
北陸の交流電化の進展に伴い、糸魚川まで進出しましたが、機関車の交換が必要ない交直流両用機EF81が落成、次第に使用が減り、一部は九州に新天地を求めるも、JR化前に全機引退となりました。
次回は、実車の紹介となります。
それでは、次回をお楽しみに。