それでは、連載第53回は、EF70の、実車を見ていきたいと思います。
写真は、EF70 1001(写真)。日立でEF70 22として生を受け、使用も、後に高速対応改造が施され1001に改番されました。現在、「碓氷鉄道文化むら」にて保存されます。
外観も、初期の形は1灯式で、後にシールドビーム2灯のブタ鼻に改造されましたが、同機は最初からシールドビーム2灯で、現在現役の電機と外観がほぼ同じです。モーターも汎用型のMT52を使用し、交流であることを除けば、ほぼ同じです。後に余剰となったときに、直流化改造も計画された、との噂もありました。
現在、完全な形で残るEF70としては、おそらく唯一です。松任工場、現在の金沢総合車両所本所にもあるとのことですが、サーモンピンクに塗られては、EF81と区別がつかず、残念でした。
次回は、現存しないEF70、やっと稼働機への目鼻がつきました。
それでは、次回をお楽しみに。