Sengoku1985

何故、私は鉄道を撮り続けるのか?

Electric Locomotive#44

2016-11-13 | 鉄道写真


 それでは、今回は、戦前形旅客電機の最終形、EF57をお届けします。


 EF56最終号機として計画された電機は、電動機の出力がアップしたことから、新形式EF57として落成しました。以降改設計の後2号機以降も順次落成しましたが、電機中央に装備された蒸気発生装置(ボイラ、SG)の関係でパンタグラフ位置が端に寄り、更にその後の変動で前に突き出す位置まで張り出すようになり、それがEF57の特徴となりました。


 戦後直流電化の進捗、及びEF58登場で、宇都宮に移動、東北本線黒磯以南の運用に就き、またSGを止め電気暖房に改造され、末期を迎えました。


 現在は、写真の7号機のみ、宇都宮市内の公園にて保存されます(写真)。戦前形の傑作とする人もおり、人気もあった同系式でしたが、産業遺産にもならず、残念です。


 それでは、次回をお楽しみに。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Electric Locomotive#43

2016-11-12 | 鉄道写真


 それでは、連載第43回目は、EF56 2をお届けします。


 EF53に、更に冬期の暖房用に蒸気を発生させる重油ボイラ(SG)を搭載した、EF56。この結果、蒸気を発生させる暖房車が不要となり、それは画期的なことでした。


 EF56の一部は、後に瀬野~八本松間補機用にEF59に改造され、EF56 2もEF59 21となり、広島車両所にて現在も静態保存されます(写真)。


 なお、こちら側デッキは、八本松で列車を走行解放出来るよう、連結器外しの遠隔操作ができます。



 広島車両所のイベント、別の年の一枚(写真)。こちら側には、セノハチ補機用に警戒のトラ色が塗られます。


 産業遺産という発想が無かった時代、現存は同機のみなのは残念です。


 それでは、次回をお楽しみに。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Electric Locomotive#42

2016-11-11 | 鉄道写真


 それでは、連載第42回目は、EF55 1をお届けします。


 戦前、世界的に流線形が流行した時期があり、その際にEF53をベースに製造されたのが、EF55です。3輌製造されましたが、常に方転を考える必要があり、2C-C1という非対称の軸配置もあり、結果全機引退も、1号機のみ復活し、平成の世に走り続けました。


 写真は、尾久のイベント時に、転車台に載せられた姿です(写真)。


 同機は、昔は「カバ」と呼ばれたそうですが、今は「ムーミン」と呼ばれます。



 復活後、高崎運転所(現「高崎車両センター」)をベースに、週末を中心に運用に就きました。


 写真は確か「新前橋電車区」50周年記念イベント時の姿と記憶します(写真)。



 しかし、寄る年波には勝てず、遂に引退となり、最後の営業運転を、高崎~水上で行いました。それに偶然居合わせ、撮った一枚(写真)。運用は、ELが転車台を使える高崎~水上間のみでした。



 引退後も、暫くは屋外のイベントにも参加し、汽笛を鳴らしたこともありました。高崎駅のイベントにて(写真)。



 その翌年の、高崎でのイベントにて(写真)。



 そして、現在は、さいたま市「鉄道博物館」収蔵機となっています(写真)。遂に静態保存となったのは、残念です。


 もっと走り続けて欲しいELでしたが、旧式で、運用が方転出来る場所に限られるのが、難しいところです。


 それでは、次回をお楽しみに。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Electric Locomotive#41

2016-11-10 | 鉄道写真


 それでは、連載第41回目は、EF53最終回、EF53 17です。


 EF53 17は、後にEF59 16に改造され、引退後カットモデルとなり、終の棲家JR貨物広島車両所にて保存されます(写真)。スペースの都合で先台車2軸、動台車3軸のうち2軸で切られています。


 EF59は切り抜き文字で、それまでのナンバープレート方式から変更されています。当時の主流ですが、またこれが復元を困難にする理由でしょう。


 EF52ベースのEF54は、EF14に改造、現存しません。すると、次は、あれでしょうか。そのとおりの予定です。


 それでは、次回をお楽しみに。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Electric Locomotive#40

2016-11-09 | 鉄道写真


 それでは、連載第40回目は、EF53の2回目、今回は、EF53 8をお届けします。


 「西の箱根」と呼ばれた山陽本線瀬野~八本松間の、後補機用として、当時余剰気味であったEF53が改造され、最終的には全機EF59に改番されました。その番号は落成順で、EF53 8がEF59 1となり運用に就きました。


 現在同機は、「碓氷鉄道文化むら」にて、補機当時の塗色のまま、保存されます(写真)。警戒色のトラ塗りまで、そのままです。EF67落成で順次引退、数機のみ残ります。


 それでは、次回をお楽しみに。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Electric Locomotive#39

2016-11-08 | 鉄道写真


 連載第39回目は、EF52に引き続き、EF53をお届けしたいと思います。


 EF53 1号機は、後にEF59に転用改造され、その後の運用が無くなってから下関にて保管され、21世紀を迎えたとのことですが、解体され現存しません。


 そのため、現存最若番はEF53 2(写真)、EF59 11より外観が復元され、「碓氷鉄道文化むら」にて保存されます(写真)。


 東海道本線沼津電化当時の主力旅客機関車、EF52より高速性能を改善され、また国産部品で安定的に運用に就いたことから、一部はお召し機に指定されました。しかし平軸受けで長距離運転に適さず、結果戦後は主に中距離以下の運用に就き、後にセノハチ補機用に全機が改造され、現在に至ります。


 外観だけながら復元され、当時が思い浮かばれます。残ったことをもって良しとしましょう。


 それでは、次回をお楽しみに。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Electric Locomotive#38

2016-11-07 | 鉄道写真


 それでは、連載第38回は、EF52をお届けします。


 大型旅客電機として英国製EF50、米国製EF51を受け、国産化された初の大型電機です。先輪2つはEF50、他はEF51の影響を受け製造されました。


 写真は日立製のEF52 1、かつて弁天町にあった「交通科学博物館」当時の写真です(写真)。少々窮屈な感じの配置です。


 同機は、現役当時最後は竜華機関区に配置され、関西には馴染み深い電機なのだそうです。



 現在、同機は、「京都鉄道博物館」展示機となっています(写真)。反対側エンドは、デッキに昇降が可能です。


 同系式の登場で、電気機関車は輸入を脱し、本格的に国産化が開始されました。これからは、その系譜を見ていくこととなります。


 それでは、次回をお楽しみに。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Electric Locomotive#37

2016-11-06 | 鉄道写真


 それでは、連載第37回目は、EF15の派生形、EF16をお届けします。


 EF16は、勾配線区用に、EF15を改造し回生ブレーキを装備した形式です。上越線三国峠区間や、奥羽線板谷峠区間にて使用されました。


 現在、28号機が、水上町の道の駅の駐車場に保存されます(写真)が、状態はあまり良くなく、今後が心配な状況です。忘れ去られた感じで、放置されています。


 貨物機としては、EF58の仕掛品を改造し貨物機としたEF18がありますが、現存しないため、掲載しません。


 次回からは、いよいよF級旅客機関車へと進みます。ご期待下さい。


 それでは、次回をお楽しみに。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Electric Locomotive#36

2016-11-05 | 鉄道写真


 それでは、連載第36回目は、EF15の5回目、198号機をお届けします。


 山梨県内の公園にて保存される同機(写真)。しかし、塗色が本来の「ぶどう色2号」ではなく、錆止めの下地用塗料の色です。そこが、イメージに合いません。



 別の機会に、撮った写真(写真)。二軸の無蓋車トラを従え、末尾は車掌車です。鉄道貨物全盛期を彷彿とさせます。


 「産業遺産」という発想が無い時代、これらの車両が残っていたのは本当に運が良い!スクラップからは元に戻せません。


 それでは、次回をお楽しみに。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Electric Locomotive#35

2016-11-04 | 鉄道写真


 それでは、連載第35回目は、EF15の4回目、EF15 192をお届けします。


 10年以上前、現在は鉄道博物館保存機である「デッカー」ED17 1と並ぶ、EF15 192(写真)。1C-C1のスタイルで、貨物機標準です。


 同日並んだED16 10同様に、「鉄道博物館」展示候補機に挙がっていたのでしょうが、残念ながら展示機にはならず、おそらく解体されたのでしょう。残念です。


 それでは、次回をお楽しみに。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Electric Locomotive#34

2016-11-03 | 鉄道写真


 それでは、EF15の3回目は、EF15 168をお届けします。


 戦後貨物機の雄であったEF15、現在同機はカットモデルとなり、JR東日本大宮車両センター本所横にて展示されます(写真)。隣は旅客機の雄であった、EF58 154です。


 「産業遺産」という発想が無かった時代、これだけの車両が残っていたのは、本当に運が良い。スクラップになってからでは、復元できません。


 それでは、次回をお楽しみに。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Electric Locomotive#33

2016-11-01 | 鉄道写真


 それでは、連載第33回目は、EF15の2回目、EF15 165をお届けします。


 同機は、現在「碓氷鉄道文化村」にて、静態保存されます(写真)。ヘッドライトも、シールドビーム2灯の「ブタ鼻」ではなく、旧式ライトの1灯式、そこは原型で美しいです。


 C62やC59といった急行旅客形SLが、先輪2軸のハドソンやパシフィックになっているように、旅客形電機も2C-C2です。一方D51やC58のような貨物、客貨両用SLが、先輪1軸のミカドやプレーリーのように、貨物形電機は1C-C1で、やはりSLに範を取っているのだなあ、と思います。先輪2軸は、高速走行時の遠心力対策であり、納得のいくものです。


 なお、動輪の3軸台車は、軸重軽減対策とのことで、新性能機でもEF62で採用された方式です。設計に合理性はあります。


 それでは、次回をお楽しみに。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする