「温泉津温泉」…温泉好きなら読めますよね…え?「オンセンヅオンセン」??違います。「ゆのつおんせん」です。この地名に惹かれて訪れたのは4年前。想像以上にお湯が良かったので再訪してみました。
「薬師湯」は明治時代の浜田地震によって新たに湧出したため、「新湯」あるいは「震湯」とも呼ばれています。こちらの建物は昭和初期の建物で2階建てのモダンな造りです。以前来たときは、もっと煤けた、古びた佇まいだったのだが、リノベーションによってかなり明るい雰囲気になっています。
浴室の真ん中に、あまり大きくない楕円形の浴槽が掘られていて、そこに褐色のお湯がコンコンと掛け流されています。強烈な金気臭で、舐めてみるとかなりの塩辛さ。浴槽の縁には析出物がこびりついていて、この温泉の濃厚さを物語っています。
湯口の形状はナマズを模していて、この温泉の由来を表しているのが面白いな。
この建物の上階は休憩所になっていて、洋館造りの旧館と繋がっていて、食事をいただくことができる。また、屋上も開放していて、石州瓦の美しい温泉津の街並みを望むことができ、これはなかなか価値がある。温泉津を積極的にアピールしているこの姿勢、共感するとともに頭が下がります。
- 泉質:カルシウム・ナトリウム‐硫酸塩・塩化物泉 46度
- 場所:大田市営バス・温泉津温泉BS
- 訪問日:2009年4月13日