大分県玖珠郡九重町。阿蘇くじゅう国立公園内の麓標高1000mの高所にある筋湯温泉は、九重九湯の一つで、開湯から1000年以上の歴史を持つ九州の著名な温泉地のひとつです。
久大本線の豊後中村駅から九重町コミュニティバスに乗って1時間あまり、筋湯温泉BSを下車して、このひなびた温泉街の実に狭いメインストリートをまっすぐ歩いて5分ぐらいのところに、この筋湯温泉の象徴、共同浴場「うたせ大浴場」があります。2mの高さから湯が落ちる「日本一のうたせ湯」という、あまりにも有名なこの大浴場に、ようやく訪れることができました。
宿泊の旅館でコインを購入、宿で購入すると300円の入湯料が100円になるとのこと。このシステム、おそらくこの共同浴場が旅館組合によって支えられているからなんでしょうね。コインを投入して回転扉を押し回すと中に入れます。
狭い脱衣所で脱衣して浴場に入ると、いく筋ものお湯が轟音を立てて流れ落ちている、あの有名な浴場そのものです。少し感動。
先ずは手前の普通のお風呂に浸かってみる。やや温めでしっとりとした浴感。これはこれで上質な温泉です。そして打たせ湯へ。かなり高い位置からドドドっと落ちているが、肩を当ててみると、意外にやわらかい感覚です。
それより打たせ湯によって生成されるミストが蒸気となって、それだけでほんわか温まります。スーパー銭湯でよくある痛いだけの「なんちゃって打たせ湯」とは全然違いますね。筋湯の名前の所以は「筋肉をほぐす湯」だから…と。確かにほぐれたような気がします。
浴場の裏手には足湯もあり、そこでこの大浴場から川に流れる温泉の排水見えるんだが、この排水の量が半端ない。湯量が豊富なこの温泉地の証左ですね。
- 場所:九重町コミュニティバス・筋湯温泉BS
- 泉質:単純温泉 44.0℃
- 訪問日:2013年9月23日