「ゆかし潟」という実に美しい汽水湖の畔にある湯川温泉は、直ぐ近くの勝浦温泉の陰に隠れてあまり目立たないのだが、その実、1,500年もの歴史のある温泉地です。
JRきのくに線・紀伊勝浦駅から那智勝浦町営バスで10分ほど。湯川温泉BSで降りるとすぐ目の前にある日帰り温泉施設です。
以前は小規模な旅館街も形成していたが、現在、そのほとんどが姿を消し、この「きよもん湯」が湯川温泉の代表施設となっています。
ここは勝浦温泉「海のホテル一の滝」が運営する施設とのことで、入浴料は500円。建物は真新しくスーパー銭湯風なのだが、館内に入るとしっかり硫黄臭が漂っています。
この温泉では湯口からはドドドっとばかりに新湯が投入され、常に澄明なお湯が満ち溢れているとともに、必然的に、浴槽の縁からはもったいないと思ってしまうほど、惜しげもなくお湯が流れ去っていきます。
浸かってみると、ややネットリとしていて僅かに気泡が付着する。加温の必要はないが、やや温めなのでじっくり浸かることができます。
湯の質は文句無く、施設が新しくて清潔で、しかもバリアフリーときてる。非の打ち所がない実に優等生な温泉。自信を持ってお奨めできる温泉のひとつです。
・場所:那智勝浦町営バス・湯川温泉BS
・泉質:単純硫黄泉(アルカリ性低張性温泉)
・訪問日:2011年7月4日
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