JR北陸本線・加賀温泉駅から加賀温泉バスで30分ほどのところ、大聖寺川の渓谷沿いにある山中温泉は、加賀三泉の中ではいちばん奥地にあり、由緒ある温泉です。
北陸の温泉街で特徴的なのが、町の中心の「へそ」に当たる所に「総湯」と称する立派な共同湯があるのだが、ここもまた町の中心が総湯で、ここは「菊の湯」という別名もあります。
ここ菊の湯は男女が別の館になっており、女性のほうが新しく、小さなホールも併設しています。館の正面には源泉が流れ、足湯も造られている。この季節は特に、雪の中から湯煙が立ち上る様は温泉情緒たっぷり!
浴室中央にはプール状の大きな湯船があり、そこは常に地元の人たちで賑わっています。その横の壁には大きく山中温泉縁起絵巻の一部を九谷焼タイルで模写されています。
お湯は澄明で無臭…っていうか若干の塩素臭。ただし深い浴槽の縁からは僅かにオーバーフローがあり、半循環になっているのかな?
この街の人たちにとって、温泉(総湯)がとても大切なものであるとともに、日常に欠くことのできない存在なのがよく判ります。貴重な源泉を観光客に分け与えるために、自らは循環温泉で我慢しているのかもしれません。
・場所:加賀温泉バス・山中温泉BS
・泉質:ナトリウム・カルシウム‐硫酸塩泉 48.3℃
・訪問日:2006年2月6日
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