椿温泉の温泉街から少し離れたこの旅館は、温泉マニアには評価の高い、敷地内の地下から湧出する関西トップレベルの湯を持つ温泉です。
大浴場の扉を開けるとプーンと硫黄臭が漂ってくる。この匂いだけでも興奮してきます。
ここには大きな浴槽があり、真ん中で仕切られていて片方は加温、もう片方は掛け流しの非加温浴槽です。
非加温浴槽はアワアワトロトロなのに、加温浴槽のお湯は、これは同じ泉質とはにわかに信じられないほどトロトロ感が失われている。源泉のありがたみが実感できますね。
ここの温泉はもちろん飲むこともできる。これがまた不思議なことに甘露水が如く実に甘いんです。
青い海を眺めながら上質の湯に浸かるのは、まさしく至福のひと時です。
そのうち日が落ちてくると、夕陽が海に落ちる絶景も楽しめる。
そして浴室の一角には浴槽の底から湧出する小さな源泉浴槽もあります。
36度と、ほぼ体温と同じお湯は、新鮮のあまり、湯の花もない透明感。それと硫黄の芳しさ。
源泉浴槽に浸かっていると、みるみる体が気泡だらけになってくる。
体温に近いお湯に浸かっていると、だんだん意識が遠のき、魂が抜けていくのが判ります。
睡眠と覚醒の間をさまよう浮揚感。気づくと2時間近く入浴していました。
もはやダシガラですね。
- 泉質:単純硫黄泉 36度
- 場所:明光バス・椿温泉BSから徒歩10分
- 訪問日:2008年7月21日
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