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奈良交通・十津川村役場BSから国道168号の旧道を十津川に沿って上流に向かうと、川沿いの崖っぷちに身を寄せ合うように旅館や民家が十数軒、ここが十津川温泉郷の中のひとつ、湯泉地温泉です。
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ここは十津川温泉郷では最も歴史のある湯泉地温泉のなかで、大正年間から代々宿屋を営んでいる老舗です。1階は帳場と食堂、客室は2階となっていて、古びてはいるものの、部屋には花が活けられ、清掃も行き届いています。
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余談だが、二・二六事件のフィクサーとされる荒木貞夫が戦後、十津川郷士に関する講演のため十津川村を訪れた際、宿泊先のこの旅館で倒れて翌日この世を去ったとのこと。翌年、 十津川村は湯泉地温泉の入口付近に、佐藤栄作の揮毫による「荒木貞夫終焉之地碑」を建立しています。
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温泉は1階から階段を降りた階下にあり、男女それぞれの内湯と貸切の家族風呂および露天風呂があるほか、玄関を出て道を挟んだ向かいに、かなり広い露天風呂「十六夜の湯」が設置されています。
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内湯では湯泉地温泉特有の硫黄臭が満たされ、澄明で僅かに湯の花が漂うお湯が掛け流されています。泉質を愛でるには内湯の方がいい。まとわりつくような上質な肌触りが味わえます。
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しかしここの白眉は貸切露天風呂でしょう。十津川の清流が眼前にできる露天ぶろは、さほど広くはないが、日本庭園のように植栽が整えられ、鳥の声、十津川の清流の音に包まれて湯に浸かる至極。ま さに心の解放が得られます。
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この旅館では山峡らしい素朴な料理がいただけます。春から秋にかけては、地元の山菜、きのこ、川魚をあしらった山里料理となり、冬は十津川で放し飼いをしているイノシシを使用したぼたん鍋が楽しめます。
料理の詳細は食べログで。
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上質のお湯と上質のお料理、冬の十津川は魅力に溢れています。
・場所:奈良交通・十津川村役場BS
・泉質:単純硫黄泉 55.6℃
・訪問日:2018年2月16日
・泉質:単純硫黄泉 55.6℃
・訪問日:2018年2月16日
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