奈良交通・十津川村役場BSから旧道を十津川に沿って上流に向かうと、川沿いの崖っぷちに身を寄せ合うように民家や郵便局、そして小規模な旅館が数軒建ち並ぶ武蔵の集落が現れます。この辺りが十津川温泉郷のひとつ、湯泉地温泉です。
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歓楽街など皆無、古い歴史を持つ鄙びたこの湯泉地には静かな湯治場の雰囲気が漂っています。そしてこの集落の中にある共同湯が「泉湯」です。
羽目板を纏った建物は、小さいながらも共同湯らしい趣のある姿。エントランスにある券売機で500円の入浴券を買って中に入ります。
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小ぢんまりしたロビーの奥に狭い脱衣所があり、その奥に小さな内湯と小さな露天湯が設えられています。内湯はさすが硫黄泉、温泉好きには堪らん匂いが漂っていて、お湯に浸かる前からトロントロンになってしまう。
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お湯は澄明ながら僅かに湯の花がみられ、もちろん掛け流し。湯温が高いので加水は仕方ないが、硫黄臭はそのままです。
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露天湯にももちろん湯泉地の源泉が掛け流されています。お湯に浸かりながら十津川の清流を眺めることができます。せせらぎの音に包まれながら源泉のお湯が楽しめる…この匂いと音で癒されるんですよね。
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日本一広い村の十津川村は、実は平地が少なくて、この温泉も狭い敷地を最大限に利用しようとの工夫が感じられますね。
・場所:奈良交通・十津川村役場BS
・泉質:単純硫黄泉 55.6度
・訪問日:2011年7月4日
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