JR日豊本線国分駅から大隈交通ネットワークの垂水港行バスに乗っておよそ28分、霧島市福山町の海添BSを降りて山側に少し歩いたところに、あの鹿児島の黒酢の製造所があります。
ここに観光バスも駐車できるほど大きく、商品プロモーションができる施設も整備され、もちろん売店で商品を買うこともできる。
この横は壷畑になっていて、黒酢の壷がズラッと並んだ壮観な様が見えてきます。
そしてその2階にはレストランが営業していて、黒酢をあしらった料理をいただくことができるようになっています。このレストランはかなり広々としていて、大きな窓からは黒酢の甕と桜島を眺めることができる絶好のロケーションです。
ランチセット(1,500円)は6種からのチョイスのメイン料理とともに前菜やスープ、各種小鉢がひとつのトレーに盛り合わされ、さらに食前酢、デザート、コーヒーたリーズナブルなセットで、+500円でご飯が雑穀米からお寿司にグレードアップできます。食前酒ならぬ食前酢に続いて前菜が運ばれてきました。この施設の農園で作られた野菜のサラダです。ブルーベリーが爽やかです。ドレッシングはもちろん黒酢。でも意外なほど普通で、黒酢の独特の香味は伝わってきません。
相方はハイグレードの桷志田御膳(2,000円)を注文。こちらは前菜も豪華で、スモークサーモンやグリーンピースのムースが入っています。こちらも素材の持ち味を消すことのない控え目な使用です。
コースや午前に付いている小鉢、スープはどちらも共通。小鉢は、煮物、酢の物、昆布、玉子豆腐などです。グレードアップした寿司は黒酢の香り。
スープはオニオングラタン風。煮物は、海老やオクラを煮付けてマヨネーズソースで和えたもの。
メインの黒豚の黒酢酢豚は、普通なら酢の匂いで咽ることもあるのだが、この黒酢ならそんなこともない。実に穏やかですね。しかもコクが深く、お酢の効能で肉も柔らかくなる。実に食べやすいですね。
桷志田御膳のメインは甘鯛です。甘鯛の上品な味わいに黒酢が華やかさを添える。実にいいですね。ここのテーブルには「ふりかけ黒酢」が常備されていて、好みでさらに酢を足すことができる。お酢好きの人にはたまらんサービスです。
デザートは、蒸しパンみたいなのをベースにホイップクリームが乗っています。御膳の方はさらに黒酢のアイスクリームが付いていて差別化が図られています。全体的に、お酢の苦手な人でも受け入れられやすいようにマイルドな仕上がりになっていますね。
食事の後に壺畑を案内してもらいました。7,000もの壺が並ぶ様は実に圧巻です。残念ながら曇っていて桜島がよく見えないが、条件がよければ甕の背後に桜島や錦江湾が美しい姿を見せてくれるはずなんですが…今回、路線バスでここを訪れたのだが、この路線バスの本数が少なく非常に不便。事前に電話でアクセスを尋ねたのだが、しきりにタクシー利用を薦められました。でもまあ、不便なら不便なりの楽しみ方があるもんだと思うことがありました。
- 営業時間 8:30~18:00
- 定休日 なし
検索したら発見したので思わずコメントしました。
とても素晴らしい記事!ご紹介して頂き有難うございます。