バスde温泉

バスで行く温泉旅日記

鹿児島を味わいつくすバスとプロペラ機の旅@鹿児島(1)

2011-07-13 23:29:38 | ☆バスde温泉(九州)

あの大災害では、東北の被災者とは比べるべくもないものの、関西でもいろいろなゴタゴタがあって少なからず影響を受けてはいるが、それでも3ヶ月が経過して少しは落ち着いてきました。ぼちぼち温泉に行きたいな…っと密かに思っていたら、相方が九州にJALで往復する宿泊付きのお得な旅行プランを見つけてきました。でも飛行機だと旅情に欠けるんよね……いや、まてよ!九州でも鹿児島空港行きならプロペラ機が飛んでるぞ!

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そうなんです。プロペラ機は例外。ジェット機と違ってどこかアナログな感じがするプロペラ機は、実は大好きなんですね。特にYS11なんかは空飛ぶ「昭和」っちゅう雰囲気で大好物。さすがにYS11は引退しているので、今ならボンバルディアかサーブか。特にボンバルディアは故障がちで、よくニュースのネタにされているが、か細い機体は頼りなげでどこか儚げながら、実に流麗…だんだん乗ってみたくなってきたぞ!

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てなわけで、珍しく飛行機で旅立つことにしました。朝一番の大阪空港交通バスであべの橋から伊丹空港へ。

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伊丹空港で搭乗手続きをして搭乗口へ。プロペラ機の搭乗口はANAでは最南端。JALでは最北端に押しやられているが、この搭乗口からエプロンを眺めると、小さい旅客機がきれいに整理列していてそれはそれで壮観。

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小さい飛行機には搭乗橋を着けることができないので、搭乗口からいったんバスに乗せられ、エプロンの真ん中で地面から直接飛行機に乗り込みます。

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タラップは扉と兼用。扉の内側が階段になっています。この機体はボンバルディアのプロペラ機の中では最も大きな部類で最もポピュラーなDHC-8 Q400。このQ シリーズは騒音・振動抑制装置が装備された低騒音型ですね。YS-11より少し大きな機体で、効率の良い6枚ブレードのプロペラを装備し、巡航速度は700km/h弱とターボプロップ旅客機としてはなかなかの速度です。

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しかし、2007年に大阪国際空港発、高知空港行のANA 1603便で、着陸前になって前脚が故障し、高知空港に胴体着陸したことで一躍悪評が広まり、その後もたびたびエンジン故障などを引き起こし、乗るのを忌避する人も多いと聞きます。現にこの後に大阪空港を飛び立った全日空機がタービンの羽根が折れるエンジン故障で引き返していて、これをテレビニュースで知ってびっくりしました。でも考えようによっては、これだけの事故を起こしても堕ちていないのは安全な機体である証左かもしれない。

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やがて離陸の時間。プロペラが勢いよく回りだすと急激な加速があり、背中がシートに押し付けられるとあっという間の離陸。加速度はジェット機より強力かもしれません。快適な空の旅を1時間余り、鹿児島空港にふんわりと着陸すると、すぐに空港のエプロンに停止。

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ここで降ろされ、またまたバスに乗ってターミナルに運ばれます。車両は日野のブルーリボン、南国交通が運行委託されているようです。

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鹿児島空港は、九州では福岡空港に次いで第2位の乗降客数で、年間の乗降客数が国内線で約488万7000人。そのうち対伊丹へは約95万人ということだが、新幹線の開通でこれはかなり減るんではないかな?鹿児島空港の特徴として、離島路線の拠点として奄美、沖永良部、与論などの薩南諸島への路線を展開していること。なので小型機の割合が比較的多いんですね。

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また、到着ロビーから屋外に出たところに足湯「おやっとさあ(お疲れ様の意)」が設置されています。さすが温泉の宝庫ですね。

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鹿児島空港から鹿児島交通バスで、鹿児島市内をパスして指宿方面に向かいます。車両はふそうのエアロです。

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温泉客で賑わう指宿駅前では降りず。もう少し先の山川駅で降車します。この山川駅は日本最南端の有人駅、次の西大山駅は、日本最南端の鉄道駅(モノレールは除く)としてつとに知られる駅ですね。この山川駅のすぐ近くで昼食をいただきました。

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山川駅前から鹿児島交通の路線バスで西に向かいます。車両は冨士重ボディのいすゞ車です。およそ10分ほどの乗車ののち、伏目口BSで降りて坂道を歩いて海岸に下ります。この海岸からは景気よく蒸気が立ち昇っています。

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砂蒸し温泉から丘を登ったところに保養施設「ヘルシーランド」の源泉がありました。行く手を阻むえげつない蒸気に躊躇しながらも、湯気の中を走りぬける。この蒸気で相方のシルバーのブレスレットが燻し銀に変わり果ててしまった…

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ここから再び鹿児島交通のバスで指宿の駅前に戻ります。車両は川重ボディのいすゞ車です。

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指宿は巨大ホテルが建ち並ぶ大温泉街。ここにはあまり興味がないのでせいぜい足湯を楽しむ程度。

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ここから指宿枕崎線で鹿児島中央駅へ。この路線は非電化ながら、鹿児島に近づくに連れてかなりの乗客が利用しています。通勤・通学の重要な足になっているようですね。

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鹿児島の宿泊はホテルアービック鹿児島です。ここには温泉はないが、お昼に堪能したのでまあいいか…ホテルに荷物を置いて鹿児島の繁華街に繰り出しました。

続く…

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