ここ出雲湯村温泉は出雲国風土記に「漆仁の湯」とされる歴史ある温泉。しかし、夢千代日記であまりにも有名になった兵庫県の湯村温泉と区別するため、いまでは出雲湯村と呼ばれるようになっています。今夜の宿は「国民宿舎晴嵐荘」。公共の宿なので、客室は狭くて質素、仲居さんすらいないながら、料金は格安です。
安くて簡素なサービスな、庶民的な宿なのにもかかわらず、増築されたような真新しい浴室棟があり、ここに湯村温泉の柔らかい、優しいお湯が満たされています。温泉にはかなりの力を注いでいるようですね。現に昼間は地元の日帰り客でかなりの賑わいを見せている。確かに宿泊だけでは施設の維持は難しいんでしょう。
露天風呂は周囲の山々が見渡される絶景で、ここでも新鮮なお湯がジャバジャバ掛け流されています。ここのお湯は少し温く、長湯を楽しめるワタシ好みのお湯です。日帰り客のいなくなる深夜に、上質なお湯をひとりで楽しみました。
国民宿舎なので、食事は食堂でいただきます。ご飯を装うのもセルフサービス。しかし、ひとり旅のオッサンにはこんなフランクなサービスのほうが合ってるような気がします。仲居さんに付きまとわれるのも気が引けるしね。料理の質は…まあこんなもんでしょ。
- 泉質:アルカリ単純泉、40.8度
- 場所:雲南市民バス・湯村温泉BS
- 訪問日:2006年6月25日
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