花にまつわる幾つもの話

子供時代の花にまつわる思い出や、他さまざまな興味のあることについて書いていきたいと思ってます。

天然石標本~内蒙古産松茸水晶(群晶)&チベタン・ターコイズ~

2017年10月06日 | 天然石標本
四回目にご紹介するのはこちら


『松茸水晶(英名:セプター・クォーツ)』
 内蒙古産


今回のフェアで特に目についたのは
中国でも更に奥地のモンゴル方面で産出されたもの
これもその中の一つでしょうか。
松茸水晶(=セプター・クォーツ)の群晶(=クラスター)タイプです。
松茸の形をした水晶が放射状に伸びていて
きのこの山みたいで可愛いです。


三方向から撮影してみました。












根本部分の苔色は恐らくクローライト(=緑泥石)かと
セプター・クォーツで有名なのは
傘部分がアメシストで軸がスモーキー・クォーツタイプですが
モンゴルやヒマラヤ付近で産出する石は
全体的にミルキータイプが多いみたいですね。


続いて、購入したお店は違うんですが
同じ中国奥地つながりということで


『チベタン・ターコイズ(和名:トルコ石)』

チベタンとはチベット産を意味しますが
実際に産出されたのは別の地域。

ネットによる説明だと
交易品としてイランから流入したトルコ石がルーツ。
古いものはチベットに渡ってから、1000年以上経っているものもあり、
アンティークとしての価値があるとか。
大昔のチベットでは、ターコイズはお金のように扱われ、
我が子がお寺に小坊主として入る時の持参金(持参石)として、
親は畑を売ったり大変な苦労をして
良いターコイズを手に入れたという記述が
ミラレパ(チベットで最も有名な仏教修行者(1052-1125年))の
伝記の中にも記載がされているらしいです。

また、チベットのカム族女性のように、頭にかぶる帽子に、
びっしりターコイズを縫いつけてあったり、
三つ編みにした髪の毛にターコイズを編みこんだり、
ネックレスや数珠の一部にもターコイズが使用されている。






トルコ石と言えば、明るい青や空色を想像しがちですが
こちらのタイプは鮮やかな緑。
私の中ではこちらの色の方がチベットのイメージと合いますね。
裏側の中心部分に縦に細い溝が刻まれており
恐らく装飾品として使われた名残かと思われます。
もともとがアンティークならそれも道理ですね。



次回は珍しいアイオライトとサンストーンの混合石を
ご紹介したいと思います。
インクルージョンタイプはよく見かけますが
綺麗に区分けされて混在しているのは初めてかも。

ぜひともお楽しみに~!


コメント
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