花にまつわる幾つもの話

子供時代の花にまつわる思い出や、他さまざまな興味のあることについて書いていきたいと思ってます。

天然石標本~レインボーパイライト~

2011年02月03日 | 天然石標本
去年の4月からこのブログをスタートして
はや10ヶ月が経ちました。
天然石標本での更新は50回
実際にご紹介した石は50個以上を数えるでしょう。
手持ちの天然石もブログに掲載できるレベルのものは
そろそろ底を尽きてきたようです(苦笑)。
基本的にネット通販で購入した石は
一度お店のホームページ等で
画像がアップされたこともあり
ブログ掲載からはあえて外すようにしてきました。
あとどれぐらい美しく珍しい石を
ご紹介できるのでしょうか。


とまあ、前置きはこのぐらいにして
今週二つ目にご紹介する天然石は
レインボーパイライト(黄鉄鉱)です。
購入の際、産地まではわからなかったのですが
書籍及びネット等の情報によると
この手のタイプはロシア産みたいですね。


パイライト(黄鉄鉱)の書籍等による
説明は以下のとおりです。


「ボルガ川の川底から発見されたもので、
 ノジュール(団塊[だんかい])中に
 成長した結晶群が
 割れ目から侵入した水により酸化され、
 虹彩被膜を生じたもの。
 晶洞パイライトともいう」


『Rainbow pyrite』





金色に輝く粒状部分がパイライト(黄鉄鉱)です。
これはノジュール(=団塊[だんかい]、
堆積物が沈殿して丸くなった石のこと、
川底等で見つかる)が
割れてできた断面にパイライトが付着しているタイプです。
ちなみにノジュールはよく化石を含んだ形で
発見されることが多いです。





三方向から撮影したうちの一つです。
画像だと少しわかりづらいかもしれませんが
一部パイライトが虹色に変化しているところも。





もう一方側の画像です。





上から見るとこんな感じに。
なんとなくスイカを割った状態に
似ているでしょうか?


パイライトの名前は
ギリシア語の火を意味するpyrに由来。
後にラテン語の火打ち石pyritesを経て
英語のPyriteなった。
その名称を現在のパイライトとして
知られる鉱物に充てたのは、
アメリカ鉱物学者デーナ。
結晶体で産出することが普通で、
立方体や5角12面体に結晶する。
結晶の表面には条線という特徴がある。


一般的なパイライトの方もサイコロ状の
非常に精密な結晶体で産出する
とても不思議な鉱物です。
恐らく初めて目にする人には
とても自然に形作られたとは
到底信じられない姿ではないでしょうか。
ぜひ一度ネット等で実物の画像を
探してみてくださいね。


また、パイライトの黄金は
以前ご紹介したラピスラズリの
夜天の空に星を描き出すのに一役買っています。


それでは次回更新は来週火曜日になります。
最初の目標である
“とりあえず一年間続けること”まで
残すところ二ヶ月弱。
できれば最後は花のエッセイの新作で
締めくくれたらいいなと思う今日この頃です。


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2 コメント

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わぁ。きれいですね~☆ (ゆうこ)
2011-02-05 22:42:19
すてきな
天然石、
普段は、見ることができないので、
とても興味深いです☆
写真も
いろいろな角度から
撮影しているので、
面白いし、わかりやすい☆☆☆
1年、続けるって、いう決心、
達成できそうですね~
がんばって♪
返信する
初コメントありがとう~! (晴高万里)
2011-02-07 08:58:18
ゆうこさんへ

コメントありがとう~!
友人からのリアクションは初めてなので
すごく嬉しいです!
撮影技術がつたなくて
石本来の魅力がなかなか伝わりにくいのですが
少しでも楽しんでいただければ嬉しいです♪
またぜひ遊びにいらして下さいね~!
返信する

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