花にまつわる幾つもの話

子供時代の花にまつわる思い出や、他さまざまな興味のあることについて書いていきたいと思ってます。

天然石標本~ウクライナのバイカラートパーズ&インカローズ~

2024年06月03日 | 天然石標本

今年最初のミネラルフェアが無事終了しました。

足を運ばれた皆様、素敵な石達と出逢えましたか?

円安が叫ばれてだいぶ経ちますが、今回ほどそのことを実感した機会はありませんでした。

石のお値段がビックリするほど高い!

通常の2~3倍ぐらいはしているのではないでしょうか。

後日、石友Ⅰさんにお聞きしたところ

やはり周囲の石友さんも同じ意見だったそうです。

制限がないと歯止めが利かなくなりそうなので、

基本的に最初から予算を決めて、それ以上の購入はしないようにしていますが、

その結果、過去最低の戦利品の数となりました(涙)。

そんな状況の中でも素敵な石に出逢えたことに心から感謝しております。

遅ればせながら、今回の戦利品をご紹介したいと思います。

 

最初は珍しいバイカラートパーズ

これは会場に着いて、最初に目に留まった石です。

しかもウクライナ産!なんだか運命を感じてしまいました。

戦争が始まった当初、ウクライナへの寄付をがんばっていた思い出があります。

私がこの石を買うことで直接ウクライナの支援になるとは思いませんが

心の持ちようということですよね。また支援がんばろう!

ちなみにお店の方は恐らくウクライナ人のイケメンお兄さん

隣で同じようにバイカラートパーズを購入していた女性の方が

「ピクチャープリーズ」とお兄さんに写真撮影をお願いしていました。

ちょっぴり照れくさそうな笑顔が素敵。

値段は万超えだったので、ここでほぼ予算の半分が消えました。

でも手に入れて大満足の石でした。

 

以下、ネット等による詳細

バイカラーのトパーズは、ウクライナ産の天然ブルートパーズに見られるもので、

クリアブルーとシャンパンブラウンのツインカラーになるものが多い。

また、近年のウクライナ情勢から、市場で見つけにくいことから非常に入手が難しく、コレクターに人気の鉱物となっている。

画像の通り透明度の高い逸品です。

トパーズのバイカラー自体も珍しいですし、

ツインカラーが寒色と暖色というのもなかなかお洒落。

後日、ネットで宝石ルースになった画像を見ましたが、本当に美しいです。

いまさらながらですが、自分の審美眼の正しさを自負してしまいました(笑)。

 

続いてはこちら

予算尽きかけの最後の最後で出会ったインカローズ。

色も柄もものすごく可愛いのにお値段が千円と涙が出るぐらいお安くて。

商売っ気のない外国人男性お二人が、まったり椅子に座っておしゃべりしているところに

「これください」とお声がけして購入しました。

 

 『ロードクロサイト(和名:菱マンガン鉱、別名:インカローズ)』

アルゼンチン産

ロードクロサイトの詳細については過去ブログをご参照下さい。

薔薇の花弁のようなこちらのタイプは特にインカローズと呼ばれています。

私自身入手したのは初めてかも。

サイズは3~4センチ。

昔からインカローズは値段が高くて、手が出なかったというのが正直なところです。

今回ゲットしたのは、小さいながらもしっかりと幾重にも折り重なった層が美しい石です。

ピンクの色も可愛いですし。

 

今回会場入りして一番気になったことは、石がほぼグラム単位での販売だったこと。

以前なら普通に日本円で値札がついていた割とポピュラーなものまで全てグラム売り。

グラム売りって買い手にとっては結構厄介なんですよね。

グラムではそこそこのお値段でも、実際に重さを計るととんでもない価格になったりします。

購入できるかどうかわからないのに、計ってくれとも言いづらいですし(日本人気質なので・苦笑)

 

最後がこちら

パワーストーン系のお店だったのでかなり不安でした。

しかも全く見たこともない石。

値段も万超えで、かなり迷いました。

結果は、ここ近年ないほどの失敗でしたね。

もちろん、この石がダメということでは決してありません。

そこだけは念押しします。

パワーストーンとしての価値はあるのかもしれませんが、

少なくとも天然石好きを公言している私にとっては

完全にコレクター定義から外れていました。

 

「グレイシャライト」(別名ブルー・アイス)

インドネシア産

以下、お店からいただいた石の説明書きより

2023年に新しく発見されたNewストーン。

氷河に似た色合いをしているこのパワーストーンはチャクラを刺激して「瞑想」を助け、

心身の安定を促すようです。ロバート・シモンズ氏も注目しているパワーストーンです。

 

確かに氷河を彷彿とさせます。

二つ目の画像は拡大したもの。

白い部分は石英?

青い部分は銅とかでしょうか。

この石を鉱物研究所に持ち込んで鑑定してもらったレポートがネット上にありますので

興味がおありでしたら、ぜひ探してみて下さい。

恐らく石の名前でヒットするはずです。

見た目は確かに美しいです。

インスタ映えもしますしね(笑)

ただ、こうして改めて見るとやはり人工的な雰囲気も。

この石を購入後、会場をグルっと回っていて、同じ石を見つけました。

こちらの説明にはインドネシアの工場跡地から発見されたとあったので、

恐らくスラグ(ネットによる詳細。スラグ(slag)=鉱滓(こうさい)とは、鉱石から金属を製錬する際などに、冶金対象である金属から溶融によって分離した鉱石母岩の鉱物成分などを含む物質をいう。)だったのでしょう。

天然素材には違いないのですが、製造工程が人為的というのがどうも。

ずっと昔、ズィンカイト(ジンカイト)という石を入手した時と同じような気持ちになりました。

逆に言えば、この石に目をつけたということは、それだけ多くの石を見知っているという証拠でもあるのかな、と、自分を慰めています。

 

以上3つが戦利品の全てです。

以前ならせめて5、6個はゲットできてたんですが、世知辛いです。

もう一つ今回のイベントで印象に残ったのは、買い手も売り手も外国人の方が多かったということ。

あちらこちらで英語での会話が飛び交い、ますます日本ではないような雰囲気でした。

ちなみスタッフの方はほぼ全員が日本人でしたが(笑)。

次回は10月でしょうか。

それまでにもう少しだけ円安がおさまってくれると有り難いです。

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