花にまつわる幾つもの話

子供時代の花にまつわる思い出や、他さまざまな興味のあることについて書いていきたいと思ってます。

天然石標本~翡翠三種~

2011年02月10日 | 天然石標本
関東平野は初雪
しかも祝日から週末にかけては
日本各地で雪模様のようですね。
職場の上司がインフルエンザで倒れ
おかげで昨日、病院に検査しに行くはめに(苦笑)
ただの風邪で一安心しました。


さて、今週二つ目のご紹介は
三種類の翡翠(ひすい)です。
それぞれ産地が異なっていて
同じ翡翠でも趣きの違いが
なかなかに面白いです。


『jadeite[ジェダイド](=翡翠輝石)』


 翡翠と呼ばれるものの中には
 硬玉(=翡翠輝石)と
 軟玉(=nephrite[ネフライト]と呼ばれる
 透閃石、緑閃石系の角閃石のこと)の
 二種類があり、今回は宝石に分類される
 翡翠輝石を指す。
 (軟玉=ネフライトは半貴石)





一番上の未研磨タイプは
日本有数の翡翠の産地、新潟県糸魚川流域のもの。
いかにも河辺で拾った素朴な感じがありますね。
右下の綺麗に研磨された光沢のあるものは
世界最大の産出地ミャンマー産。
明るいエメラルドグリーンが魅力的です。
左下の緑が鮮やかなのはナミブ産。
ナミブ産のものはかなり珍しいのではないでしょうか?
私が知る限りでは、世界各地にある翡翠の産地としては
これまでなかったような気がします。





裏側から見た画像です。


翡翠輝石に関する書籍説明は以下の通り。


「翡翠輝石は造山運動に伴い蛇紋岩の中に生じる。
 地殻変動後地表に押し出され、
 鉱床の風化により転げ落ち、
 川から海に流される(新潟県や富山県のヒスイ海岸)。
 最大の産地はミャンマー。
 ジェダイドの緑色はクロムや鉄による。」





おまけのコバルト・ヒスイ=青い翡翠です。
こちらも新潟県糸魚川産。
名前にコバルトがつきますが
実際の青色の原因は鉄やチタンだそうです。
長年探して、ようやく入手した極上の一品。
ここでも青い石好きの血が騒いでしまいました(笑)


それでは次回更新は来週火曜日になります。
次はユニークな形の鉱物をご紹介したいと思います。
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