MOMENT

レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、店舗型レンタル店の残日録。

朽ちないサクラ

2025-01-05 05:05:05 | 邦画
孤狼の血」で警察官と反社の人たちとの癒着を描いた警察小説の一人者でもある柚月裕子さんの原作の実写化作品
「孤狼の血」では反社の人たちが警察関係者をあの警察マークの図柄がらサクラ組とかサクラの代紋と読んでる事実を知れますが
今回のこの「朽ちないサクラ」のサクラは警察というか司法の内部では国の安寧秩序を守る組織からでしょうか、彼ら公安部をサクラって呼んでることを教えてくれた作品でもあったんですね
組織に属する人間によってサクラの隠語も立場によって違うんですね、テキ屋さんは客寄せの呼び水的な人をサクラって言うし
 
しかし、まぁ見てるとわかるんですがこの作品警察官でもなくいわゆる警察事務官のウラワカキ乙女の杉咲花演じる森口泉というヒロインがたった一人でっていうか彼女に多少の慕情を抱く若手刑事とともに行動して
さらに彼女が属する広報課課長そして捜査一課の刑事さんと事件の謎を解くというお話
 
原作未読ですからよくわかりませんが実際に起きたストーカー殺人事件やカルト宗教団体オームを彷彿とさせる無差別テロ事件まで
そう公安が絡んでくるからカルト宗教団体の存在は必須アイテムですよね
まぁそんなおっきなお話をたった一人の警察官でも刑事でもない一介の事務職員がいくら自分の責任で親友の新聞記者を殺させてしまったからと犯人まで特定してさらにカルト宗教絡みで警察内部の闇までをも暴いてしまうという
ある意味現実味に乏しいフィクション作品ではあるものの
 
っていうか真相を証拠もなく組み立てていくだけではあるのですが
そこにミステリー要素あってこの作品を面白くさせているのでしょうが
何せ映画ですから底が浅いように見えてしまう難点と確証に至る過程が小説では文字でしっかり描かれててそこが醍醐味なんでしょうね
ってことで「孤狼の血」も原作小説自体シリーズ化されてましたが
この作品も小説ではシリーズ化されてるようで、警察官になった森口泉が今度は警察署内部での現金盗難と殺人事件を解決するって言う続編が刊行されてるようですね
是非是非杉咲花さんでこの続編も映画化してほしいくらい
杉咲花さんはこの森口泉という主人公を魅力的に演じてらっしゃいました
 
ってことで杉咲花さんと安田顕さんの演技に尽きる作品でしたかねぇ
ネタバレさせてないよね(汗
 
2024年製作、日本映画、映画「朽ちないサクラ」製作委員会作品
原廣利監督作品
出演:杉咲花、萩原利久、森田想、坂東巳之助、遠藤雄弥、藤田朋子、尾美としのり、山野海、篠原悠伸、駿河太郎、和田聰宏、豊原功補、安田顕
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

顔を貸せ

2025-01-04 20:16:54 | 邦画
”菅原文太 没後10年“特集として昨年の11月〜 12月にかけて衛星劇場では文太さんの松竹時代の作品をOAしてくれてた時にエアチェックしといた作品ですが
TVOAでは「顔を貸せ」だけでのタイトルですが
本編では「ヤサぐれシリーズ 顔を貸せ」というかいう一応松竹さんも清水まゆみさんや松岡きっこさんらが出演してて

ちょっと70年代に東映で作られた大信田礼子さんのズベ公番長シリーズのヤッパを使わない版見たいな作品
でまぁ大阪を舞台に大阪のヤサぐれグループと東京を食いっぱぐれて大阪にまで流れてきたヤサぐれグループとの対立を軸にして
聾唖の夫婦の枕探しと
最終的には女たちをかっさらったり騙して人身売買の末に女を殺してしまった
菅原文太さんを退治するというだけの映画

おおよそ松竹のカラーに合った作品とは言えず、まぁ女優の松竹って言うくらい女優さんそれも大部屋女優さんを借り集めて
男優の芯になるのがトッポいキャラの高宮敬二さんだが
おおよそ彼のキャラではなく
そして”菅原文太没後10年“と特集を組む作品とは言えないような
当時いかに外様で俳優としては冷遇されていたかがわかる文太さんの出演映画でした

まぁ最初にも書いたように松竹のカラーでもなく、かと言って高宮敬二と菅原文太が出演してるものの新東宝でも作るのをためつようなプロットで
ヤサぐれグループって言うズベ公グループの立ち位置自体もしのぎにしても対立理由にしても全て中途半端でして
サイドストーリー的に入れられてる松岡きっこさんの聾唖っぷりが目立ってよかったって言うくらいの作品だった

TVOAに際してもヤサぐれシリーズが抜けてるってことは会社の方針ではシリーズ化を目論んでいたもののあまりの非道さにこの一本で打ち切りにしたんでしょうね
ある意味菅原文太のフィルモグラフィーを語るにしても黒歴史的な作品にはいるんでしょうね

1966年製作、日本映画、松竹作品
湯浅浪男監督作品
出演:高宮敬二、清水まゆみ、初名美香、市川瑛子、松岡きっこ、不動明子、滝まり子、光映子、豊原路子、稲垣猛、菅原文太
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

無頼漢仁義

2025-01-03 21:03:17 | 邦画
東映チャンネルで元旦にOAされた鶴田浩二主演のこの未パッケージ作品
1965年製作だから
東映がようやっと「日本侠客伝」や「博徒」そして「網走番外地」が作られてそれぞれシリーズ化されて東映任侠路線の黄金期を迎えようとしていた時に
ギャング映画の隙間に作られた作品

したがってちょうど任侠着流し映画の基本コンセプトである我慢劇の形が一応できてる作品
鶴田浩二は特攻崩れで戦地から生きて帰ってやくざの道に入ったものの
今では堅気になって高度経済成長の前触れとしての日本列島改造論として国もインフラ整備に力入れてる時代の道路工事の現場での二組の工事業者での葛藤を描いた作品

工事期間に間に合うように工事労働の土方を酷使してさらに鶴田側の工事の邪魔をする悪徳業者の親分に山形勲
もう一本の工事業者の親方に志村喬さんそして現場監督に鶴田さんの組に流れ者の高松英郎さん
ある意味この作品の語り部的な存在だったし鶴田さんより目立っていたような

今後の任侠ドラマというか映画のコンビニなる藤純子さんが鶴田を密かに慕う飯盛女として出演してきてる
そりゃそうだこれも俊藤浩滋さんのプロデュース作品だったにね
そしてのちに健さん映画でその名を馳せた降旗康男監督さんが助監督チーフとしてクレジットされており
東映任侠映画の今後を支えて発展させていく下地の作品と言えるの哉

クライマックスの殴り込み後の鶴田浩二さんが死ぬまでまで描かれていて
完成した道路の初乗りに鶴田浩二御大のヘルメットを抱いて志村さんが感慨にふけるシーンにエンドマークが・・・

1965年製作、日本映画、東映作品
渡辺裕介監督作品
出演:鶴田浩二、藤純子、千葉真一、長門裕之、アイジョージ、高松英郎、春川ますみ、根岸明美、山本隣一、中田博久、原泉、大村文武、八名信夫、沢彰顕、近藤宏、人見きよし、関山耕司、佐藤晟也、須賀良、大前均、志村喬、山形勲
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

かくしごと

2025-01-03 05:05:05 | 邦画
1月のレンタルのリリースは8日ですので、なんとも余裕のよっちゃん(フル〜ッ)で昨年 12月のリリース作品で乗り越えていけるんです
そうそれも邦画が結構多くて
まだまだ未消化のは邦画が・・・(汗
 
っていうことで杏さん主演のこの作品
映画タイトルとしてはどうやら全文仮名書きなのは、劇中のヒロイン杏さん演じる千紗子の職業が絵本作家っていうことでしたが“書く仕事”
そして他人の虐待児童を自分の子だと言って生活しているという“隠し事”のダブルミーンの掛け言葉になってるようですが
実は原作があり北園浩二さんの2011年に発表された『嘘』という作品から脚色された映画でして
 
東京で絵本作家として生活している主人公千紗子が実家に帰省してきたところから映画は始まります。主人公の千紗子の父親が妻を亡くしてから認知症になり夜な夜な裸で彷徨ってるっていうのを友人から連絡を受けて急遽駆けつけてきたものの
この親娘実は確執があって7年も没交渉だったのだ
この確執の原因も劇中で明らかにされるし
その原因が実際この物語を突き動かす原動力となっていることが判明します
 
さらに物語は認知症の他に児童虐待の被害者であるらしい記憶喪失の少年がからんでくることで千沙子は自分の過去の忌まわしい“記憶”を自分から消し去ろうとすることで物語は動いていくんですね
日本人が現代抱えてる問題を取り込んだ一本の映画として後半はサスペンスフルな展開を見せてくれます
かなり杏さんと認知症の父親を演じる奥田瑛二さんと記憶喪失の少年を演じてる中須翔真の三つ巴の演技で見せてくれた作品でした。
 
主人公が虐待を受けてる可能性のある少年との出会いは主人公の幼馴染みの飲酒運転の事故であるものの
ここのとこでも結構リアルな状況会話でこの作品をさらに面白くさえており“かくしごとは”多方面に・・・
なんと虐待の痕跡と少年の記憶喪失から千沙子の決断の早いこと
他人の子どもを実子と偽って養育しようってするわけですが
 
ここから記憶喪失の少年と過去の忌まわしい記憶をこの少年によって消し去ろうとする主人公、さらに自分の今まで積み上げてきた人生の記憶を認知症という病によって毎日喪失していく父親との三人の奇妙でほのぼのとした生活が始まるが
まぁそんな幸せも長く続くわけもなく・・・
 
“魔斬り”という短刀を伏線として作家さんの記事が元で少年の虐待の元凶である義理の父親が現れて
なんと”魔斬り“の短刀で少年は義父を刺すのだったが
千沙子はなんとその短刀を取り上げててとどめを刺す
もう完全なる母親が子を守る姿であったわけで

まぁネタばれは避けまづが裁判のシーンで泣かせるセリフとで映画は終わるのよね
二時間強の作品でしたが長さを感じさせない映画でした。
エンディングを迎えて知れるのは“かくしごと”は杏さんの演じる千沙子のことではなかったんですね・・・
 
2024年製作、日本映画、「かくしごと」製作委員会作品、製作幹事ホリプロ
関根光才脚本・監督作品
出演:杏、中須翔真、佐津川愛美、酒向芳、木竜麻生、和田聰宏、丸山智己、河井青葉、安藤政信、奥田瑛二
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

博徒

2025-01-01 17:20:32 | 邦画
東映チャンネルの 12月の鶴田浩二生誕100年メモリアルでOAされたものをなんと大晦日のプライムタイムとミッドナイトの中間時間帯で拾ったというかリアルタイムで見た作品
一応1964年制作ということで、東映は鶴田・高倉・佐久間で「人生劇場 飛車角」の三部作を作ってのこの作品
この後作られた高倉健の「日本侠客伝」で任侠映画路線を不動のものに押し上げたとされる位置にある作品であるのと
一応「博徒」シリーズの第一作にあたるものの今回4Kリマスター版でのOAではあるものの未パッケージ(VHSでは不明)作品っていうかDVD化されていない作品

まだこの時代里見浩太郎さんが東映時代劇の流れから任侠ものにも出演されており
最後に鶴田御大と殴り込みに行くのね
ていうかすごいよね晒しにふんどし一丁でクリカラモンモン見せびらかしてほぼマッパでの殴り込みって小沢茂弘監督も大胆な演出をしてたのね
っていうか一応俊藤浩滋さんの東映任侠映画初プロデュース作品でもあったのね、脚本は村尾昭さんが小沢監督と

結構配役も揃っててヒロインは南田洋子さんに藤純子さんの二枚看板っていうか、松方さんと藤さんとのキスシーンがあったのね
ある意味藤さんのキスシーンが見れたのは貴重かもしれない
遠藤辰雄が実質のワルで敵役の天知茂さんはある意味とばっちり的な存在ですが
最後には殺られる役というプロットの流れでしたねぇ
鶴田さんとの対峙役としての貫目には十分の存在感を出されていたのはさすがです

殴り込みに警察の包囲網を馬車で突破するんですがこの時の警察署長の中村錦司さんがヤクザ同士で殺し合ってくれると助かるみたいなセリフがあるんですね
この映画がらですか賭場での手本引きが映画の博奕シーンとして登場するのは
当時ですから俊藤さんの関係で本職の方々で博奕のシーンが撮られていたのは夙にしられてることですが
今ではもう許されない貴重なシーンになるんでしょうね

1964年製作、日本映画、東映作品
小沢茂弘共同脚本・監督作品
出演:鶴田浩二、南田洋子、藤純子、松方弘樹、里見浩太朗、月形龍之介、遠藤辰雄、田中春男、内田朝雄、加藤嘉、曽根晴美、山本麟一、名和宏、芦屋小雁、芦屋雁之助、天知茂


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

赤羽骨子のボディガード

2025-01-01 05:05:05 | 邦画
日本映画を積極的に見ていこうっていう企画で視聴した作品
この作品も漫画原作を実写化した作品、完全にそういうオリジナルでなくて一応漫画っていう固定ファン層ありきで集客が計算できるっていう前提で作ってる作品
今月は邦画のDVD化の当リ月のようで、まだまだ邦画作品のブログアップが続きます・・・
 
っていうか

皆様、新年明けましておめでとうございます
本年もよろしくお願い申し上げます
 
そうなんですよね正月というか新年の第一日目つまり元日にじつにふさわしい作品というくらい賑々しい作品でした
製作幹事がフジTVっていうのもあって原作も多分こんな賑々しい作品なんだろうな
だからでしょうかアニメ化されずに実写化されてしまったようですね
漫画ファンだけでなくSnow Manのラウル目当ての女性客の集客も一応計算内ですかね
 
日本の諜報機関の長官の娘の命が狙われて、長官直々に彼女のボディガードを依頼されたラウル演じるヤンキー高校生で腕力に自信のある威吹荒邦
何日後かに迫った骨子のダンスチームのコンテストをピークとしてGF気取りでガードしてると思っていたら
なんと骨子と荒邦を含めた3年4組の高校生というかクラスメイト全員が各人の持てるスキルを生かしてのボディガーズだったのね
 
まぁ現代日本の映画界は映画会社が映画を作らずにほとんどTV局が映画を作るという不可思議な国でして
っていうかそんな中でもバブル期からなぜかフジTVだけは作る映画にフジTVのカラーを鮮明に醸す映画しか作らずにきてるある意味正当というか実に稀有な会社で
ほんとフジTVカラーを全面に出し切って来るからそれなりに楽しく見られる娯楽作品が多く
実にノー天気なコンセプトを崩さないとこがいいよね
 
アクションありーなちょっぴりらぶロマンスありーのっていう中でそのTVバラエティみたいな雑然としたコメディタッチで見せてくれる作品ですから
ある意味安心安定の人死にの皆無の作品
高校生の友情とちょっとした裏切りとか二転三転するもののなんとなく誰もが共感しうる要素がテンコ盛りなちょっとした青春映画って感じもあったりで2時間飽きさせる暇もなく
そして最後は親娘愛で泣かせることも忘れないとこはさすがフジTV
 
劇中ポン刀持ってたのは山本千尋さん、元々は中国槍術のチャンピオンでしたのがデビュー作「太秦ライムライト」でみっちり故福本清三師匠に映画さながらにみっちりと殺陣をしこまれていましたからね
あれだけの群衆アクションの中でポン刀が振り回せるわけで・・・
 
ちょっと外したらおバカ騒ぎの映画にしかならないプロットをよくぞここまでまとめたなぁって思わされた作品
土屋太鳳さんがいい役もらっていたし
ヒロインの骨子ちゃんのヘアスタイルどっから見てもあれは耳にしか見えない
 
2024年製作、日本映画、映画「赤羽骨子のボディガード」製作委員会作品
石川淳一監督作品
出演:ラウール、出口夏希、奥平大兼、髙橋ひかる、倉悠貴、山本千尋、戸塚純貴、鳴海唯、中田青渚、長井短、坂口涼太郎、木村昴、芝大輔、詩羽、有輝、かなで、あの、安井順平、津田健次郎、土屋太鳳、遠藤憲一
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

霧と影

2024-12-31 18:25:10 | 邦画
映画がまだ国民の娯楽の中心であった時代ってもそこに斜陽の影が忍んできてる1961年、東映さんが映画新作月4本の制作から第二東映の番線っても東映直営館を改造して今で言うとこのスクリーンを二つにしてなんと月8本の映画をイケイケドンドンで制作してた時の一本でした
ってことで第二東映はニュー東映と会社ロゴを変えたりしてましたが、この二つ路線は一年くらい続いたようですが・・・
 
そんなイケイケドンドンと映画作れていたものはある意味新東宝映画の倒産もあったりで監督さんや主演俳優の移籍で確保っていうのもあったようでしょうか(推量ですが
そんなこんなで新東宝から移ってきた石井輝男監督が高岩肇さんとのきぃうどう脚色で水上勉の原作の映画化作品
 
さらに新東宝の丹波哲郎さんとの息の合った作品に・・・
一応東映生え抜きの梅宮辰夫さんがトップクレジットではあるものの
主役はあくまで丹波さん
そんな未パッケージ作品を東映チャンネルで拾いました。
 
石川の片田舎の小学校の教員が水死体で発見されるどうやら崖から落ちたようだ
事故か事件かっていうことで、警察は事故と判断したが
その死人の友人で東京で新聞記者をしている丹波さんがその真相を探っていくと
その裏になんと政治家が絡んだおっきな疑獄事件が裏に隠されてて
そして時代的というか水上文学の底流をなす日本の隠された部落というか田舎の閉鎖された社会という暗部が見えてくるという作品を
 
なんと83分の尺で描くもんだから、水上作品の本質の上っ面をなぞってるだけだし、人物や時代背景のディテールよりもストーリー優先ってことで
ほとんど説明セリフで映画が進行していく作品でしたが
石井監督の手堅い縁出力でそれなりに見てられる作品でした。
 
文末になりましたが今年一年お世話になりありがとうございました
来年も変わりませずよろしくお願い申し上げます
皆さま良いお年をお迎えくださいませ。
 
1961年製作、日本映画、東映作品
石井輝男共同脚本・監督作品
出演:梅宮辰夫、丹波哲郎、鳳八千代、水上竜子、永井智雄、杉義一、高石義郎、北山達也、故里やよい、八名信夫、菅沼正、富田仲次郎、桧有子、八代万智子、丸山誠、亀石征一郎、織本順吉、内藤勝次郎、小塚十紀雄、十朱三郎、滝沢昭、山田甲一、大野広高、中村是好、杉山枝美子、安井昌二、柳永二郎
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

無法者の島

2024-12-30 17:34:53 | 邦画
これは完全ホットでのブログアップになります
CSの衛星劇場での“幻の蔵出し名画館”と言う番組で本日30日のお昼にエアチェックしといたものノさらに録画視聴です
鶴田浩二さん主演ということと松竹の資本です作られてる衛星劇場でしたから松竹映画だと思っていたら
なんと大映映画だった
 
この映画が作られてる1956年は松竹・東宝・新東宝・東映・大映の五社協定でスターの他社出演を規制と日活への俳優締め出しも兼ねてた時代です
鶴田浩二さんはもうこの時代から松竹を離れていたんですかね
クレジットでも(松竹)とは書かれていませんでしたがフリーになっていたのかな新東宝作品にも顔出されていたし
ってことで専属含めて鶴田浩二さんは日活以外の作品に出演されてた方だったんですね
 
大映のロゴマークから『よさこい節』のメロディーがBGMでしたので
舞台は高知のどこかの島だとわかるように
その島ではいわゆる牛と牛を戦わせる闘牛が盛んで、そんな牛の取引とか競売まで行われる島に
闘牛で金儲けしてる暴れ者の黒川弥太郎演じる博労の兵がその腕力を利用して横綱牛を競売の半値で持ってってしまう
 
そんな島に鶴田浩二扮する都会の優男が現れて、兵の妹の海女から普通の服に着替えるとこに・・・
兵の横暴に困った教師と村長と駐在さんがこの流れてきた男を行方不明で捜索願いが回ってきた柔道六段の猛者に仕立てて兵の動きを牽制しようと
優男に持ちかけるとアルバイト代と危険手当出ればって引き受けてくれて
それを信じた兵も無謀な動きを控えるようになるものの・・・
 
そこは映画ですからこの2人の男の牽制を主体にして優男の宿泊してる旅館の後家さんに兵は惚れており
兵の妹の海女と優男が恋に落ちるのも映画の基本プロットでして
最終的に兵ノ牛が負けたことによって優男と兵との対決がクライマックスに
いきなり鶴田御大の背負い投げが決まって・・・
 
ここで見てる人には全てわかるように
実は優男が実は本物の行方不明の柔道六段だったわけで
2人の男の恋も成就してっていう映画
まぁ1956年の作品ですから毒にも薬にもならないシノプシスの作品だったかな
見てる分には不満はない作品ですがもう少しメリハリがつけられてると良かったと思える作品でした
 
1956年製作、日本映画、大映作品
枝川弘監督作品
出演:鶴田浩二、黒川弥太郎、角梨枝子、青山京子、竹里充子、加東大介、坂本武、見明凡太郎、左卜全、井沢一郎、十朱久雄
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ブルーピリオド

2024-12-29 05:05:05 | 邦画
日本映画を積極的に見ていこうという企画での視聴です
が、これも漫画が原作でさらにアニメ化されてからの実写化作品と最近の邦画の典型的な足跡を踏んできてる作品
なお原作漫画は”マンガ大賞2020“を受賞しており原作者の山口つばさの実体験を漫画として発表してる作品だとか
まだ原作の連載は終わってないそうで、映画はその一部を実写化してるようですが
一応第一章終了っていう感じでこれだけで一応映画としては完結してると言っても良い作品であるし
続編作っても問題ないようですが・・・はてさて
 
っていうことで、映画の情報を入れて無いのでまさか主人公が高二で絵を描くことの楽しさに触れて芸大目指してお受験する映画だとは思ってもいなかったけど
まぁ見始めたらこの映画の持ってる世界観にどっぷりハマっていたのは 眞栄田郷敦の力量によるものだったのかも
前半はどこにでもいそうな高校生で酒もタバコもそして家庭の事情から国公立大学にしか受験できないのでそれなりに成績優秀な生徒
 
あることってもそれが本タイトルにもなってる“ブルーピリオド”の遊び呆けてオール明けの渋谷の町全体がブルーに見えるところからきてるのね
っていうか再開発中の渋谷も大分様変わりしてるようですね、全く私の知らないような景色だった
最近は新宿しか行かないから世界堂前でのロケはすぐわかりましたがな
ってかこっちもタイトルからも芸大お受験のお話って見えてなかったわけね
そんなエセ優等生がオールでの遊びをやめて芸大一筋にっていうのを周りも支えていくのよね
つるんでた悪ガキ自体も彼に吊られて将来を見据えた進路先をみつけるシーンもあったりして
 
江口のり子さんは何を演らせてそのひとに見えるのがすごいよね
しかし薬師丸ひろ子さんは美術のセンセには見えんかったって、やっぱ過去のイメージがあるからねぇ
 眞栄田郷敦のお父様は世界の千葉ちゃん、父親より演技派ですよね体躯も父親譲りだし
ってことで性同一性の美大志望の友人と裸でのエピソードがまさかの二次試験に役立つとはねぇ
ここは原作含めて(多分)出来過ぎ
 
まぁ芸大はアーティストを目指す人の最高登竜門ですからねぇ
高校2年からっていうのは相当現実では無理くりなお話ですけれど
そこはフィクションですから自分と向き合い己をしり尽くして臨んでのめでたしめでたしのお話ですから
映画的な感動話としてはそれなりに作られていましたが
リアリティとフィクションとしてのクライマックスとしての感動が薄いのが難点ではありますが
そういうことで泣かせる映画ではなかった点は個人的には買いです
 
2024年製作、日本映画、映画「ブルーピリオド」製作委員会作品、WB配給
萩原健太郎監督作品
出演: 眞栄田郷敦、高橋文哉、板垣李光人、桜田ひより、中島セナ、秋谷郁甫、兵藤功海、三浦誠己、やす、石田ひかり、江口のり子、薬師丸ひろ子
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

先生の白い嘘

2024-12-27 05:05:05 | 邦画
日本映画を積極的に見ていこうという企画で視聴した作品
また先日見た「告白 コンフェッション」と実は同日二次使用のDVDがリリースされてたものの、なんとその作品では三人しか登場人物がいないにもかかわらず、全く一言のセリフもなしで
ただ殺されるだけでの演技を見せてくれてた奈緒さんという女優さんの主演映画だったのでこれまたどんな演技を見せる女優さんなのかという興味もあったので見てみようって思った要因の一つでもありました。
 
この映画もまた原作が漫画だったのね、それも原作発表はなんと2013年から2017年まで連載されてたそうで単行本8冊の長編だったようで
それもそれなりにセンセーショナルな話題の漫画だったとか
漫画も見ないし、映画の事前情報も全き入れない私ですから
見る前にはあの「高校教師」の男女逆転ヴァージョンみたいな作品だと思って見始めたものの
全く違う作品でさらにそのセンセーショナルな内容におどろきもものきさんしょのきでありました
こんなゲス男を風間俊介さんが演じてるとは
アップの時に鼻腔が膨らんだりと彼もかなり入れ込んでた演技このゲス男を演じていたんですね
 
まぁ性の男女の捉え方と一般的な認識と言ったものがある意味ひっくり返させられる作品でしたが
確かに生徒と関係を持ってしまう女教師でもあるし、男に隷属刺せられてしまう女でもあると言う
実に女とは・・・・っていう性の不条理もさることながら
個人的には理解してるようで理解できてない女の性というものの本質を突きつけられた作品だったかな
 
多分に原作者が女だからこういう女というものを描けたし
性的に格差がセックスには存在しうるんだっていう不条理な不文律がそこには太古の昔からあったんだって突きつけられた感が強かった気がする
 
まぁ一応R -15の指定を受けてるもののセックスシーンで脱げていない女優さんって出演した意味があったんだろうかって見てて思ったんですが
そう思うこと自体が性の格差を持ってる男だから言えることなんだよって
意図的にそういう演出をあえてしたんだろうってブログ書きつつ気づかされた
 
2024年製作、日本映画、映画「先生の白い嘘」製作委員会作品、松竹配給
三木康一郎監督作品
出演:奈緒、猪狩蒼弥、三吉彩花、田辺桃子、井上想良、小林涼子、森レイ子、吉田宗洋、板谷由夏、ベンガル、風間俊介
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする