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レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、店舗型レンタル店の残日録。

紅の拳銃

2025-02-18 17:05:05 | 邦画
これもYouTubeで視聴した赤木圭一郎の遺作となった作品
一応田村泰次郎の原作小説があるようですが、この時には裕次郎さんを筆頭に小林旭、和田浩二そしてこの赤木圭一郎の4人の無国籍アクション路線と吉永小百合を筆頭に女優陣の青春路線を週替わりに我が世の春を謳歌する予定だった日活さんが
この1961年の1月に裕次郎さんがスキーで骨折し赤木圭一郎さんが撮影所ないで事故死して無国籍ダイヤモンド路線の一角が崩れた年でもあったんですね
 
そんな中で彼の死もあって公開されたこの作品はかなりヒットしたんだそうですが
何も追悼って言う意味だけでなく
アクション(あえてこの作品には私は”無国籍“と言う冠は付けませんが)映画としての完成度の高さを今回初めて視聴させてもらって認めてしまった
 
オープニング垂水悟郎さんが“映画で見るような殺し屋なんて現実にはいない”ってまさかの日活アクション映画の存在自体を否定するかのようなセリフから始まって
死んだ殺し屋の穴を埋めるために新人をスカウトするところから
スカウトした若者を殺し屋に仕立てるまでが前半のお話に費やされて
ほぼ垂水悟郎と赤木圭一郎との師弟とその妹の笹森玲子に垂水悟郎を使う東京の悪の親分芦田伸介に神戸から逃げてきた白木マリさんだけでまわってる映画
 
街で拾った兄ちゃんが唯々諾々と仕事がないからって殺し屋に弟子入りするってこともそうだけど
かなりの筋の良さを発揮して一流の殺し屋に成長して
後半は神戸に舞台を移してまぁ出てくるわ出てくるわ悪党たちが
小沢昭一、草薙幸次郎そして小沢栄太郎それに東京の芦田伸介まで
藤村有弘さんも悪党側ですがいわゆる渡り鳥にエースのジョー的な役どころでして
 
まぁそんな中でこの若者の正体が明かされて銃撃戦になるのですが
死人は一人も出ないと言う作品
さらにアクションに加えてヒーローとヒロインの淡い恋模様とか元カノとかまで登場してストーリーに変化を添える
実に完成度の高い作品だったと言えるだけにある意味赤木圭一郎の早や死には実に勿体無いと言うしかない
 
1961年製作、日本映画、日活作品
牛原陽一監督作品
出演:赤木圭一郎、白木マリ、笹森礼子、芦田伸介、藤村有弘、垂水悟郎、小沢昭一、吉行和子、草薙幸二郎、深江章喜、浜村純、野呂圭介、長弘、伊豆見雄、水木京二、立川博、小沢栄太郎
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夏目アラタの結婚

2025-02-18 05:05:05 | 邦画
日本映画を積極的に見ていこうって言う企画で視聴した作品
これも人気漫画を原作にして映画化された作品
こう言った漫画やアニメ原作の映画化作品って愛読者には評判悪いのよね
っていうか未だ未完で原作が単行本全 12巻の長編作品を
二時間の映画として結末付けてること自体評価や評判が悪いのあたり前田のクラッカー(って現在も前田クラッカーって販売されとんのかな?)
 
なんだろう連続猟奇殺人犯で終身刑を受けた品川真珠
そう彼女は死体処理で人体をバラバラにしてるとこを現場で逮捕されてる訳でしたが、解体された数人の死体の一部が欠損しており
その被害者である父親の頭部が未だ見つからない少年が児相の職員の夏目アラタの名を借りて獄中の彼女と文通を始め会おうと言うことになったものの
子供だしってことでそこは
名前を勝手に使われた夏目アラタが面会することになり
 
初回の面会でなぜか品川真珠に完全に見透かされてしまうアラタが咄嗟に取った行動が真珠と獄中結婚しようと言うことで
まぁ彼女がそれを承諾した理由の説明がエンドクレジットの中で語られているんですが
最初は猟奇連続殺人犯だった真珠も彼との結婚を契機に再審を求めてなんと殺人は起こしておらず、死体処理を頼まれただけだって判明してくるんですが
そうなんか犯罪の映画がいつのまにか話が転がっていくうちになんとラブストーリーみたいな作品に変わっていくと言う方向に・・・
 
まぁ主人公たちのキャラが分かってくるにつれ方向性が変わって再審で真犯人があぶり出されたり東映いう中できっかけとなった少年の父親の首探しは放置プレイだったりと
映画自体がアラタと真珠との純愛ラブストーリーでその恋も実はアラタの知らないとこから真珠の方からの恋のアプローチだったりと
実になんか方向性がブレブレになってムリクリアラタの想像結婚式の映像で映画を締めくくってしまうと言う堤監督らしからぬ完成度の低い作品だったかな
 
2024年製作、日本映画、「夏目アラタの結婚」製作委員会(幹事会社日テレ)、WB配給
乃木坂太郎原作、堤幸彦監督作品
出演:柳楽優弥、黒島結菜、中川大志、丸山礼、立川志らく、福士誠治、今野浩喜、平岡祐太、藤間爽子、佐藤二朗、市村正親
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