今月の新東宝キネマノスタルジアとしてリリースされた三本の作品の二本目
これも終戦後のお話ですが日本軍が民間徴用したダイヤモンドを国民に返すために密命を帯びた海軍大尉が東支那海の女海賊の親分と強力して
そう女海賊の宿敵漢一味を倒して中国海軍におわれ仲間の裏切りにあいながら東支那海ので冒険活劇を繰り広げる映画
まぁ明治天皇の皇后役に高倉みゆきをねじ込むために、新東宝のワンマン社長がアラカンさんの機嫌を損ねてまでゴリ押ししたっていうことですが
”女優をメカケにしたのではなく、メカケを女優にしたのだ“って言う名言まで吐かれた高倉みゆきさんのための映画でもあり
もう屋台骨が傾きかけてる割にはメカケのための映画ってことで
先にも書きましたがモブシーンが実に多く撮影されてるし大量俳優での戦闘シーンもしっかり撮られており小野田嘉幹監督の手腕が光ってた作品でしたかね
なおこの作品も先日ブログアップした「スパイと貞操」と同様に初DVD化はディアゴスティーニの“東宝新東宝戦争映画シリーズ”の一本として出版されており
パッケージ化は初ですが二度目のDVD化作品であり、一応今次大戦の秘話として戦争映画の範疇に入れてる作品ですか
あとはもう一本「印度洋にかゝる虹より 静かなり暁の戦場」を見れば今月の新東宝キネマノスタルジア作品はコンプリートになりますが・・・・
高倉みゆきさんのキツイお顔は女海賊にぴったりですが
このようなキツイ女性を二号さんというかおメカケさんにして会社まで潰した大蔵貢さんと言うお方はある意味男に冥利に尽きたお方だったのかもしれませんが
そんな女優さんと組まされる天知さんって当時はどんなお気持ちだったんですかね
アラカンさんは完全なる、アンチ高倉みゆきを貫かれた気骨ある鬼虎親分とお見受けさせてもらいましたがね
まぁ社長さんのお手つき女優さんを公言して憚らない作品ですからお金だけは十二分にかけて作ってるのだけはわかります
カラーにしなかっただけマシだったのかもね
1959年製作、日本映画、新東宝映画作品
小野田嘉幹監督作品
出演:高倉みゆき、天知茂、中村虎彦、御木本伸介、細川俊夫、菊地双三郎、泉田洋志、広瀨康治、寺島達朗、守山竜次、川部修詩、西一樹、松方信、鈴木信二、晴海勇三、池月正、秋田真夢、浜野桂子、千葉徹、原聖二