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オープニング4人の素人・・・そうフランス北部の荒れた地区で生きている地元の少年少女のオーディションの撮影フィルムで多分オーディションに受かった異性との噂が絶えないリリ、怒りをコントロールできない少年ライアン、心を閉ざしたマイリス、そして年少を出所したばかりのジェシーの4人のティーンエイジャーたちだ
そして多分に彼らの話から作り挙げたシナリオは、彼ら自身をモデルにした物語。
撮影が始まりオープンで行われる映画撮影に住民は興味津々
なぜ問題児ばかりが主役なのか?監督の狙いとは?一体どんなシノップスなのだろうかこっちも興味津々で撮影の様子を見守る
そう映画自体はフィクションを撮ってるのにその撮影風景をさらに撮ってるカメラが第三者の目としてあって
演技未経験の、“素人“の子どもたちを配役した映画撮影の様子を捉えた本作は、彼らが”映画の登場人物“を演じることでまさか自分の本当の姿を晒すこととなってゆくとは・・・
そう実際に”彼ら自身“と向き合うことになった主人公たちが、はじめての体験に自分自身と格闘し、違う世界に飛びこむことで、彼らのなかの中の何かが少しずつ変わっていく
そう実際に”彼ら自身“と向き合うことになった主人公たちが、はじめての体験に自分自身と格闘し、違う世界に飛びこむことで、彼らのなかの中の何かが少しずつ変わっていく
そんな姿を捉えて現実とフィクションの狭間の中で
そう映画製作のプロセスと物語の間を絶え間なく行き来する、子どもたちのリアルとフィクションとしての演技が光る唯一無二な作品に仕上がっていく
これが撮りたかったわけで映画のプロットはあってもなかったっていうか
何とフィルムに写されていたのは物語つまりフィクションではなくて監督たちの意図した虚実皮膜の世界観をしっかりと記録していたのだった
まさか近松の演技論がこのようなフランスの作家によって実践されていこうとはこっちも思ってもいなかった。
2022年製作、フランス映画
リーズ・アコカ、ロマーヌ・ゲレ監督作品
出演:マロリー・ワネック、ティメオ・マオー、ヨハン・ヘルデンベルグ、ロイック・ペッシュ、メリーナ・ファンデルプランケ
出演:マロリー・ワネック、ティメオ・マオー、ヨハン・ヘルデンベルグ、ロイック・ペッシュ、メリーナ・ファンデルプランケ
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