MOMENT

レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、残日録。

毒娘

2024-09-09 05:05:32 | 邦画
日本映画を積極的に見ていこうという企画と
今まで食わず嫌いだったJホラーも積極的に見ていこうっていう
二つの企画で見た作品だったが
この映画っていうか映画の情報をほとんど入れずに見終わってから周辺情報を探るひとですから、見終わって
いやその前に言わせてもらうならばこの映画「毒娘」ではなくて「毒親」っていう映画だったって思ったのは私だけだろうか
もちろん“毒親”は父親ですし、もう自分勝手で独善的で周りを見れない鬱陶しくかつダル〜な父親
彼を演じてる竹財輝之助さんがハマりすぎでして殺された時ザマぁって思ったのも私だけ?
 
って話がそれましたが見終わって意外だったのが“毒娘”ちーちゃんを演じてたのが伊礼姫奈さんだったこと
今まで何本か彼女の作品見てきてますが慎み深くかどうかは知りませんが静かでおとなしい役の彼女しか見てきてないもので
これにはびっくりしたしメイクで伊礼姫奈さんだとは最後までわからなかった
監督が内藤瑛亮さんで今まで私が見てきた彼の「ミスミソウ」も「許された子どもたち」もみんな中坊が親を殺す映画だった。
 
一般的言っても真っ赤でこの家に執着するちーちゃんに視点論点がどうしてもいきがちですが
私は最初に書いたようにこの映画
家族のあり方っていうか親の娘を育てるというか子が親を、親が子を愛することの大切さを描いた作品で
ちーちゃんの親も実際には親失格の両親だったし、深瀬萌花の父親は後妻に全てを任せぱなしのダメオヤジだったから先妻を殺してしまってたわけでその反省もなく自己中でことを運ぶひと
後妻に入って年頃の娘との付き合い方をてさぐりの佐津川愛美さんって柄が小さいのもあってまさかの姉妹みたいに見えてしまうのがこの映画の難点ではありましたが
 
そんな家庭に窮屈を感じる年ごろの娘
前の事件で手に火傷を負っての登校拒否なんでしょうね
そう言ったつもり積もったものがちーちゃんの自由奔放な生き方に共感されていく心理がわかるだけに
余計父親のクズ加減が萌花の中で増長されていくのもわかる
この監督実にここいらの児童心理をとらえるのが上手ですよね
 
まぁ見る人によって賛否が分かれる作品でしょうが、内藤瑛亮の過去作品を見てきてる私にとっては賛と言える映画
ただ過去作に救いガなかったもののこの映画のラストにはしっかりとした救いを描いておられてたのも評価できるけど
そー言やこのレビューではちーちゃんについてなんも語っていないってドーユーこと。
 
 
2024年製作、日本映画、「毒娘」製作委員会作品
内藤瑛亮共同脚本・監督作品
出演:佐津川愛美、植原星空、竹財輝之助、伊礼姫奈、馬渕英里何、凛美、内田慈、クノ真季子

コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 修羅のみち7 暴力金融列島 | トップ | 漫画『ちーちゃん』 »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんにちは! (ヒロ之)
2024-09-09 17:07:11
コメントありがとうございました。

morkohsonimapさんが感想内で挙げらている監督の過去2作品は私は未見なのですが、そちらの方の感想も読ませて貰って感じたのは、子が何かを起こす、というテーマ性を得意とする監督さんのようですね。
本作もラストでの救いが無かったら、どうしようもない重たいだけの内容でしたが、ちーちゃんという毒親によって生まれた「モンスター」には惹かれるものはありました。
ちーちゃんの親は酷いものでしたが、萌花の父ちゃんも相当なものでしたよね、あんな自己中な男にはなりたくないですなあ。
返信する
ヒロ之さん、こんばんは (morkohsonimap)
2024-09-10 03:47:32
コメントありがとうございます。
ホラーアイコンのちーちゃん日本どうしても目がいきそうでしたが
監督の過去作から崩壊しつつある家族とその子供への愛ある監督の視線を見ての感想でした。
こう言ったちーちゃんみたいなモンスターにしてしまうくらい現状日本は家族が崩壊しつつあると言う警告の映画だったかな
返信する

コメントを投稿

邦画」カテゴリの最新記事