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レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、残日録。

マッチング

2024-09-08 05:05:52 | 映画
これを最初に書かせてもらいますともう完全ネタバレですが
ラストシーンの水族館で水槽を見つめながら輪花の手が吐夢の手をそっと握る
これって恋が芽生えたってことでしょう
輪花は預かり知らないこととは言え輪花と吐夢って腹違いの姉弟だよね
完全近親相姦だよね
こんな終わり方で良いのかよ
 
現代社会を取り巻くIT環境の発達はめざましく、いまでは出会いの少ない男と女はスマホのマッチングアプリで趣味や生き方の近い人をさがし
それによって性欲のみを満たす人がいてもおかしくないし
真面目に結婚相手を探す人がいてもおかしくない時代
そんな時代を反映して作られたサイコミステリー作品
オープニングからマッチングアプリで結婚したカップルが新婚一週間以内にカップルでの惨殺死体が発見されると言う事件が頻繁に起きている
 
輪花の仕事は結婚式場のウエディングプランナーであるが
自身の結婚には完全に置いてけぼりされたアラサー女子
多少の焦りからマッチングアプリを友達が使ってマッチングした吐夢という男性が現れるものの
かれの性格がストーカー化してくるみたいでだんだん避けるもののしつこさが増してきて
マッチングアプリ会社の影山という男が色々と輪花の相談相手になってくれる中
 
輪花の周りでは彼女がプランニングし結婚したJK時代思いを寄せていた教師夫婦が惨殺死体で
同じくマッチングアプリで背中を押してくれた同僚が彼女の目の前で殺され
極付は父親まで死体で発見され
ここまでミステリー作品のセオリー通り一番怪しいやつが一番怪しくなく親切な奴が一番のワルだったって言うセオリー通りに運んできたシノプシスをもう1回転させるという映画
 
まぁこれには輪花の父親の25年前の不倫が影響を及ぼしており
この二転三転する作品が25年前の復讐劇の集大成であることがわかり
ようやっと吐夢を信頼に足る男と信じた彼女にこの後待ち受けてるものはなんなのよ
 
ってとこで映画は終わる
25年前の父親の不倫が現在に不吉かつ血生臭い殺人をおこさせていて
それが解決したと思うのは輪花一人であって
ドロドロした肉親の愛憎劇と並行して起きる新婚夫婦惨殺事件との関連も何もかも解決せずに勝手に映画は終わってしまうのよね
 
多才な才能でいろんなジャンルの作品を作る内田英治監督が原作本を書きさらに脚本まで描いて自らメガフォンをとっての作品ですから面白くないはずがないのに
なぜにこんなに説明も省略したような作品としたのかが不思議
続編作る気でこのようなモラルに反した結末にしたのだろうか
 
見終わって色々調べると腹違いの姉弟に関しては誰もなにも言ってないのよね
こんな重要なことなんで誰も気にも止めないのかなぁ
そんなこんなで普段は絶対しないネタバラシから敢えて書いてみました。
 
2024年製作、日本映画、「マッチング」製作委員会作品、KADOKAW製作幹事&配給
内田英治原作・脚本・監督作品
出演:土屋太鳳、佐久間大介、金子ノブアキ、杉本哲太、片山萌美、永瀬莉子、石田佳央、真飛聖、後藤剛範、円井わん、前原滉、瀧川鯉斗、畦田ひとみ、片岡礼子、斉藤由貴

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2 コメント

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こんにちは! (ヒロ之)
2024-09-19 15:15:57
確かに腹違いの姉弟となる事に誰も言及してませんね。
かくいう私も、morkohsonimapさんの感想で「あっ言われてみればそうか」と気付いたんですが(^^;)
それだけ終盤の二転三転する展開の方に印象が強く残って、姉弟となる事までに頭が回らなかったのかもしれません。
個人的には画面を食い入るようにして楽しめた作品でした。
畳み掛ける様な展開と、テンポの良さに惹きつけられたのかも。
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ヒロ之さん、こんばんは (morkohsonimap)
2024-09-20 03:32:08
コメントありがとうございます。
もう続編ありきでこのエンドシーンだったんだろうって思えるしかない腹違いの姉弟関係
やっぱ皆さん後半のどんでんに忘れてしまわれるのかなぁ
私はもうそれはそれで大どんでんでんも楽しみましたが腹違いの件は頭から離れずにああ言ったエンディングは続編ありきだ見終わった感じでしたが
それなりに楽しめた作品でした
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