
国際放映も新東宝時代の財産を二次使用のDVD化で新たな鉱脈を作りだしてる感じで“新東宝キネマノスタルジー”と銘打ってコンスタントに作品を毎月2〜3本リリースしてきますね
ってことで昨年末にリリースされたこの作品も未見のDVDの山から発掘してきた作品です
なんと今見終わって初めて知ったんですが渡辺裕介氏が助監督で脚本も書かれていたようで
新東宝に入社されていたとは知りませんでしたし
こう言ったいわゆる暴力映画を書かれていたとはねぇ
個人的には松竹・東映の喜劇映画の監督さんだとばかり思っていたので・・・
表題の”迷路“には“カスバ”とルビがふられておるんですね
ということでこの映画の舞台は城北新地という、それこそカスバを絵に書いたような歓楽街
そこで丹波哲郎が御木本伸介に拳銃を渡し、半裸の女を射殺させるシーンからのタイトルイン
女の射殺死体が発見され警察が捜査に入るものの歓楽街の迷路と
そこに居住する人間の疎外感に捜査が阻まれる中
この町に清水将夫演じる安斎という男が刑期を終えて帰ってきて
丹波哲郎や御木本伸介らを集めて
さらに和田桂之助も参加して東京球場の売り上げ金の強奪を実行させる
なんとお話はこの強奪事件に移行してオープニングの女性射殺事件は置いてけぼりに
犯罪者たちの視点で彼らが自滅していく姿を描いていくお話になっていくのね
見てる時にはそこまで気づかなかったけど
殺人事件の発端はなんだったんだよ
この繁華街の中心のステージで踊る踊り子に三ツ矢歌子さんと万里昌代さん
三ツ矢歌子さんはこの翌年にこの映画を監督されてる小野田嘉幹さんと結婚されてる
まぁそこまでいくには新東宝でいろいろ共演されてての結婚だと思われますが
この作品の翌年には新東宝も潰れているんだよね
ってことでそれなりに見られる作品だったし、きちんと城北新地なる街並みのセットも組んでるし、でもモノクロスタンダードなんだよね
ということでDVDの画面構成が額縁だったなぁ
1959年製作、日本映画、新東宝作品
小野田嘉幹監督作品
出演:和田桂之助、三ツ矢歌子、丹波哲郎、舟橋元、万里昌代、清水将夫、沢井三郎、御木本伸介、菊池双三郎、加藤欣子、若杉嘉津子、倉橋宏明
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