さて、上の娘の方です。
実は3年生の実技試験の結果は、他学年よりも少し早めに出ていました。
推薦試験における校長面談との兼ね合いがあったからのようです。
何を聞かれるんだろうと娘もドキドキして臨んだ校長面談でしたが、
音大進学の意思の確認をすると、
後はもう、どうでもいいような世間話をして早々に終了だったとか。
娘、拍子抜け。
そんなんで校長面談の意味はあったのかしら?
成績の悪かった生徒は、厳しくお仕置きされて、
面談時間も長かったというから、まあ、大丈夫だろうとは思うけど。
それよりも、娘にとって重要なのは、実技試験の点数!
成績表よりも先に、実技試験の結果を受け取った日、
娘はショックを受けて、悔し涙を流しました。
娘が泣くのは珍しいことです。
帰りの電車の中で、私とLINE。
思っていたよりも点数が伸びなかったことを告げて来ました。
何回かやり取りをしているうちに、沸々と悔しさがこみ上げて、
電車の中であるにもかかわらず、涙、涙
娘にしてみれば、身の丈以上の難曲に挑戦して、
悩み苦しみながら頑張ってきたという自負があり、
実際、少しずつ着実に技術的にも音楽的にも上達しているという手応えも感じていました。
私もそれは認めるところです。
試験本番でも、大きな失敗はしなかったし、それなりに力を出せたと言っていました。
でも、点数に反映されなかった。
決して悪い点ではないけれど、期待していた点ではなかった。
これまで、挫折なしで、とんとんと階段を上ってきた娘の初めての悔し涙。
家に帰ってきてからも、再度泣きました。
少し落ち着いてから、お2人の先生にもメールしました。
お2人とも揃って、「点数は気にするな。」と。
K先生に至っては、「試験の点数は運だから。」と。
今回、お2人とも審査員にいらっしゃいませんでした。
審査の内情をよくご存知のお2人ですから、そんな風におっしゃるのかもしれません。
涙した翌日には、娘は冷静に試験当日の自分の演奏を振り返ることができました。
「やっぱり、あの曲を弾きこなすにはいろいろ足りていなかった。
全体の完成度も、細かい部分も、まだまだ全然足りていなかった。
だけど、やらなければ良かった・・・という後悔はない。
あの曲に挑戦したことで、すごく頑張れたし、上達したことがたくさんあった。
また2年後くらいに挑戦して、その時には絶対弾きこなせるようになりたい。」
そうよ、そうよ、その通り。
あの「シベリウスのヴァイオリンコンチェルト」ですもん!
そんな簡単に弾きこなせるわけがない。
何度でも挑戦すればいいと思うわ。
・・・というわけで、落ち込んだのは結果を受け取ったその日のみ。
翌日にはすっかり吹っ切れて、
前日の、あのかつてなかった激しい悔しがり具合はいったいなんだったんだろう??
ってくらいの晴れやかさ。
立ち直り早いわー
でも、いつも温和な上の娘が今回あれだけ悔しがることができたのは、
良かったなと思います。
そういう気持ちも大切。
きっと次に繋がると思います。
頑張れ!上の娘!
娘と同級生で、
例の日本で最も権威あるクラシック音楽コンクールに高校2年生にして2位入賞のSくん。
彼は着々と大きな演奏活動をこなしていますが、
先日は本場ロシアにて、チャイコフスキーのコンチェルトを演奏してきたらしい。
もはや雲の上の人。
その彼のロシア土産。
紙袋に自筆で、○○○ちゃん(うちの子の名前ね)と書いてあったのが微笑ましいわ。
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