先週金曜日、東京芸術劇場にて、
娘たちが通う音大付属高校の「ユニセフ チャリティコンサート」が行われました。
年間行事の中で最大のイベントです。
2000人収容の大ホールがほぼ満席でした。
プログラムは、
第1部 吹奏楽、
第2部 ア・カペラ合唱、ピアノ独奏、女声合唱(ソプラノソロ)、
第3部 オーケストラ(ヴァイオリンソロ)
の3部構成です。
下の娘はア・カペラ合唱に、上の娘はオーケストラに、それぞれ出演。
ア・カペラ合唱には、「合唱」の授業を選択している生徒達が出演します。
下の娘は、ソプラノです。
直前までドイツ語の歌詞を覚えるのに苦戦していました。
前日になってようやく完璧になったらしい
声楽のレッスンでは、歌詞はイタリア語、
本人曰く、イタリア語の方が断然覚えやすいのだとか。
「メンデルスゾーン 森からの別れ」など3曲ありましたが、
どの曲も透明感のある美しい歌声が響いていました。
オーケストラは、最後の出番です。
モーツァルト 交響曲 第31番 ニ長調 「パリ」
グラズノフ ヴァイオリン協奏曲 イ短調 Op.82
を演奏しました。
娘はどちらの曲も、1stヴァイオリンです。
コンチェルトの奏者は、例のSくんです。
もはや当然のことではありますが、
やはり、Sくんの演奏は素晴らしかった!
そして、それを支えるオーケストラも同様に素晴らしかった!
3年生にとっては、付属高校で学んできた音楽の集大成とも言える場。
この日が高校における最後のオーケストラ演奏でした。
演奏が終わった途端、
コンマスの男子を筆頭に、3年生は涙、涙、涙・・・だったそうです。
みんながみんな、それぞれにそれぞれの楽器を頑張ってきました。
でもそれだけでは、オーケストラにはならない。
個々でできていても、まとまっていなければ、全員で合っていなければ、
オーケストラではない。
弦楽器だけで集まって朝練もしました。
やることが多すぎて日々忙しい中、
睡眠を削って練習時間を捻出してきました。
曲がかなり難しいこともあって、
直前までまとまらない部分もあったそうですが、
本番ではそれも乗り越えて、これまでで一番の演奏ができたそうです。
良かった。
本当に良かった。
弦楽器の3年生はみんなでとても仲が良く、
普段は漫才のような掛け合いばかりしている、
ちょっぴり変態気質の面白くて明るい仲間たちなのです。
そんな彼らが見せる涙。
美しいです。
かっこいいです。
2000人近いお客さんからの盛大な拍手は、
彼らにとって一生忘れないものになっただろうと思います。
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