クラシックな音楽的生活

日々、家の中にヴァイオリンとピアノの音が流れています。

自画像としての風景

2023-04-28 | 日記



3月のことになりますが…

東京ステーションギャラリーで開催されてい

た 「佐伯祐三 自画像としての風景」 展を

鑑賞して来ました。

東京ステーションギャラリーは、JR東京駅丸

の内北口ドームにあります。

ドームの天井を見上げると、八角形の美しい

リーフを見ることができます。






「ユトリロ」 が好きな私としては、佐伯祐三

の風景画にも見られる、壁などの比較的大き

な余部分への独特な色味や質感にとて

かれます。

これまでにも数点の作品を目にし、気になっ

ていたので、今回の展示会は絶対行こう!と

思っていました。


 ↓ ギャラリー入口の大きな看板に使われて

いたなどはまさに私が好きな作品です。


「コルドヌリ (靴屋) 」





この作品は展示されていたので、じっくりと

鑑賞しましたが、乳白色の塗り壁の影や光、

厚塗りの質感、黒の効果にとても惹かれまし

た。

写真撮影は不可でしたので、他に作品の写

はありません。


 ↓ はチケットですが、「郵便配達夫」 と

いう作品の一部をデザインに使っています。





30年という短い人生だったことに驚くと共に

残した作品の多さにも驚きました。

体も強くなかったようですが、東京、大阪、

パリと、自身が暮らした3つの街の風景を

力的に描き続けました。

特にパリの風景画からは、パリの街並みに対

する特別な想いを感じます。

パリという街は、どこをどう切り取っても必

ず絵になる唯一無二の街。

日本からやってきた画家にとっては、どれだ

け煌めいて目に映った事でしょう。

もっともっと長く描き続けたかっただろうな

と思うと同時に、もっともっと多くの彼が描

くパリの風景画を見たかったなと思います。



今は大阪で催されているようです😌