びすた~り、びすた~り。

のんびりゆっくり歩いていこう。Kana-catの、日々のつぶやき。

いざ滝谷!

2022-09-25 23:20:41 | クライミング
◆2022年9月24~25日 滝谷ドーム中央稜

1日目
  上高地~横尾~涸沢小屋(泊)

2日目
  2:50 涸沢小屋
  5:00 滝谷への下降点
  6時ごろ 登攀開始
  8:40 終了
  9:30 北穂高岳山頂
       涸沢小屋~横尾~上高地

 6月から、友人に誘われてボルダリングジム通いを再開。通うといってもせいぜい月に2回が精いっぱいだし、再開って言ったってそれまでだって大して通ってない(笑)。まあコロナで海外いけないし、体幹を鍛えておいて損はないだろう、アイスにだってプラスだし・・・。ただ、モチベーションを維持するには具体的な目標がないとなーということで、いつもお世話になっているHガイドさんに「どっか連れてってください。北穂東稜とか」と依頼しました。
 最初のプランは1日目入山、2日目に北穂東稜と滝谷中央稜、3日目に穂高岳山荘から西穂まで縦走して岳沢に下山という、なんとも盛りだくさんで(ハードな)計画でした。が、1日目が雨だったため、やむを得ず滝谷ドーム中央稜単体となりました。

 事前にネットでいろいろ調べると、さすが有名クラシックルート、情報がいろいろ出てきます。しかしボルダリングを再開したとはいえ、外岩を触るのは久方ぶり。滝谷は岩の墓場なんて言われてるし、ネームバリューにまずビビり、情報も玉石混合だったので、かなーりナーバスになっておりました。

 1日目。いつも思うけど横尾までがほんとにだるいです。横尾で休憩していたらなんか知った人に似た顔が・・・。Hガイドと噂していたら、なんと本人でした(笑)。ヒュッテ大槍で生ビール飲むらしい。いいなあ。私もそっち行きたい(笑)。

<1日目は小屋に入るだけなので余裕。でもアルコールは翌日に備えて自粛。ご飯美味しかったのに・・・。>


<紅葉まだなんでテント場空いてます>


 2日目。なにがなんでも終バスまでに上高地に下山しなくてはならないので、2時起きで3時前に出発。朝ごはんは前夜に渡されたいなりずしです。実はいなりずし苦手・・・(甘いから)。半分Hガイドに押し付け(笑)、残り2つを何とか詰め込みます。ちゃんと食べないとお腹がすくことはわかっているのですが、午前2時に苦手なものをがっつり食べるのはワタクシには無理(-_-;)。

 ヘッデンで、北穂を登ります。過去に1回しか登ったことがないので、全然様子がわかりません。結構急な岩場なので、慎重に登ります。約2時間で、奥穂への縦走路に入って下降点に到着。ちょっと早すぎたらしいです。まだ暗くて降りれません。しかもなんかすごい寒い。とても素手で岩を触る気にはなれません。仕方がないのでゆっくり準備しているうちに、ようやく明るくなってきました。夜明けがきれいです。本日は素晴らしい快晴が約束されているのです!珍しく・・・。しかし寒い。しかも登るのは日が当たらない斜面なので、ダウンもヤッケも全部着ました。

 ヘッデンをしまって、下降開始。さすがにしっかり踏み跡がついています。しばらく行くと、ルートを見失ったペアに追いたので、先行させてもらって懸垂下降を1本。ようやく壁のもとに降り立ちました。



 準備しているときはまだ相当ナーバスになっていましたが、ここまでこれば登るしかございません(笑)。さっさと準備してスタートです。全部で5ピッチ。

 出だしは簡単ですが、終了点前のチムニーがめんどくさいらしいです。ネットに入りすぎるな、と書いてあったなあ、と思い返しながら、Hガイドが登るのを目に焼き付けます。1パーティお待たせしているので、急いで後を追って私も登攀開始。焼き付けたはずなのに、どこでチムニー対処の動きにするのかすっかり失念して、しばし右往左往。ようやく思い出し、ずり上がるも、背中に入れたスマホが割れないか超心配(笑)。しかしどうしようもないので、ずりずり上がって、うっかり入りすぎそうになり、さてようやく正対したら、今度は手がない(涙)。結局ここが一番怖かったです。確保してもらってたって怖いです。この時は、核心は4と5ピッチ目だと固く信じていたので、内心泣きそうになりました(笑)。

 2ピッチ目。1ピッチ目はほとんどHガイドが登る様子が見えていたので良かったのですが、ここはすぐに見えなくなりました。動きがわからん。不安。まあでも、ホールドもスタンスもそこそこあったので落ち着いて登れたのですが、うっかり落石を発生させてしまい、ヒヤッとしました。なんで落ちたのかわかりません。

 3ピッチ目はいちばんやさしく、トラバースして4ピッチ目への移動だけなので、かなり気楽です。

 4ピッチ目。ここでHガイドに「ここからが核心でしょ?」と尋ねるも「え?一番難しいの1ピッチ目だよ」と言われ、拍子抜け。いやしかし5ピッチ目には私の大嫌いなハング越えがあったはず。まあここまで来たなら信じて(笑)何とかするしかありませんが。
 4ピッチ目は、1か所くの字に行かないと登りにくい箇所があり、ここは今度こそHガイドの動きをしっかり見ていたので、割とスムーズに対処できました。そのすぐ上の乗越も問題なし。

 5ピッチ目。ビレイしながら見ていると大したことなさそうだ~。どこがハングかもよくわからんし。途中で上から写真を撮ってくれたので、余裕をかましピースだの登ってるふりだのしてふざけていたら、その上にハングがありました。えーちょっとやらしい。でも、ネットに右へ思い切って出せばつかむところがあるとか書いてあったのを思い出し、無事クリア。でもリードだったら絶対ビビッてできない動きでした(することないからいいけど)。ハングを越えたら終了。あとは歩いてドームの頭に行って記念撮影。







<完全にやらせ。全く効いてません(笑)>


<やっほう!着ぶくれて丸々としております(笑)>

 
 この日は今夏の天候不順が嘘のような素晴らしい快晴で、360度絶景でした。いやーこんな日に滝谷デビューできるなんて幸せだー。しかもワタクシ、この日が〇歳のお誕生日でございまして(笑)、きっとこの1年は素晴らしい1年になるだろーと(登山的に)、確信したのでございました☆









 ドームの頭からほんの数段下りたら縦走路で、デポしていた荷物に合流。予定より早く終了したので、ゆっくり休憩してから、ついでに北穂の山頂(高いほう)に立ち寄り、涸沢小屋へ下山。



 小屋では登れたら絶対食べると決めていたソフトクリーム500円をいただきました。涸沢でソフトクリームが食べられるなんて知らなんだ。これで徳沢園をパスしても大丈夫です(ショートカットルートだと通らないので)。

 横尾から上高地は、往路に増してウンザリで、だれか車に乗せてくれないかしらと真剣に思いました。。。電気自動車とか、走らせてもいいんじゃないの???だって道しっかりしてるし。散策は河童橋周辺で十分だと思います!

 グダグダになって上高地につくとちょうどバスが来たのでサクッと乗って沢渡へ。寒かったのは朝だけで登攀中は快適、横尾からはしっかり暑く一刻も早くお風呂で汗を流したく、沢渡の湯へ行きましたが、入ってから松本まで我慢すればよかったと激しく後悔。完全にキャパオーバーで汚すぎです。次々客が来るから仕方ないとは思うのですが・・・。

 そこそこ疲れていたので楽をしようと松本から高速に乗るルートで帰ろうとしたのですが、久しぶりにお天気が良かったせいか、どこもかしこも渋滞。高速も飯田山本IC手前から渋滞していたので、飯田で降りてヤレヤレと思ったら、事故車両が153号をふさいでおりここでも渋滞。もー、19号でおとなしく帰ったほうが早かった・・・。

 しかししかし。憧れの滝谷デビューできたので(多分もうほかに登れるルートはないだろうけど)、大満足の二日間でした。Hガイドさん、いつもありがとうございます☆
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