びすた~り、びすた~り。

のんびりゆっくり歩いていこう。Kana-catの、日々のつぶやき。

泥舟、空を飛ぶ。

2010-08-25 19:49:46 | 雑感
空飛ぶ泥舟~藤森照信展~

 さて、先週の土曜日、スケッチ旅行でのお話です。
 絵の教室の先生おすすめの展示をちょうど茅野市美術館で行っているとのことで、途中で急遽立ち寄ることにしました。藤森照信さんという建築史家さんの、実際に設計した建築物の写真パネル展示です。
 私はみんなより一足先に現地に到着したので、ゆっくりじっくり鑑賞。実は浜松にある「秋野不矩美術館」を設計した方だとこのとき初めて認識しました。少し前に訪れたとき、絵はもちろんでしたが建物がとてもすてきでいいなあと思っていたのです。展示を見て、納得納得。

<貴重な実物展示。これが空飛ぶ泥舟じゃ!>


 その作風は観てのとおり、ずばり「少年の頃夢見たモノをそのまま形にした」感じ(笑)。ラピュタとか、ハウルの動く城を実物で造っています。外側は結構奇抜だったりするのですけど、中はシンプルで住み心地は悪くなさそう。遊び心のある建築は人の心を和ませますね。素材も木や土、銅、石など昔から有る身近なものが多いです。設計が奇抜な分、骨格にはいろいろなものを使っているみたいですが(そのあたりは割り切っていらっしゃる様子)。自由に発想していいんだ(もちろんちゃんとコンセプトはお持ちです)、願えばなんとかなる(形になる)んだ、と肩の力の抜き方を見せて貰ったような気がしました。偶然?「TOTO通信夏号」で藤森さんの特集が組まれていて、これを読むともっと理解が深まりますョ。

<左の尖った部分に入口がある。>


 で、泥舟には「試乗」できるということで、ワタクシ予約して乗ってみました。乗り方は至って原始的で、人が支える梯子で乗り降り(笑)。茶室なので入口が大変狭く、体の硬い人、おなかの出ている人にはちょっと恐怖です。泥舟本体はワイヤーでつっていますがそんなに揺れません。仮設展示だからせいぜい地上から数メートルだし。中には据付のテーブルとイス。定員は6人で、広すぎず狭すぎず、ちょうどいい感じ(ただし6人乗ると身動きは取れない)。すっきり晴れた日なら八ヶ岳が眺められるロケーションに設置されていて、お昼寝&読書にいい環境です。茶室なので炉もあります。藤森さんは千利休が確立したこの茶室の様式を大変気に入っていらっしゃるようです。シンプルな狭い室内に「火」があるということ。言われて見れば納得。山でテント泊するのも同じだな(どうしてもそこへ話を持っていきたいらしい・・・(笑))。私も隠れ家みたいな茶室欲しいな~(移動式は持ってますので(笑))。子供の頃、秘密基地、作りましたよね。あのときのワクワク感が再燃してしまいそうです。

 展示は8月29日まで。興味のある方はお急ぎ下さい。場所は茅野駅のすぐ横、観覧料は500円です。現在、茅野市美術館のHPに、藤森さんの作品が多数写真で紹介されています。これを見るだけでも楽しいですよ!
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