びすた~り、びすた~り。

のんびりゆっくり歩いていこう。Kana-catの、日々のつぶやき。

DOIS NEAU

2006-12-02 01:49:13 | paris
 4日目はツアーに組み込まれていたヴェルサイユ宮殿とクレープの昼食をキャンセルして一人で街中をふらふらしていました。
 まずはノートルダム大聖堂に行き、美しいステンドグラスを見学。う~んきれいだけどあいにくのお天気でいまひとつ輝きがない。中をぐるりと一周して退散。それから本日のメインの目的、写真家Hさん絶賛の写真展を見にパリ市庁舎へ向かう。10時開館で10時半に行ったら既に長蛇の列。なに~っ。平日なのに・・・。並んでいる人は観光客よりパリジャンのほうが多いみたい。並ばないと入れないほどの人気?あいにくのお天気で雨も降り出したというのに、吹きさらしで待つこと30分。すっかり体が冷えてしまった。待たされた理由はもちろん人が多いせいもあったが、入口で空港並みのセキュリティチェックをしているためだった。へええ~びっくり。
 待った甲斐あって、写真展はそれはそれは面白いものだった。パリの今昔を素敵に切り取っていました。もちろんモノクロ。今回見た写真展はどれも人が主人公で、人そのものが写っていなくても、どこかに人の気配が感じられるものばかりでした。日本で大正時代の写真展を観ても「へえ~」と思うだけであまり感動したことがないのだけど、やはりセンスの違いか、文化風土の違いか・・・それとものぼせているだけかしら?また、観ている人を眺めるのも面白いです。老婦人が懐かしそうに写真を眺めている表情は、こっちが写真を撮りたいぐらいでした。

 さて、写真展を堪能した後は、オルセー美術館へ。前日国立近代美術館で裏切られたので、今度は頼むぜ~という気分。ルーブルに比べれば規模も小さいので軽い気持ちで足を踏み入れたのですが・・・。はい、1階でダウンです。多すぎる・・・。目玉?の3階のフロアーにたどり着くころにはヘロヘロ。多分飽きないように、彫刻や調度品などもうまく配置してあるんですけどね~。やはり消化不良。ここも1回じゃ無理です。ヘロヘロになりながらも歩みを止められないのは、やはりマネやルノワール、セザンヌ・・・などなど巨匠の作品を生で見ているとつい疲れを忘れてしまうから(我に返ると体が鉛のよう・・・)。
 また、多くの画家の作品があるのでタッチや色使いを比べてみるのも面白いです(やはりゴッホはちょっと病的というか、怖いなあと感じました)。何せ絵にKissできるほど、近くで見ることができるのですから(しかもガラスごしではない!)。モノクロの面白さ、色の面白さ。どちらもなんて素敵な世界なのでしょう!
 そして、もう一つ。絵も写真も生き物だなあと思いました。そこに閉じ込められた時間と感情が、何十年も何世紀もその作品が存在する限り生きているんだな、と。多くの人に鑑賞されれば、その人々の時間と感情も、そこに蓄積されていく・・・。そして、見る者に語りかけてくるような気がします(わけわかんなくてごめんなさい)。そして、知識も教養もないのになぜかここにいる私は、なんて贅沢な時間を過ごしているのだろう、と他人事のように驚いてしまうのでした。



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1 コメント

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ゲイジュツ鑑賞も体力だ! (青空山岳会)
2006-12-02 18:12:42
ど素人の意見ですが、絵画鑑賞も山歩きと同様に、ペース配分が大事なようですね。体の酸欠も辛いけど、脳の酸欠はもっと辛いかも?。

そう言えば、山歩きも絶景が続くと興奮して無駄な動きが加わるため、妙に疲れますからね。

お風邪をひかれてしまったようですね。お大事に!。
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