2018ツアー・オブ・ジャパン
出場選手:入部正太朗・木村圭佑・湊諒・横山航太・黒枝咲哉・中田拓也
第3ステージ 【いなべ】
5/22(火)9:20
阿下喜駅前→下野尻交差点→いなべ市梅林公園周回コース
<パレード3.1㎞> + <8.6㎞ + 14.8㎞ x 8周 = 127.0㎞>
獲得標高 = 1,650m
観客数:23,000人
アジア屈指のステージレース「NTN presents 2018 Tour of Japan」、5月22日の第3ステージは三重県北部のいなべ市が舞台。最大勾配17%の激坂を含む山岳賞の上りなどが選手たちを苦しめる。
この日も青空が広がる中、91人の集団は阿下喜駅前からパレード走行を開始。スタート直後のアタック合戦の末に、小石祐馬(NIPPO・ヴィーニファンティーニ)、ダミアン・モニエ(愛三工業レーシングチーム)の2人の逃げが決まる。一方、集団内では落車が発生。新城幸也(バーレン・メリダ)、昨日ステージ優勝の雨澤毅明(宇都宮ブリッツェン)ら有力選手が巻き込まれるも、レースには復帰する。
2周目の山岳賞は小石、モニエの順に通過。残された3位1ポイントをめぐって、集団内でシマノレーシングの木村圭佑、山岳賞ジャージを着る草場啓吾(日本ナショナルチーム)が争うが、ここは木村が競り勝ってこの時点で9ポイントと山岳賞暫定トップに立つ。
しかし、5周目の山岳賞は再び小石が先着し、計10ポイントで木村を逆転。さらに3位の1ポイントも今度は草場が奪い、木村の山岳賞ジャージ奪取はこの日はかなわなかった。
メイン集団は、逃げの2人を1分前後のタイム差でコントロール。序盤で落車した新城がリーダージャージを着るチームメイトのグレガ・ボレ(バーレーン・メリダ)のため、顔から出血しながらも懸命に集団をけん引する。
ラスト2周に入る直前、メイン集団は逃げの2人を吸収。さらに次の周回の後半に横風を利用して集団が分裂。先頭集団約20人、第2集団約20人と別れる中、シマノレーシングは先頭に入残れず、第2集団で入部正太朗、湊諒、横山航太の3人が追いかける展開に。しかし、粘りの追走でラスト約6kmで再び40人ほどの集団にまとまる。
最後はこの集団で、上り坂でのスプリント争いとなり、総合首位のボレが昨年のこのステージの覇者マルコ・カノラ(NIPPO・ヴィーニファンティーニ)を抑えて優勝。リーダージャージにも2日連続で袖を通した。
シマノレーシングは、入部が19位、湊が26位、横山が30位でゴール。ゴールで12秒のタイム差がついた入部だが、総合では30秒差の14位と好位置をキープしている。
明日23日の美濃ステージは、平坦区間が多く集団スプリントとなる可能性が高い。天気予報は雨だが、シマノレーシングはスプリンターの黒枝咲哉でステージ優勝を狙いつつ、木村の山岳賞争いや逃げ切りのチャンスにもトライしていく。
<コメント>
入部正太朗
「ラスト1周入る前の横風区間で集団が活性化して、ラスト1周の時点で20人、20人ぐらいの2つのグループの分断した。湊と横山もいたので後ろの集団で頑張って、ラスト6㎞ぐらいで前の集団に追いついた。スプリントする脚は残っていたけど番手が悪くて、前の中切れを埋めながらスプリントしたのでタイム差をとられてしまった」
<リザルト>
2018ツアー・オブ・ジャパン 第3ステージいなべ
■ステージ順位
1 グレガ・ボレ バーレーン・メリダ 3:11'57"
2 マルコ・カノラ NIPPO・ヴィーニファンティーニ +00"
3 イアン・ビビー JLTコンドール +00"
4 窪木一茂 チームブリヂストンサイクリング +00"
5 サム・クローム ベネロング・スイスウェルネス +00"
6 トマ・ルバ キナンサイクリングチーム +03"
7 マルコス・ガルシア キナンサイクリングチーム +03"
8 ミッヘル・ライム イスラエル・サイクリング・アカデミー +03"
9 中根 英登 NIPPO・ヴィーニファンティーニ +03"
10 ベンジャミ・プラデス チーム右京 +03"
19 入部正太朗 シマノレーシング +12"
26 湊諒 シマノレーシング +18"
30 横山航太 シマノレーシング +20"
77 中田拓也 シマノレーシング +8'52"
79 黒枝咲哉 シマノレーシング +10'51"
87 木村圭佑 シマノレーシング +14'56"
■個人総合順位
1 グレガ・ボレ バーレーン・メリダ 6:04'24"
2 マルコ・カノラ NIPPO・ヴィーニファンティーニ +0'05"
3 イアン・ビビー JLTコンドール +0'09"
4 サム・クローム ベネロング・スイスウェルネス +0'17"
5 岡篤志 宇都宮ブリッツェン +0'17"
6 ミッヘル・ライム イスラエル・サイクリング・アカデミー +0'18"
7 ロビー・ハッカー チーム右京 +0'20"
8 ベンジャミ・プラデス チーム右京 +0'23"
9 中根英登 NIPPO・ヴィーニファンティーニ +0'26"
10 マルコス・ガルシア キナンサイクリングチーム +0'26"
14 入部正太朗 シマノレーシング +0'30"
24 横山航太 シマノレーシング +0'43"
38 湊諒 シマノレーシング +1'42"
73 中田拓也 シマノレーシング +11'08"
84 木村圭佑 シマノレーシング +20'14"
87 黒枝咲哉 シマノレーシング +27'51"
■山岳賞総合
1 小石祐馬 NIPPO・ヴィーニファンティーニ 10pt
2 草場啓吾 日本ナショナルチーム 9pt
3 木村圭佑 シマノレーシング 9pt
https://www.youtube.com/watch? v=LEQAYlp0PWw