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REPORT

SHIMANO Racingの活動をブログで紹介します。

【Report】2018ツアー・オブ・ジャパン第4ステージ美濃 木村が再び山岳賞に挑戦 入部12位 黒枝14位

2018年05月23日 | レースリポート・動画

 

2018ツアー・オブ・ジャパン
出場選手:入部正太朗・木村圭佑・湊諒・横山航太・黒枝咲哉・中田拓也

第4ステージ 【美濃】
5/23(水)9:15
旧今井家住宅前→横越→美濃和紙の里会館前周回コース
<パレード4.0㎞> + <11.6㎞ + 21.3㎞ x 6周 = 139.4㎞>
獲得標高 = 1,218m
観客:15,000人

「NTN presents 2018 Tour of Japan」、5月23日の第4ステージは岐阜県美濃市が舞台。今大会最長の139.4kmで争われるスプリンターズステージだ。前日のステージで落車、負傷した新城幸也(バーレーン・メリダ)らが未出走となり、この日は87選手が出走。天気予報通り朝から雲行きは怪しく、選手たちが美濃市の「うだつの上がる町並み」に集まり始めたころにはポツポツと小雨が降り出し、スタートラインに並ぶと雨脚も強くなってきた。気温も17℃と上がらず、ウィンドブレーカーやアームウォーマーで防寒対策する選手も多かった。

シマノレーシングでは山岳賞3位につける木村圭佑キャプテンが、この日も逃げて山岳ポイントを稼ぐべく最前列付近に並ぶ。スタート直後は、山岳賞争いのライバル草場啓吾擁する日本ナショナルチームとシマノレーシングがお互いチームメイト総出で激しいアタック合戦を繰り広げる。ようやく約1周を走ったところで、山岳賞1位の小石祐馬(チーム右京)、2位の草場、3位の木村、そして新城雄大(キナンサイクリングチーム)、阿曽圭佑(愛三工業レーシングチーム)の5人の逃げが決まる。バーレーン・メリダがコントロールするメイン集団はこれを容認し、タイム差は最大5分以上まで開いた。

 

注目の山岳賞争い、2周目、1回目のポイントは草場、小石、木村の順に通過し、草場が暫定トップに返り咲く。4周目の2回目は、ポイントを持たない阿曽と新城が抜け出して先着。3位の1ポイントは草場が獲り、これで山岳賞ジャージ奪還を決めた。木村はここで逃げから脱落して集団に吸収され、この日も山岳賞ポイントは3位のままとなった。


▲山岳ジャージを争う集団に木村圭佑が入る photo:Tatsuya Mitsuishi(OCN)

一方、メイン集団からは松田祥位(日本ナショナルチーム)、チェン・キンロ(HKSIプロ・サイクリング・チーム)らが追走に飛び出すが、レースは終盤のスプリンター対決に向けて各チームの動きが活発化。シマノレーシングも、過去に日本ナショナルチーム時代にこのステージでトップ10に入った経験がある黒枝咲哉での勝負に照準を切り替える。


▲最後のヒルクライムに向けた位置取り争いでシマノレーシングが先頭に出る photo:Tatsuya Mitsuishi(OCN)

 

6周目の最終周回、シマノレーシングは横山航太がメカトラで遅れるも、入部正太朗、湊諒、中田拓也が黒枝のためにトレインを組んで集団の先頭に立ち、上り区間ですべての逃げを吸収。さらに下り区間を終えてメインストレートに出たときは、入部が集団前方の好位置に躍り出るが、濡れた路面での混乱の中、黒枝とはぐれてしまう。

最後は水しぶきを立てながらの集団スプリント争いとなり、ミッヘル・ライム(イスラエル・サイクリング・アカデミー)がステージ優勝をつかんだ。シマノレーシングはそれぞれ単独でのスプリントとなり、入部が12位、黒枝が14位に入った。

総合では、グレガ・ボレ(バーレーン・メリダ)が首位をキープ。同タイムでのフィニッシュとなった入部は、総合14位を守っている。


▲残り300mから入部正太朗が先頭でスプリントを開始 photo:Tatsuya Mitsuishi(OCN)

TOJ後半戦に突入する明日24日は、第5ステージ南信州。長野県飯田市などをめぐる厳しい山岳コースで、総合順位を守る、または上げるためには最後まで先頭集団で戦い続ける必要がある。もちろん、山岳賞争いでも残り少ない大きなチャンスのひとつだ。

<コメント>
木村圭佑
「チームとしても僕が山岳賞を目指すことをチャレンジさせてもらっているので、逃げが決まるまでも入部さんや中田、湊に協力してもらって逃げに乗ることができた。山岳ポイント1回目は3着通過、2回目は獲れなかった。明日の南信州はきついステージだけど、チャンスがあればチャレンジしたい」

<リザルト>
2018ツアー・オブ・ジャパン 第4ステージ美濃
■ステージ順位
1 ミッヘル・ライム イスラエル・サイクリング・アカデミー 3:23'59"
2 レイモンド・クレダー チーム右京 st
3 マルティン・ラース チーム・イルミネート st
4 大久保陣 チームブリヂストンサイクリング st
5 窪木一茂 チームブリヂストンサイクリング st
6 マルコ・カノラ NIPPO・ヴィーニファンティーニ st
7 グレガ・ボレ バーレーン・メリダ st
8 アンソニー・ジャコッポ ベネロング・スイスウェルネス st
9 パク・サンホン LXサイクリング・チーム st
10 岡篤志 宇都宮ブリッツェン st

12 入部正太朗 シマノレーシング st
14 黒枝咲哉 シマノレーシング st
60 湊諒 シマノレーシング +33"
68 横山航太 シマノレーシング +1'31"
70 中田拓也 シマノレーシング +2'21"
82 木村圭佑 シマノレーシング +4'01"

■個人総合順位
1 グレガ・ボレ バーレーン・メリダ 9:28'23"
2 マルコ・カノラ NIPPO・ヴィーニファンティーニ +0'05"
3 ミッヘル・ライム イスラエル・サイクリング・アカデミー +0'08"
4 イアン・ビビー JLTコンドール +0'09"
5 サム・クローム ベネロング・スイスウェルネス +0'17"
6 岡篤志 宇都宮ブリッツェン +0'17"
7 ロビー・ハッカー チーム右京 +0'20"
8 ベンジャミ・プラデス チーム右京 +0'23"
9 中根英登 NIPPO・ヴィーニファンティーニ +0'26"
10 マルコス・ガルシア キナンサイクリングチーム +0'26"

14 入部正太朗 シマノレーシング +0'30"
40 横山航太 シマノレーシング +2'14"
41 湊諒 シマノレーシング +2'15"
71 中田拓也 シマノレーシング +13'29"
84 木村圭佑 シマノレーシング +24'12"
86 黒枝咲哉 シマノレーシング +27'51"

■山岳賞総合
1 草場啓吾 日本ナショナルチーム 15pt
2 小石祐馬 チーム右京 13pt
3 木村圭佑 シマノレーシング 10pt

■2018ツアー・オブ・ジャパン 第4ステージ美濃 インタビュー
https://www.youtube.com/watch?v=qBYbfQvKW3s&feature=youtu.be

:Tatsuya Mitsuishi(OCN)


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