2018ツアー・オブ・ジャパン
出場選手:入部正太朗・木村圭佑・湊諒・横山航太・黒枝咲哉・中田拓也
第7ステージ 【伊豆】
5/26(土)9:00
修善寺駅→伊豆総合高校前→日本競輪学校正門→日本サイクルスポーツセンター周回コース
<パレード1.0㎞> + <11.0㎞ + 12.2㎞ x 9周 = 120.8㎞>
獲得標高 = 3,828m
観客数:18,500人
「NTN presents 2018 Tour of Japan」、5月26日の第7ステージは伊豆。今年からスタート地点が変更となり、野寺秀徳監督の母校・伊豆総合高校(旧修善寺工業高校)からも目と鼻の先の修善寺駅前からパレードスタートし。日本サイクルスポーツセンターの周回コースに入っていく。アップダウンとコーナーが連続する厳しいコースで、総合争いの最後の勝負どころとなるだけに、激しいバトルが予想された。
▲スタートラインにつく photo:Tatsuya Mitsuishi(OCN)
シマノレーシングは総合20位につける湊諒のさらなるジャンプアップ、そして28位の入部正太朗と29位の横山航太のUCIポイント圏内・25位以内浮上を目指して、最後まで戦い続ける。
この日の出走は81人。空には薄く雲が広がり、朝方は涼しかったが、徐々に暑さが選手たちを苦しめる1日となった。序盤は有力選手らによるアタック合戦が続き、2周目に入部を含む14人の先頭集団が形成される。ここからポイント賞首位のグレガ・ボレ、ワン・メイイン(ともにバーレーン・メリダ)、鈴木譲(宇都宮ブリッツェン)、クリス・ハーパー(ベネロング・スイスウェルネス)、フェリックス・バロン(チーム・イルミネート)の5人が抜け出す。
前日の富士山で遅れて総合順位を落とし、守りの走りで順位を上げるよりもステージ優勝に挑戦することを志願した入部は、先頭5人に決死の追走をかけ、約1周かけて合流する。一方、約3分後方のメイン集団内には湊、横山、木村圭佑が残り、終盤の争いに備える。
▲先行する5名に入部正太朗がブリッジをかけ合流に成功。 photo:Tatsuya Mitsuishi(OCN)
必死の走りで先頭に食らいついていた入部だったが、7周目に鈴木、ワンとともに遅れ、メイン集団にもかわされる。そのメイン集団は、総合首位のマルコス・ガルシア擁するキナンサイクリングチームがコントロールするが、残った強力な先頭3人をなかなか捕まえきれない。
最終ラップ、メイン集団は20人ほどに絞り込まれるが、先頭3人との差はいまだ1分45秒。シマノレーシングからは湊、横山がいまだ食らいつく。メイン集団はさらにペースアップし、ここで横山が遅れて15人ほどに。しかし、TOJ後半から調子を上げてきた湊は強力な海外選手相手に引けを取らない力走で、集団内でゴールを目指す。
結局、先頭3人はメイン集団から逃げ切って、ボレが第3ステージいなべに続く今大会2勝目を獲得。メイン集団は1分18秒遅れでのゴールとなったが、ガルシアがリーダージャージを死守し、TOJ総合優勝を確実にした。
湊はメイン集団のスプリント争いに加わり、11位フィニッシュ。総合では順位を2つ上げて18位となり、日本人選手では中根英登(NIPPOヴィーニファンティーニ)に続く2番手となった。
また、メイン集団から約50秒遅れの21位でゴールした横山は、総合29位から23位に上げ、自身初のUCIポイント獲得圏内に食い込んだ。
▲湊諒は人数が絞られた追走集団に食らいつき11位でゴール。 photo:Tatsuya Mitsuishi(OCN)
明日27日は、いよいよTOJ最終日の東京ステージ。地形的には平坦なスプリントステージで、シマノレーシングは日本ナショナルチーム時代に5位に入っている黒枝咲哉に勝負を託す。しかし、過去2年は逃げ切りの展開で入部が4位に入っているだけに、レース中のあらゆる動きに目を配って最後のステージ優勝のチャンスに挑んでいく。
<コメント>
湊諒
「最後はサバイバルな展開になることが予想されたんで、小集団の中で最後まで希望をつなげて耐えることを意識していたけど、3人の抜け出しについていけなかったことと、集団の前の方でスプリントできなかったのは悔しいですね」
<リザルト>
2018ツアー・オブ・ジャパン 第7ステージ富士山
■ステージ順位
1 グレガ・ボレ バーレーン・メリダ 3:29'53"
2 クリス・ハーパー ベネロング・スイスウェルネス st
3 フェリックス・バロン チーム・イルミネート st
4 ベンジャミン・ペリー イスラエル・サイクリング・アカデミー +1'18"
5 ベンジャミ・プラデス チーム右京 +1'18"
6 中根英登 NIPPOヴィーニファンティーニ +1'18"
7 ディラン・サンダーランド ベネロング・スイスウェルネス +1'18"
8 キャメロン・パイパー チーム・イルミネート +1'18"
9 ホセ・トリビオ マトリックスパワータグ +1'18"
10 サム・クローム ベネロング・スイスウェルネス +1'18"
11 湊諒 シマノレーシング +1'18"
21 横山航太 シマノレーシング +2'07"
52 木村圭佑 シマノレーシング +15'37"
53 入部正太朗 シマノレーシング +15'44"
68 黒枝咲哉 シマノレーシング +22'22"
69 中田拓也 シマノレーシング +22'22"
■個人総合順位
1 マルコス・ガルシア キナンサイクリングチーム 17:34'13"
2 ヘルマン・ペルシュタイナー バーレーン・メリダ +0'35""
3 トマ・ルバ キナンサイクリングチーム +0'53"
4 クリス・ハーパー ベネロング・スイスウェルネス +1'27"
5 グレガ・ボレ バーレーン・メリダ +1'40"
6 サム・クローム ベネロング・スイスウェルネス +1'55"
7 ベンジャミ・プラデス チーム右京 +2'01"
8 ホセ・トリビオ マトリックスパワータグ +2'08"
9 中根英登 NIPPOヴィーニファンティーニ +2'47"
10 キャメロン・パイパー チーム・イルミネート +3'14"
18 湊諒 シマノレーシング +6'18"
23 横山航太 シマノレーシング +10'54"
30 入部正太朗 シマノレーシング +23'50"
68 中田拓也 シマノレーシング +1:08'04"
70 木村圭佑 シマノレーシング +1:15'10"
72 黒枝咲哉 シマノレーシング +1:33'11"
■山岳賞総合
1 鈴木譲 宇都宮ブリッツェン 24pt
2 小石祐馬 チーム右京 16pt
3 フェリックス・バロン 16pt
7 木村圭佑 10pt