REPORT

SHIMANO Racingの活動をブログで紹介します。

【Report】ジャパンカップサイクルロードレース 入部が31位、湊が34位でフィニッシュ

2018年10月21日 | レースリポート

 

10/21(SUN)
『ジャパンカップサイクルロードレース』
【場所】栃木県宇都宮市森林公園
【レース】144.2km(10.3km×14Laps)
【出場選手】入部正太朗・木村圭佑・湊諒・横山航太・黒枝咲哉・中田拓也

アジア最高峰の自転車ロードレース「2018ジャパンカップサイクルロードレース」が、10月21日、栃木県の宇都宮市森林公園で開催された。

UCIアジアツアーの中でも最高峰・超級(HC)のワンデーレースと、国際的にも格式が高いこのレース。ヨーロッパからもグランツールなどで活躍する強豪選手が多数来日し、世界レベルの走りが見れるとあって毎年多くのファンが詰めかける。今年は晴天で汗ばむほどの陽気にも恵まれ、8万2,000人もの観客を集めた。

また昨年までは出場選手が14チーム約70人前後だったが、今年はルール改正により21チーム123人に規模が拡大。UCIワールドチーム5チームを含め、世界各地から有力選手が参戦し、例年以上の盛り上がりが期待された。

コースは、宇都宮市森林公園の10.3kmの周回コースを14周する144.2km。本場ヨーロッパ並みの観客の盛り上がりを見せる名物・古賀志林道の上りが一番の勝負どころとなる。

4年ぶりのジャパンカップ参戦となるシマノレーシングにとっても、世界に挑戦するまたとない舞台。UCIポイント獲得圏内である40位以内、そしてさらに上位15位以内に複数の選手を送り込むべく、シーズン後半戦好調の入部正太朗、横山航太を終盤まで温存、それ以外の選手は序盤のアタック合戦に加わるか、2人のアシストを行うという作戦で臨んだ。


▲昨年までと比較し人数を大幅に増してのスタートとなった今大会 photo:Tatsuya Mitsuishi(OCN)

逃げ狙いの木村圭佑、中田拓也は最前列に並んでスタートしたが、オスカル・プジョル(チーム右京)、マルコス・ガルシア(キナンサイクリングチーム)と上りが得意な新旧ツアー・オブ・ジャパン総合王者が古賀志林道で飛び出し、さっそく逃げを決める。2周目にはクーン・ボーマン(チームロットNLユンボ)が合流し、先頭は3人となった。


▲序盤からレースをリードした3名 photo:Tatsuya Mitsuishi(OCN)

例年であればUCIワールドチームがコントロールするメイン集団だが、この日は地元・宇都宮ブリッツェンがトレック・セガフレードの前に出てけん引し、先頭3人との差を1~2分の範囲でキープ。そのペースに耐えられず、脱落する選手もバラバラと出始める。

シマノレーシングは前日のクリテリウムで12位に入ったスプリンターの黒枝咲哉が、1周目に他選手と接触。メイン集団から離れ、そのままリタイアとなった。しかし、他の選手は宇都宮ブリッツェンがコントロールする集団から遅れることなく、レースは後半戦へと向かう。

9周目の山岳賞で先頭3人からボーマンが抜け出して単独となるも、11周目に入るとメイン集団はチームロットNLユンボがペースを上げ、すべての逃げを吸収するとともに、集団をバラバラにする。続く12周目には先頭はワールドチームの選手を中心に7人、追走は約15人となる。シマノレーシングはこの動きに対応できず、追走のさらに後ろの第3集団に入部、湊諒の2人だけが残るかたちに。横山、木村、中田はその後方の集団となった。入部、湊が上位を狙うためには前を行く集団をとらえなければいけない状況だ。


▲集団の牽引を地元宇都宮ブリッツェンが担う photo:Tatsuya Mitsuishi(OCN)

▲シマノレーシングは集団内で位置取る photo:Tatsuya Mitsuishi(OCN)

 

 

その後、先頭7人からは1人が脱落。さらにここから最終周回の古賀志林道でロブ・パワー(ミッチェルトン・スコット)とアントワン・トールク(チームロットNLユンボ)が飛び出す。最後はこの2人でのスプリント争いとなり、パワーが僅差で勝利をつかんだ。

シマノレーシングの入部、湊は先行する集団との差をつめることができなかったが、それぞれ31位、34位とUCIポイント獲得圏内でレースをフィニッシュした。

予想よりも早めに集団のペースアップが行われたため、それに対応できず上位進出のチャンスを失う結果となったシマノレーシング。実力差だけでなく、戦術的な見極めについても学ぶところがあったレースとなった。


▲ロブ・パワー(ミッチェルトン・スコット)がマッチスプリントを制し勝利 photo:Tatsuya Mitsuishi(OCN)

<コメント>
入部正太朗
「日本人トップのレベルで走れる力はあるかなと思ってたので、トップ10を目標にスタートしたんですけど、結果的に30位前後。ラスト3、4周で割れた前の20人ほどに乗れなかったのが力不足かなと思います」


▲入部正太朗、好調で臨みながら悔いの残る結果となった photo:Tatsuya Mitsuishi(OCN)

 

湊諒
「(ジャパンカップ初出場について)すごい感動しました。僕の中で一番格式が高いレースだったので、観客もすごいし、熱量もすごくて、来年はここで活躍して勝ちたいと思いました。」


▲初出場のジャパンカップを34位で終えた湊諒 photo:Tatsuya Mitsuishi(OCN)

<リザルト>
2018ジャパンカップサイクルロードレース
1 ロブ・パワー(ミッチェルトン・スコット)3:44'00"
2 アントワン・トールク(チーム・ロットNL・ユンボ)st
3 マッティ・ブレシェル(チーム・EFエデュケーション・ファースト・ドラパック)+0'40"
4 ニコラス・ロッシュ(BMCレーシング・チーム)+0'40"
5 イヴァン・サンタロミータ(NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ヨーロッパ)+0'42"
6 マルコ・カノラ(NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ヨーロッパ)+2'02"
7 ロバートゥ・ヘーシンク(チーム・ロットNL・ユンボ)+2'07"
8 ロバート・スタナード(ミッチェルトン・スコット)+2'26"
9 クーン・デコルト(トレック・セガフレード)+2'26"
10 ロビー・ハッカー(チーム右京)+2'26"

31 入部正太朗(シマノレーシング)+5'09"
34 湊諒(シマノレーシング)+5'09"
50 中田拓也(シマノレーシング)+8'22"
64 横山航太(シマノレーシング)+9'08"
67 木村圭佑(シマノレーシング)+11'54"
68 黒枝咲哉(シマノレーシング)DNF

2018ジャパンカップサイクルロードレース インタビュー

photo&Text&Movie:Tatsuya Mitsuishi(OCN)


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【Movie】ジャパンカップクリテリウム動画

2018年10月21日 | 動画

ジャパンカップクリテリウムを動画で紹介します。

Movie:Tatsuya Mitsuishi(OCN)


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【Report】2018ジャパンカップクリテリウム、黒枝咲哉が集団スプリントに挑んで12位

2018年10月21日 | レースリポート

10/20(SAT)
『ジャパンカップ・クリテリウム』
【場所】栃木県宇都宮市大通り・二荒山神社前スタートフィニッシュ
【レース】38.25km(2.25km/パレード2周+15Laps)
【出場選手】木村圭佑・湊諒・横山航太・黒枝咲哉・小山貴大・中田拓也

10月20日、宇都宮市大通り周回コースでジャパンカップクリテリウムが開催された。ジャパンカップサイクルロードレースの前哨戦として2010年に始まったこのレースは、ヨーロッパの市街地で行われるクリテリウムを日本で再現したもの。グランツールやクラシックレースで活躍する世界トップクラスのスプリンターも参戦し、多くの観客が何重にもコースを取り囲む人気レースのひとつだ。今年は参加チームが22チームに増え、選手数も昨年の約2倍の129人が出走。より迫力あるレースが期待された。

シマノレーシングは、JPT維新山口クリテリウム、UCI公認競技・おおいたいこいの道クリテリウムとここ最近のクリテリウムで2連勝している好調の黒枝咲哉のゴールスプリントに勝負をかける。

選手たちは2周のパレードラップでファンの声援に応え、日が傾いてきた15時40分にレースがスタート。大通りを往復するコースは1周2.25kmで、レースではここを15周する。序盤から様々な選手が代わる代わるアタックを試みるが、集団はハイペースを維持し、なかなか逃げが決まらない。3周目、タデイ・ボガチャル(リュブリャナ・グスト・ザウラム)、ロバート・ヘーシンク(チーム・ロットNLユンボ)の実力者2人がついに抜け出し、数周に渡って先頭を走る。しかしタイム差はほとんど広がらず、追走の選手が次々にブリッジをかけると、7周目には再び集団はひとつにまとまった。


▲宇都宮大通りをパレード photo:Tatsuya Mitsuishi(OCN)


▲多くの観客が集まる中レースが開始された photo:Tatsuya Mitsuishi(OCN)

 

シマノレーシングはハイペースの大集団の中で全員がまとまることは難しかったが、代わる代わる黒枝をサポートし、集団前方の位置をキープした。

その後もトレック・セガフレードなど海外強豪チームが集団をコントロールし、決定的な逃げが決まらないまま、レースは終盤に。最後は集団スプリントでの争いとなり、今年のツール・ド・フランスでもステージ優勝を挙げているジョン・デゲンコルプ(トレック・セガフレード)が勝利を飾った。世界の強豪選手の中でスプリントに挑んだ黒枝は、12位でフィニッシュラインを越えた。

明日21日は、宇都宮市森林公園でジャパンカップサイクルロードレースが開催。UCIアジアツアー最高峰・超級(HC)のワンデーレースで、多くのファンが集まる名所・古賀志林道の上りが大きな勝負どころとなる。シマノレーシングはクリテリウムのメンバーから小山貴大に代わり、今季好調の入部正太朗が出場。積極的なレースで世界の強豪に挑戦する。

<コメント>
黒枝咲哉
「(クリテリウムで)2連勝してきたんで、もしかしたら今日も行けんじゃないかな、とちょっと期待もしつつ、でも格上のチームに挑戦者の気持ちで臨んだ。最後は1人で行って最終コーナーは前の方で回れたけど、アウト、アウトになってしまった。それがなくても、優勝したデゲンコルブには勝てなかったんじゃないかという脚の差を見せつけられた」


▲トレック牽引で進む集団 photo:Tatsuya Mitsuishi(OCN)


▲黒枝咲哉は好位置でレースを進める photo:Tatsuya Mitsuishi(OCN)


▲優勝はジョン・デゲンコルプ(トレック・セガフレード)

<リザルト>
2018ジャパンカップクリテリウム
1 ジョン・デゲンコルプ(トレック・セガフレード)0:42'38"
2 キャメロン・スコット(オーストラリアン・サイクリング・アカデミー)st
3 マルコ・カノラ(NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ヨーロッパ)st
4 ロバート・スタナード(ミッチェルトン・スコット)st
5 レイモンド・クレダー(チーム右京)st
6 ローガン・オーウェン(チーム・EFエデュケーション・ファースト・ドラパック)st
7 サミュエル・ウェルスフォード(オーストラリアン・サイクリング・アカデミー)st
8 窪木 一茂(チームブリヂストンサイクリング)st
9 鈴木 龍(宇都宮ブリッツェン)st
10 アルベルト・ベッティオール(BMCレーシング・チーム)st

12 黒枝 咲哉(シマノレーシング)st
30 中田 拓也(シマノレーシング)st
34 小山 貴大(シマノレーシング)st
67 木村 圭佑(シマノレーシング)st
112 横山 航太(シマノレーシング)+47秒
114 湊 諒(シマノレーシング)+47秒

 

photo&Text:Tatsuya Mitsuishi(OCN)


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【Movie】ジャパンカップ・チームプレゼンテーション

2018年10月21日 | レースリポート・動画

2018ジャパンカップサイクルロードレース チームプレゼンテーション


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする