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「県政オンブズマン静岡(静岡県庁の光と闇)~よりよき未来のために~」管理人のブログ

注)teacupブログから移転の2022年5月以前の投稿には、文字コードの違いから多くの文字化けがあります。

百年河清を俟つ

2010-02-15 20:32:00 | 日記
待てど暮らせど連絡なし。
公文書開示の異議申立にかかる情報公開審査会からの意見書提出要求の連絡だ。
しかも、2件とも。

異議申し立てが2件とも1月4日、県民のこえ室が諮問したのが1月22日で、監査委員事務局監査室が諮問したのが2月4日。
その諮問の際の非開示理由を記した意見書をコピーして異議申立人に送り意見を求めるだけのことなのになぜ?
さすがに待ちくたびれて仕事終了後に電話で聞いたところ、何と2件ともまだ非開示の理由を期した意見書が提出されていないから送れないとのこと。
「静岡県情報公開審査会運営要領」によれば、第2条の実施機関の意見書で「審査会は、静岡情報公開条例第19条の規定により実施機関から諮問を受けるときは、公文書の開示可否を決定した理由を記載した意見書の提出を求めるものとする。」と規定されている。
素直に読めば意見書の提出を受けて諮問受理だろう。非開示の理由も不明なまま審議はできまい。
それよりも監査委員事務局監査室は異議申し立てから諮問までひと月、意見書も書かずに一体何をしていたんだろう。
あきれるばかりの仕事ぶりだ。
空港支障木の無断伐採監査の杜撰さといい、他人を監査する資質・能力がない。
思うに、しっかりした監査をさせないためにわざと能力のない人間ばかりを集めているのかもしれない。困ったものだ。

とりあえず、審査会の事務局には私が来月18日から25日まで国内不在のため、この間に意見書の提出はできないので提出要求の際は配慮するよう依頼したが、仕事のできない前記2室への指導もしっかりお願いすべきだった。
このまま1年過ぎかねない。


さて、JAL支援のキャンペーンの5千円のクオカードプレゼントについての県の総務部監査室(倫理ヘルプライン)に職員の出張での受領は問題ではないかという照会の件だが、回答があった。
所属長あて、公務出張の際には「県民の公務に対する不信感を招くおそれがあるため、公務出張の際には、この参加登録はせず、クオカードプレゼントの応募を見合わせるよう指導願います」との文書を2月5日付けで出しているとのことだった。
しかし、現実に、現場職員には伝わっていない。
一方で、この文書が出されたまさに同じ日の職員向けの電子掲示板(リアルタイム)には「JAL福岡線利用拡大キャンペーンを使って九州に出かけませんか?」との見出しで利用を呼びかけている。何の注意書きもなしに。
コンプライアンス上の県の姿勢にかかわる情報なので現場にも情報を下すようにと言ったところ所内メールで情報が来たが、県として本当に職員に周知したいのなら文書で出す出さないはともかく電子掲示板で周知するべきものだ。
実際、全国的に問題になった公務出張でのマイレージの取得については「県民の公務に対する不信感を招く恐れがある」という同じ文言で取得しないようお願いしているとの電子掲示をしているからだ。明らかに均衡を欠いている。
これもやはり、万が一応募していた職員がばれたら、その文書を見落とした、職員に周知し忘れた、などという言い訳を容認するために、いわば抜け道のためだろうと勘繰りたくもなる。

役所の手口を知るにつけ、ますます不信感は深まっていく。
百年河清を俟つがごときだ。