今日の知事定例記者会見。
冒頭の報告事項ではなく、記者の質問に答える中で、知事は非常勤行政委員報酬について「すべて一律日額にします。」「決断をしました」「例外をもうけない」と明言した。
また、決断に至る理由を問われ、地方自治法の原則でもある「仕事の量に応じて支払う原則」を上げた。
審議の中では議論にもならなかったが、会議が何回開催されようが、まるまる1か月欠席しても報酬が出る仕組みというのはやはり非常識である。個々の委員の出席状況に応じて報酬が出るべきは当然だ。
ゆえに、私が知る限り唯一評価できる知事判断ということになるが、これが大きな流れを変えるようなテーマでなかったのは残念だ。
さて、ここに至る最後の「静岡県特別職報酬等審議会」の様子は既述(http://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/524.html)のとおりであるが、2月1日に知事に提出された意見書はあまりに滑稽だった。
審議の中では多数意見というものがあったにもかかわらず5案すべてを並列表記し、そこに何らの軽重を持たせていないものであった。
これではまさに丸投げで、知事の見識をためすかのようなものだ。
結局、くだんのとおり、一律日額の判断になったが、彼の性格からして予想はされたであろうに・・・、役人と利権維持勢力の敗北だ。
今日はもう一つ、ささやかだが、砂漠に一輪の花を見るような気持ちの良いニュースがあった。
ANAが県の今後の支援という甘い誘惑の回答を受け入れず「公正な競争を阻害する」という経済活動の自由に対する不正議に対して県に再抗議に訪れ、JALだけ支援のキャンペーンの即時中止を求めたからだ。さらに、信頼関係が損なわれればとの前提ではあるが、将来の撤退も匂わせた。
すでに海外3社については、今日の知事会見でも、中国東方航空については3776人の訪中団はすべて東方航空でというように各社の要望に応え「ご理解いただいて抗議は収まった」とのことだが、ANAだけはそうはいかなかったということになった。
知事会見は、このANAの抗議の前であったので仮定の質問であるが、記者からANAが抗議したらJALだけ支援の撤回をするつもりがあるかと問われその意思がないことを明言しただけに、ANAは撤退へのフリーハンドをもったことになった。
これもやはり役人の読み誤りがある。
ANAはJALやFDAとは違う。
創業者美土路昌一の理念が息づいている会社だ。
原点は①高潔な企業、②権威に屈することない主体性を持つ企業、③独立独歩できる企業、だ。
「航空会社は政府の監督を受けます。政府の行政態度にもよるが、政府に卑屈な態度をとる民間企業は少なくはありません。しかし、政府から補助金を得るために政府のいいなりになるようなことは、航空会社として、絶対にしてはなりません」「民間企業は権力に対して、ある種の反骨精神を持って、民間企業としての正義を守らなければなりません」(早房長治著「現在窮乏、将来有望」より)との美土路昌一の言葉は幾多のANAの危機を克服し現在に至るANAの社風でありDNAというべきものだ。
キャンペーンで保証額が事業投入額よりも減るというのは幻想にすぎない。知事はその害について、もっと真剣に考えるべきだ。
さらには空港施策そのものも・・・
「愚者も千慮に必ず一得あり」というが、川勝の非常勤行政委員報酬日額化の判断が愚者の一得に終わらないことを願いたい。こういうときにこそ君子豹変すべきであろう。
冒頭の報告事項ではなく、記者の質問に答える中で、知事は非常勤行政委員報酬について「すべて一律日額にします。」「決断をしました」「例外をもうけない」と明言した。
また、決断に至る理由を問われ、地方自治法の原則でもある「仕事の量に応じて支払う原則」を上げた。
審議の中では議論にもならなかったが、会議が何回開催されようが、まるまる1か月欠席しても報酬が出る仕組みというのはやはり非常識である。個々の委員の出席状況に応じて報酬が出るべきは当然だ。
ゆえに、私が知る限り唯一評価できる知事判断ということになるが、これが大きな流れを変えるようなテーマでなかったのは残念だ。
さて、ここに至る最後の「静岡県特別職報酬等審議会」の様子は既述(http://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/524.html)のとおりであるが、2月1日に知事に提出された意見書はあまりに滑稽だった。
審議の中では多数意見というものがあったにもかかわらず5案すべてを並列表記し、そこに何らの軽重を持たせていないものであった。
これではまさに丸投げで、知事の見識をためすかのようなものだ。
結局、くだんのとおり、一律日額の判断になったが、彼の性格からして予想はされたであろうに・・・、役人と利権維持勢力の敗北だ。
今日はもう一つ、ささやかだが、砂漠に一輪の花を見るような気持ちの良いニュースがあった。
ANAが県の今後の支援という甘い誘惑の回答を受け入れず「公正な競争を阻害する」という経済活動の自由に対する不正議に対して県に再抗議に訪れ、JALだけ支援のキャンペーンの即時中止を求めたからだ。さらに、信頼関係が損なわれればとの前提ではあるが、将来の撤退も匂わせた。
すでに海外3社については、今日の知事会見でも、中国東方航空については3776人の訪中団はすべて東方航空でというように各社の要望に応え「ご理解いただいて抗議は収まった」とのことだが、ANAだけはそうはいかなかったということになった。
知事会見は、このANAの抗議の前であったので仮定の質問であるが、記者からANAが抗議したらJALだけ支援の撤回をするつもりがあるかと問われその意思がないことを明言しただけに、ANAは撤退へのフリーハンドをもったことになった。
これもやはり役人の読み誤りがある。
ANAはJALやFDAとは違う。
創業者美土路昌一の理念が息づいている会社だ。
原点は①高潔な企業、②権威に屈することない主体性を持つ企業、③独立独歩できる企業、だ。
「航空会社は政府の監督を受けます。政府の行政態度にもよるが、政府に卑屈な態度をとる民間企業は少なくはありません。しかし、政府から補助金を得るために政府のいいなりになるようなことは、航空会社として、絶対にしてはなりません」「民間企業は権力に対して、ある種の反骨精神を持って、民間企業としての正義を守らなければなりません」(早房長治著「現在窮乏、将来有望」より)との美土路昌一の言葉は幾多のANAの危機を克服し現在に至るANAの社風でありDNAというべきものだ。
キャンペーンで保証額が事業投入額よりも減るというのは幻想にすぎない。知事はその害について、もっと真剣に考えるべきだ。
さらには空港施策そのものも・・・
「愚者も千慮に必ず一得あり」というが、川勝の非常勤行政委員報酬日額化の判断が愚者の一得に終わらないことを願いたい。こういうときにこそ君子豹変すべきであろう。