地の果ての源郷とあり神迎へ まほろば 旧作
私の句歴は12年目に入ったように思う。ハッキリしないのは、最初の入門(1979~)と今度の入門(2013~)の二次に別れていて、間に30年近いブラックが大きな口を開けているからである。しかし、いずれも良き指導者と学びの場に恵まれ、かなり好き放題が許されていた。いま現在の2回目の入門後は、世紀変わりという決定的なインパクトもあった。1回目の大物俳人たちも死に絶え、時間の経過と共に有名になった同じ世代の俳人が迎えてくれた。それでも、この4年3ヶ月ほどの間に、複数年にわたって本格参加した2結社と1会員誌はあえなく辞めてしまった(1誌は終刊)。残るは1同人誌のみとなり、新たに2結社を加えたが、代表が旧知の前者はともかく後者は辞めた別結社の同人継承を断られただけに、やるだけやってはみるが、あらためて同人昇格は無理なのかもしれない。そこで残ったのが総合誌への応募である。同人誌も、総合誌投稿(偶然選者)がきっかけであった。先頃半年ぶりに、総合2誌への投稿を再開したが果たしてどうなることか・・私の投句オタクぶりにも、我ながらアキレ返るばかりである。同人誌では、季語の扱いのより精緻さが求められている。他同人が無季・破調を基本にしているので、どうしても私の有季(語)が目立つ。無季や破調も時には採用することもあるが、基本は有季・定型(17音数律)である。そのことによって、俳句そのものに対する批評性を持つことが狙いである。最初から、有季も定型(17音数律)もかなぐり捨てることは原則して来なかった。現代川柳を含む短詩型文学誌に数号参加した時に 亡骸に往復ビンタの兵隊さん というような句も発表したが、17音数律は守っている。また 音楽が途切れ酒呑童子の夢から醒め も破調止まりだ。無季=自由律までは自分には厳しく、今後どう進むかを問われているのは確かだ。・・・《続く》
森恵 カバー 『粉雪』『愛をこめて花束を~SUPERFLY~』他
https://youtu.be/uPf0d65NkJI?list=RDuPf0d65NkJI&t=118
粉雪 ねえ 心まで白く染められたなら
二人の孤独を分け合う事が 出来たのかい
(詞・曲・歌 藤巻亮太)