まほろば俳句日記

毎日見たこと聞いたこと感じたことを俳句にします。JーPOP論にチャレンジ。その他評論・エッセー、学習ノート。競馬も。

【追悼金子兜太】今夜カラバト《四天王》あと一人決定!安大智の鎮魂歌/J-POP論・POP詩の宇宙

2018-02-21 16:01:11 | J-POP論/POP詩の宇宙

昨日、金子兜太が逝った。98歳だった。・・今夜6時55分からテレビ東京(大阪)系でTHEカラオケバトルU-18【四天王】争奪戦が放送される。なかでも奄美大島の中三生【安大智】君を推奨したい。俳句とも、金子さんとも全くの無関係だが、果たしてそうだろうか?兜太の曾孫の世代がこれほどの歌唱表現を行っている。新世紀カラオケは新しい【定型表現】である。もはや私たちの俳句形式は滅び去った。金子兜太の死は、そのことをあまりにも雄弁に語っている。・・・《続く》

「安大智」の画像検索結果

安大智 カバー 『心の瞳』(原曲 坂本九)

https://youtu.be/BcQKBYXRU04?t=79

 


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【追悼金子兜太】おおかみに蛍が一つ付いていた/一句観賞(再掲)

2018-02-21 15:43:58 | エッセー・評論
【渾身作】おおかみに蛍が一つ付いていた   金子兜太 2001 ※1月20日にアップしたものです。心より御冥福を御祈り致します。  まほろば
日本国において、狼はすでに死滅している。本当にそうだろうか。10年以上前に、四国で日本狼が発見されたという真偽不明のニュースが流れたと記憶している。ところで《狼》とはいったい何ものか?作者によれば、その狼に【蛍】が一つ付いていたという。狼というそもそも存在の不確かなものに、何故か【蛍】が寄り添うように従っていた。この表現上の配置だけで、作者の意図は明らかである。狼は、もはやこの国のどこにも存在せず、ただ【蛍】が個体として作者の眼前に漂っていたのだ。同時に、蛍なる何ものかが、私たち人間にとって決して忘れてはならないものをこの世界に導き、この闇もろともに照らし出した。おおかみとは、作者が魂の源郷と位置付けた《秩父》の地にあって、いまもその存在の威を荒々しくさらけ出して止まないものであろう。そのことを、作者はおのれを【蛍】の実在に託し、わずか17音の定型詩において渾身の力を込めて私たちの前に明らかにした。・・・《続く》
 

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ただ温めるだけの日々/新雑句雑感(290)~プロローグ5の終わり

2018-02-21 02:28:01 | 新雑句雑感

建国日だうにも翔べぬ空の果て  建国の日のただ温めるだけの日々(レトルト人生)  プラトンの火もて建国の祭りとす  建国記念日妻なく子なく希望なく  起立して小刻みの揺れ建国日  建国の日の赤玉ワインいまいずこ  カラオケマシンAI搭載建国日(国民的人気番組)  ふたたびの実存建国記念の日(21世紀の新実存主義)  DAMにある君が代建国記念の日(新世紀カラオケ・データベース)  いまもある繰上げ卒業建国日  債務超過憂いて建国記念の日  建国の日の雑記帳余白無し  建国記念日西村慎吾吼えに吼え  建国の日の街宣車黒尽くし  西郷(せご)どんの愁いの出処建国日  建国日古代アンデス展に列(上野国立文化博物館)

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【春きざす】9度の生暖かさ・・終った結社《馬酔木》の無惨/俳句再出発

2018-02-21 01:03:07 | 俳句再出発

春きざすこの世は地獄と達観す   まほろば  最新作  即興

先週末の【春一番】は実に肌寒いものでした。しかし、身体の芯に突き刺さって来るような【寒さ】はとうに失せており、嗚呼これで春が始まるのだなという感慨を持ちました。とりあえず【冬】は終ったのです。さて、きょう水曜は首都圏の県庁所在地に出向くことになりました。このひと月ほど、毎週同地に出かけていますが、1月末でしたか駅前の市民センターでたまたま開催されていた俳句結社『馬酔木』の展示会で懇意にしていただき、句会に出席しました。責任者が傍系結社の幹部を兼ねていて、当地の俳句連盟の会長ということでした。結社内の位置付けは自主句会(勉強会)ということで、人数も10名に満たない程度でした。この会長と、結社内の幹部同人そして中堅会員に入門者1名といったメンバー構成でした。参加者の作品は『馬酔木』創設者である水原秋桜子の唱えた【主観写生】の欠片も無く、客観写生の抜け殻のような句ばかりで、観念によってデッチ上げた似非写生句のオンパレードでした。それなら、写実を排して心象で押し通す勇気を持てばいいものの・・さすがに幹部同人のものは小器用にまとめられた心象句で、私も消去法で特選にしましたが・・。さて、明日は早春に入る直前の空洞のような経路を辿って北へ向かうことになります。・・・《続く》


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