まほろば俳句日記

毎日見たこと聞いたこと感じたことを俳句にします。JーPOP論にチャレンジ。その他評論・エッセー、学習ノート。競馬も。

【セカイの再生への希求】好きという一語でできた銀河系 乾佐伎/一句観賞

2018-02-20 20:07:27 | エッセー・評論

好きという一語でできた銀河系   乾佐伎  「吟遊」77号

同誌の末尾にある投稿欄(吟遊俳句ギャラリー)の入選作。この句を何の先入観も無しに真素直に読んでみる。まず『好きという一語』と『銀河系』の対比である。これによって、ここにある『銀河系』の季語性を含め、既存の言語認識の対象性からは遠くかけ離れた表現であることがわかる。《好き》という感情がそのまま言語として表出され、それによって自身の発語の全体性が【銀河系】として無限の拡がりを持っている。一次感情と直結した言語(存在)による、この世界の再生への希求である。この作者は、同誌の発行者の愛娘であり、当然ながら今後の大きな飛躍が期待されている。そのための方法はここにすでに提示済みと言ってよい。・・・《続く》

「銀河系」の画像検索結果


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【俳句の滅び・歌の再生】熊田このは・見えないスタート・・新四天王候補を探る/J-POP論・POP詩の宇宙

2018-02-20 06:41:25 | J-POP論/POP詩の宇宙

私は1979年に最初の俳句入門を果たした。その頃、まだ1960年代までの【戦後俳句】が高柳重信とその周辺と共に生きていた。その代表作  船焼き捨てし/船長は//泳ぐかな  の三行詩(多行俳句)にあるのは、俳句の《滅び》であって、詩の言葉としての《再生》は、どこにも表出されていなかった。『船』を自ら焼き捨てた『船長』は、俳句の通常の1行分の【切れ】を超える2行分の【行間】をただあてもなく泳ぎ続けるしかなかった。それは、船長(戦後俳句の表現主体)が【俳句形式】を焼き捨て、乗り越えようといくら泳いでも【俳句形式】自体には、乗り越えるための方法は、もはや何も見つからないことを示している。同時に、高柳は、おそらく俳句とそれに先立つ短歌の《定型性》そのものを更新する方法がどこかにあることを指し示している。それには、まず俳句形式の【行間】に肉体感覚(口誦性と全体性)を取り込むことから始めてゆかなければならない。

                                            *

2018年2月21日(水曜)の午後6時55分からテレビ東京(大阪)系で放送される、THEカラオケバトルU-18歌うま甲子園【四天王争奪戦】は、実に興味ある番組である。その数々の実験的試みと多様性極まる参加者(表現者)によって、2010年代後半の現在、最も先鋭で幅広い感心を集める国民的人気番組だと言える。俳句という文芸上の最短詩型からは、一見最も遠い表現形態と思われる【カラオケ】による大衆歌謡であるが、DAMという昭和・平成の両時代にわたる全ての歌謡曲・J-POPを網羅したデータベースと【カラオケマシン】という名のAI搭載の歌唱技術のパーフェクト・システムが統合された【新世紀カラオケ】の新たな《定型性》の創出によって、近現代の短歌・俳句という人間(言語)の肉体性を喪失した【沈黙の詩型】の《行間》を埋めるもの、そしてその定型性を更新するものが何であるかを、あまりにも明解に教えてくれる。・・・《続く》

 「熊田このは」の画像検索結果

熊田このは カバー 『見えないスタート』(原曲 BENI)

https://youtu.be/bG7FAKPBW5s?t=27

福島県郡山市出身。中三(15歳)。小学高学年から地元のカラオケ大会やNHKのど自慢などに参加。2017年、THEカラオケバトル歌うま甲子園(U-18)に彗星のごとく登場し、4回の出演の全てで99点台を獲得した。今回の、四天王争奪戦で最有力候補とされる。


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【カラオケバトル】新定型表現=カバー歌唱!明日いよいよ世紀の《四天王》争奪戦!/J-POP論・POP詩の宇宙

2018-02-20 03:30:48 | J-POP論/POP詩の宇宙

*末尾に新旧四天王の驚異の歌唱付

いよいよ明日2月21日(水曜)午後18時55分から、THEカラオケバトルU-18【四天王】争奪戦が放送される。U-18とは、アンダー18つまり18歳以下を指し、小学生から高校生までがほぼ収まる。他に、大学生のみに限定した大会(バトル)もあり、年齢を問わないプロアマ対抗や地域別、ジャンル別、国別や各種大会優勝者、女性のみのものもある。この番組【THEカラオケバトル】の特徴は、何といっても全国津々浦々の全世代の【カラオケファン】を対象とし、これまでのプロ候補オーディションとは根本的に異なっている点であろう。また、グループや既存のスポットや地域の共同体をベースにした所謂カラオケではなく、個々人の【カラオケマシン】と向かい合っての《個体表現》の巧拙を問うコンテストである点である。しかも、その評価の基準は、完全にシステム化されており、マシンにはAIにより統御された歌唱の【客観基準】が埋め込まれている。明日の放送直前まで、今回の【四天王争奪戦】に絞って書いてみたい。・・・《続く》

「カラオケバトル 四天王」の画像検索結果

右上の佐久間彩加(中一)を除く4名ー堀優衣(高二)、鈴木安奈(中二)、佐々木麻衣(高一)、竹野留里(高三)が最新の【四天王】である。このうち竹野は来月、高校を卒業して上京、東京のいずれかの大学工学部(放射線工学)へ進学予定のため、空席が一つ出来る。これをめぐって、これまでこの4人と争って来た12名が、4名づつ3ブロックに分れて優勝による【新四天王】入りを狙う。

堀優衣 カバー 『ORION』(原曲 中島美嘉) 四天王の【】と呼ばれる!

https://youtu.be/ewRaqR1Q_Yg?t=224

鈴木安奈 カバー 『A SONG FOR ××』(原曲 浜崎あゆみ) ミス・パーフェクト!

https://youtu.be/JrdEihQoktk?t=288

佐々木麻衣 カバー 『旅愁』(原曲 西崎みどり) 微妙な哀歓を呼び込むハイトーンボイス!

https://youtu.be/3t_o1KLhpV4?t=42

角田龍一 カバー 『髪を切ってよかった』(原曲 加藤いずみ) 荒削りの中にも想いの強さが・・作夏に陥落。今年1月の大会がラスト。

https://youtu.be/CP9YOxeigmU?t=304

 


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