まほろば俳句日記

毎日見たこと聞いたこと感じたことを俳句にします。JーPOP論にチャレンジ。その他評論・エッセー、学習ノート。競馬も。

【カラオケバトル】人間が機械になる日・・マシンが求める没感情のパワフルさ/J-POP論・POP詩の宇宙

2020-09-10 02:50:48 | J-POP論/POP詩の宇宙
9月6日(日曜)放送のTHEカラオケバトルU-12頂上決戦は、北本莉斗君(小5)の圧勝に終った。予選が高橋真梨子の『ごめんね』で99.238点、決勝が竹内まりあの『駅』で何と99.775点だった。いずれも大人の恋愛模様を深々と抉り取る難曲である。昨秋よりAI搭載の新マシンに変わってから、99点台が出ることは滅多に無くなった。しかしこの高得点である。いったい何が起こっているのか?ヒントは北本君の年齢と歌いぶりにある。声がただ真っ直ぐに伸びて外連味が無い。余計な思い入れが省かれているというより、元々男女の心情の機微などといったものが無いのだ。それ故、その歌いぶりのストレートさがより強調された。このマシンの採点ポイントは歌唱の臨場感を中心としたライブ・パフォーマンスにあるという。言い換えれば聴く者に与える感動や表現の直截さである。これまでの基準は何より技術的な上手さをベースにした表現のスタンダードであった。ところが今回はそのような既存の歌唱アイテムがアッサリ吹き飛んでしまうような言い知れない迫力があった。この迫力とは何なのかもっと追及してみたい。・・・《続く》

【カラオケバトル】北本莉斗 カバー『ごめんね』(原曲 高橋真梨子)公式