まほろば俳句日記

毎日見たこと聞いたこと感じたことを俳句にします。JーPOP論にチャレンジ。その他評論・エッセー、学習ノート。競馬も。

黄昏のビギン/新雑句雑感(266)~プロローグ5の終り

2017-12-24 04:14:04 | 新雑句雑感

しろながすくじらの巨大天皇誕生日(12月23日)  天皇誕生日ネトウヨに手を引かれ  国旗なき蒼茫天皇誕生日  詮無きものに自由天皇誕生日  朝刊はISに勝ったと天皇誕生日  天皇誕生日着うたはありがとう  まだ続く俳句入門天皇誕生日  スーパームーンの二十日後天皇誕生日  来世への一歩天皇誕生日の青空  終戦の詔勅何度でも天皇誕生日  宮中のカラオケ大会天皇誕生日  天皇の日の赤旗の空虚かな  天皇誕生日たしかに今日は晴れていた  天皇の日のどや街は寂しかろ  天皇の日の手造りのアロハシャツ  天皇の日の滅私奉公無駄なこと  天皇の日の泥カレー美味なりし  天皇の日の「黄昏のビギン」お好きとか

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【大師走】カラオケバトル・有馬記念・年末投句・・結社地獄から脱出せよ!/新俳句入門(33)

2017-12-23 01:17:36 | 新俳句入門

この週末にかけて10度台に戻り、いくぶん暖かい日が続く。私の二大趣味は俳句と競馬。俳句の今年の収穫は、総合誌でダブル特選賞を貰い、本誌の末席にも作品5句を載せていただいたこと。これぐらいしか無い上、同人参加結社の退会に追い込まれた。この結社は、金子兜太門の大物俳人が主宰する隔月刊のミニ結社だが、新人賞受賞などこの3年それなりに力が入った。辞めてしまえば実にあっけないものだった。前衛俳句の流れを汲むとはいえ、79歳の主宰の隠居所の域を出ず、かつての先鋭な戦後俳句論者も寄る年波には勝てなかったようだ。私は21世紀の俳句入門者であり、このような【俳句形式】の澱みに深入りは禁物である。現在、旧知の俳人の同人誌に身を寄せているが、これが予想通り大変なスグレモノであった。次号は巻頭10頁に有名評論家の文章が載るようで、これも大変に勉強になる。3号にわたって自選句を掲載いただいているが、こんなにも自由闊達に投句出来たのは1979年の最初の俳句入門時の『現代俳句』(坪内稔典編集発行。現「船団」の前身)以来のことである。今のところ、これ以外には総合誌への投稿だが、しばらく休んでいたので、徐々に元の3誌・・さらにその他にも増やしてゆくつもりである。結社抜きの同人誌+総合誌というのが一番自由で投句ストレスが溜まらない。最近、TVのカラオケバトルに嵌っているが、俳句の世界にも【俳句バトル】があってもおかしくない。来年はズバリ特選などとチャチな(ちっぽけな)ことは言わず、ひとつ大きな賞を狙っていきたいと思う。カラオケマシンに相当する、17音の《定型》と一気に親密になってしまいたい。・・・《続く》

「カラオケバトル おかゆ」の画像検索結果

写真はテレビ東京(大阪)系の国民的番組【THEカラオケバトル】の最新のチャンピオンで全国唯一人の《おんな流し》の新世紀演歌の「おかゆ」さん。12月20日放送の『最強女子ボーカリストカップ2017』で見事2回目の優勝を飾った。10月にはメジャーデビューし、DAM(カラオケベース)にもアップされている。その歌声は前世紀には見られなかった斬新な解釈に基づくもので、演歌やカラオケといった《定型性》に楔を打つものだ。


【カラバト】決勝は驚異の歌唱続く・・元モー娘福田明日香参戦!/J-POP論・POP詩の宇宙

2017-12-21 07:39:06 | 俳句再出発
*写真は元モー娘(最年少)の福田明日香さん(現在33歳で一児の母)。今夜は、時代の変化に驚かされていたようだ。
昨夜のテレビ東京(大阪)系のTHEカラオケバトル【最強女子ボーカリストカップ2017】は見応え充分の内容だった。出演者はジャズ・クラシック・民謡・演歌・ファッションなどの各界の新星揃いだったが、何より注目されたのは元モーニング娘1期生の福田明日香(34)とデビュー曲『サヨナラ』が120万枚セールスを記録し、その年の紅白にも出たGAOだった。福田は私も大好きな古内東子の『誰より好きなのに』を歌い、ゲストの野口五郎の感想の【歌が好きで引退後も唄い続けていた】のがよく伝わって来た。GAOは昔のままのアクションも入る大迫力の唄い振りだったが、カラオケになじまなかったのかマシンでは低評価に終った。決勝は、3つの予選ブロックをそれぞれにドラマチックに勝ち抜いた3人ー女流しのおかゆ・和風アニソン歌手Daisy Daisy・モデルシンガーの高橋りなの3人で争われた。・・・《続く》 
 
THE カラオケバトル 最強女子ボーカリストカップ2017

みんな空の下/新雑句雑感(265)~プロローグ5の終わり

2017-12-20 03:25:43 | 新雑句雑感

大師走始まり終ることばかり  偉大なる生涯師走の白つのる(キリスト生誕2017年)  蒼白きゴジラヘッドの街師走(新宿歌舞伎町)  アンデスのまだ見ぬ闇や師走来る(古代アンデス文明展)  二〇十七年の師走何も無い師走  またしてもマイクロ波聴覚効果師走(テク犯被害歴12年)  大東京最北端にをり師走  退位まであと二度師走の誕生日(2019年4月30日退位決定)  結社無き一句の重さはや師走  カラオケの福音詮無きこと師走  才能の無き者は去れ嗚呼師走  笑い講またも一番札師走  千切り烏賊もっと細かく師走来る  カラオケの「みんな空の下」師走(絢香の代表曲)  大師走つけ麺のつゆ泥のやう  キタサンブラックこれがラストラン師走(12月24日有馬記念)  

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絢香 『みんな空の下』

https://youtu.be/Eq4hSV6Hvn0?t=61


【カラオケの定型性】発語と沈黙の境界をあっさり越えてゆく!/J-POP論・POP詩の宇宙

2017-12-19 05:12:27 | J-POP論/POP詩の宇宙
金のハンドルで街を飛びまわれ/楽しむことにくぎづけ・・ ダイヤモンド』(詞 中山加奈子)より
明日の12/20(水)の夜7時から、テレビ東京(大阪)系で待望の【カラオケバトル】が放送される。他局にも類似の番組が見受けられるが、ここだけが本物である。日本全国否全世界に拡大している《カラオケ》の最前線と言ってもいいだろう。とにかく、参加者の地域・年齢・環境の多様さが特筆もので、ジワジワとこの世界と人間の真実を《歌唱》を通じて炙り出してゆく。この番組は、大きくプロとアマに分けられてはいるが、カラオケマシンを相手に両者の《境界》が取り払われ、まさに掛け値無しの【歌う】ということの優劣が白日の下に曝される。何もかもが入り乱れて、等しくゼロからの出発を迫られてゆく、21世紀のこの【世界】をサバイバルするための取って置きのエッセンスが明かされる。・・・《続く》
 
 
鈴木杏奈 『ダイヤモンド』(原曲 プリンセスプリンセス) 2016
 
ここ数日、彼女の小五から中ニ(現在)までのカラオケ表現【歌唱】を追ってみた。小六の終り頃から劇的に変わり、とんでもない表現力を身につけ始めた。現在、中ニ(14歳)にして完成の域に達している。これは、明らかに才能や練習を超えたカラオケの【型】の習熟によるものである。表現者の内部にあって【型】との親和性を高めるのは、他でもない【型】を超えてゆく自我の更新である。ここまで上手くなると、カラオケという定型表現(歌唱)は世界の内側に等身大で収まってしまう。
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プリンセスプリンセス 『ダイヤモンド