名古屋市の水道施設、鍋屋上野浄水場と東山配水場には給水開始当時のポンプ室や配水塔が現存してていますが、施設内には古いマンホールやこだわりの操作弁など、デザイン的に面白いものが見られます。
■鍋屋上野浄水場
人孔とは書いて字のごとく人の孔(アナ)、つまりマンホールを意味していると思われます
ちなみに「孔」は突き抜けたあなを意味し、一般的には「穴」が用いられています
水密とは「水が密閉され、水圧がかかって漏れない構造」だそうです
蝶型弁(バタフライバルブ)~管路内に設けられた円板状の弁で、回転することによって管路の流量を調節、圧力を下げるのに用いる絞り弁
中央に名古屋の市章〇八マークを入れています
排気弁が旧字体(棑氣瓣)で右読みに書かれているところから戦前のものと思われます
水道の文字の間に名古屋の市章も入っています
■東山配水場
制水弁~こちらも戦前のもので旧字体で右から書かれています
こちらは戦後の制水弁の左読みバージョン~縦にはちゃんと〇八水道と読ませます
筆で書かれたような仕切弁上水の文字がすがすがしい
いずれもたかが弁の蓋ですが、ここまでこだわる姿勢は大好きですっ!