半田市堀崎町界隈は「紺屋海道」が通る昔からの町並みが残る古い住宅街です。
純和風の神社仏閣や蔵が点在する細い路地の奥に、淡いピンク色で塗られた木造下見板張りの古い洋風建築が残っています。
大正4年に建てられた旧新見眼科医院の建物で、木立の中にペディメントを載せた2階のバルコニーが印象的な外観を見せています。
オーナーの方が大切に保存されている様子で、築後100年になる建物とは思えないくらい美しい姿をとどめています。
◆新見眼科医院旧館/愛知県半田市堀崎町1-28
竣工:大正4年(1915)
設計:小栗半右エ門
施工:江原新助(棟梁)
構造:木造2階建
撮影:2012/05/04
■洋風のファサードの奥に桟瓦葺の和風の屋根が見えます
■柱やバルコニーの手すりには木彫の装飾が施されています