旧星野医院から伊那街道を100mほど豊橋方面へ向かい、常盤通の信号を南へ入ると牛久保駅があります。牛久保駅は明治30年(1897)豊川鉄道が豊橋から豊川まで開通した際、唯一の途中駅として開業しました。現在の駅舎は昭和18年に建てられたもので、外観は隣駅の豊川駅舎とよく似たデザインですが、4本の柱が並ぶファサードの横幅一杯に張り出した玄関の大きな車寄が印象的です。
◆牛久保駅~JR東海飯田線/愛知県豊川市牛久保町城跡55
竣工:昭和18年(1943)
構造:木造
撮影:2014/05/03
■正面妻壁の換気ガラリと腰のタイルが洋風建築らしい外観を演出しています
■玄関車寄の持送りは丸みを帯びた表現主義風のデザイン
■昭和18年12月の表記のある建物資産標