岡崎の建築散歩~その3
旧愛知二中講堂の現存確認後、東へ向かい美合町にある愛知県立農業大学校を訪れました。
農業大学校の前身は国立愛知種馬所(明治43年)に始まり、その後愛知県種畜場(大正12年)、追進農場(昭和9年)、戦後になって追進営農大学校(昭和45年)を経て昭和59年に現在の県立農業大学校に至っています。
名鉄美合駅のすぐ西側にある農業大学校のキャンパスには、追進農場時代に建てられた追進資料室(旧教室)と追進館(講堂)が現在も大切に保存されています。
◆愛知県立農業大学校追進資料室(旧愛知県立農業大学校教室)/愛知県岡崎市美合町並松1-2
竣工:昭和16年(1941)
設計:愛知県建築部営繕課
施工:坂田組
構造:木造平屋建
撮影:2012/04/29
■愛知県立農業大学校の正門
■正門を入るとすぐ右手にある案内図~現在地のすぐ上(北側)に資料室(旧教室)、南側に追進館(講堂)があります
■緑に囲まれた広大なキャンパス
■キャンパスの片隅の木立の中にひっそりと建つ追進資料室
■建物西側正面
大正から昭和初の学校建築らしい木造下見板張りのシンプルなデザインで、戦時中に建てられたこともあり外観はいたって地味目です。
屋根瓦は完全に和風ですが、窓枠を白く塗り、妻側にガラリ(通風口)を設け、腰板や下見板の間に塗り壁を入れることで変化をつけ、洋館らしさを演出しています。
■建物南東側からの外観
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