名鉄瀬戸線旭前駅で下車し、北へ200mほどの所に旭サナック株式会社があります。この会社の敷地内に昭和14年に建てられた事務棟が残っています。元々は工作機械の製造を手がけていた大隈鐵工所が、機銃弾を製造するための工場をこの地に建設、大隈鐵工所旭兵器製造所として開設後、旭兵器株式会社となりました。
現存する建物は木造2階建、屋根は寄棟造、鉄板葺、当初は外壁を下見板張としていましたがが、現状はモルタル吹付に変更されています。戦前期の洋風を基調とする事務所建築の好例で、平成15年に耐震補強が施され国の登録文化財に指定されています。
■工場敷地が傾斜地のため道路より高く、敷地外からでは外観全体が撮影できませんでした
◆旭サナック本館(旧旭兵器製造本社事務棟)/愛知県尾張旭市旭前田新田洞5050
竣工:昭和14年(1939)
施工:北川組
構造:木造2階建
撮影:2015/01/25
※国登録文化財
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