旧蔵所交番から瀬戸川沿いの道路をにさらに東へ向かい、宮脇橋から南へ入ったところに木造下見板張りの小さな教会建築があります。明治33年に創建された瀬戸永泉教会礼拝堂は、西側に玄関ポーチを設けた木造平屋建、切妻造桟瓦葺の建物で、現在の外観は昭和5年に改修された当時の面影をとどめています。
屋内天井部分の小屋組みは、洋風建築に見られるトラス構造と和小屋の構造が組み合わされた和洋折衷で、創建当初の明治時代の古い形式がそのまま残されています。愛知県下では、名古屋市東区のカトリック主税町教会礼拝堂(明治37年)とともに、現存する明治期の教会建築として貴重な存在です。
■瀬戸川沿いの南側道路からさらに一本南に入った旧道沿いに北面して建つ
■建物北西より望む
■上部が半円の上げ下げ窓と、玄関上の六角形のステンドグラスは、昭和5年の改修時のもの
■門の脇に設置された国登録文化財の掲示板
◆瀬戸永泉教会礼拝堂/愛知県瀬戸市杉塚町5番地
竣工:明治33年(1900)/昭和5年(1930)改修
構造:木造平屋建
撮影:2015/01/25
※国登録有形文化財
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