現在名鉄瀬戸線(前身は瀬戸電気鉄道)は、尾張瀬戸~栄町間を運行していますが、昭和51年(1976)までは景雲橋東の堀川がターミナル駅でした。瀬戸~堀川間が全通した明治末当時は、瀬戸方面からの「瀬戸物」の荷を堀川で船に積み替えるため、堀川のそばをターミナル駅にする必要があったわけです。名古屋城の東側~南側の空堀だった外堀の中を通っていたため、お堀電車と呼ばれ親しまれましたが、堀川の水運がすたれると繁華街の栄町にターミナル駅が移され、外堀を通る区間は廃線となりました。
現在も東から南側にかけての外堀は瀬戸電が走っていた頃のままで、大津町駅の跡や本町橋の煉瓦アーチの狭いトンネルなどが当時のまま残っていて、かつてのお堀電車が走っていた時代の面影を伝えています。
■かつて線路があった空堀もそのままで、大津橋の南側に残る大津町駅の跡には、ホームへの階段がそのまま残されています。
■本町橋の狭いトンネル(東側)~この辺りに本町駅のホームがあったようです。
■石積と煉瓦アーチが当時のままの姿で残る本町橋西側。
トンネルの幅が狭いため、一時的に複線から単線にするガントレットと言う珍しい方式を採用、鉄道ファンには有名なスポットでした。
■新御園橋~こちらは本町橋よりかなり新しいためトンネル幅が広く複線に対応しています。
■御園橋の西側に堀川駅がありましたが、現在は空き地になり駅の痕跡は皆無です
昭和40年代終わり頃の堀川~本町の様子がご覧になれます→お堀を走っていた頃の瀬戸電
このHPの写真を見ると、40年前に名古屋の官庁街の真ん中にまだこんな風景があったとはかなりの驚きです。
どこか地方の小さな町のローカル線の風景だと言われても何の違和感もありません。
近代的なオフィスビルの谷間にこんな隠れ里的スポットがあったとは!
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